カメラの主流がすっかりミラーレスになりました。
それ用の高性能なレンズも豊富に揃っています。
店で接客していても、大半はミラーレスですね。
2008年だったか、最初にルミックスG1が世に出て、
こうなることを予想していた人は少ないと思います。
フィルム時代のAPSを知っている人ならなおさら。
それだけ便利で使い勝手もいい、ということですね。

しかし、「闘牛撮影では一眼レフ」だと考えています。
ユーザーそれぞれの撮り方使い方があるので省きますが、
明確な理由もあります。ミラーレスでテスト撮影の経験も
ありますが、その日使ったことを今でも後悔しています。
しかし、動物園撮影ではミラーレスを使用するのです。
SONYとオリンパス。これもまた理由があるわけです。
しかし問題は、使う頻度が半々になっているということ。
闘牛が開催される期間、動物園機材は出番がほぼありません。
カメラバッグ内で寝かせたままになっています。
これはレンズも同様です。ただでさえ傷んでいるので、
程度の悪さが進行するだけです。仕方ないですけど。

で、闘牛シーズンが終わると逆転するわけですね。
両立するのはかなり難しい、というのが現状です。
山古志でのスナップは、α900と5DMarkIIIが担当。
なかなかうまくいきません。
デジタルカメラになってから、使うメーカーを1つに絞る、
という選択をしなくなりました。これは良い点だと思います。
しかし、出番が減るのはなんとかしたいところですねぇ。。。

第六回:充号(八歳/池谷)-三五兵衛二号(六歳/中野)

少し静かになっていた闘牛場。
牛の登場と共に、賑やかになってきました。
この取組から、いよいよ綱を取っての対戦になります。
「お〜すごい、お〜。」
まずは三五兵衛二号がやってきました。
牛の正装とされる、面綱を顔に掛けての入場です。
そして充号です。ゲートの閉まる音。
「でかっ。」という女性の声が聞こえます。
充号はとても大きい牛です。
客席から見ただけでもすぐに解るほどです。
さぁどちらでしょう、鼻息がすごい。
早くも気合が入っています。さぁ開始!

「よしたぁ〜」「よした〜」あちこちから声が飛びます。
充号は、やはりでかい。
体重はもう1トンを超え、1,200kg近くありそうです。
来年には、山古志闘牛場で飼育している50頭のうち、
最も大きな牛になることでしょう。
勢子さんの声、拍手が聞こえます。
まずは三五兵衛二号が仕掛ける!

(後編に続く)

9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22170562.jpg
↑さぁ開始!まず両牛頭を合わせます。左が充号。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22172641.jpg
↑ちょっと珍しいシーン。鼻がキレイに並びます。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22174638.jpeg
↑三五兵衛二号、充号の圧力を体験。「すげぇ。」
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22180637.jpeg
↑充号の体を真剣に眺める?二号。「でけぇなぁ」
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22183660.jpeg
↑充号の体には闘いの跡が。二号の横から攻める。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22185547.jpg
↑充号の角は、横に大きい。これを二号の足元に。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22191499.jpeg
↑頭を下げた二号。充号も対応。表情が逞しいぞ。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22193299.jpg
↑さぁ力比べか。真剣な充号の表情。足も伸びる。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22195329.jpg
↑二号の横から狙いを付ける充号。傷は勲章だね。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22201286.jpg
↑写真で見ると、二号の体も大きい。充号も注視。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22203315.jpeg
↑三五兵衛二号の押し。充号が横を向くほどの力。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22205022.jpeg
↑二歳若い二号。右角を充号に入れる。目には光。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22211211.jpg
5秒後。カチンと来たか、充号が厳しい表情に。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22213541.jpg
↑再び頭を合わせた。充号の方が真剣モードかな。
9/17 山古志牛の角突き 充号-三五兵衛二号 前編_b0016600_22215473.jpeg
↑充号の下に入り込もうかという二号。どうなる?

(1D X MarkII /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

# by keiji_takayama | 2024-03-01 22:22 | 山古志闘牛場 | Comments(0)

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け20年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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