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今場所の取組が発表になった時、思わず声が出ました。ずっと楽しみにしていた、
大一番ともいえる組み合わせです。千秋楽結びにも匹敵する、と当初から言われ、
その期待通りの闘いを見せてくれました 。2020年度ベストバウトの一つとして、
ずっと語り継がれる戦いになるでしょう。そして今場所は残り3番となりました。

第十一回:新宅(八歳/梶金)-薬師大力(六歳/中野)

まずは新宅、主綱を掛けての堂々たる入場です。小走りでやってきました。
そして、ゴォーッゴオーッと低い声でずっと唸ってます。気合十分の雰囲気。
もう何かしらこの日の対戦に対して感じるものが大いにある、そう見えます。
そして薬師大力。こちらも主綱を掛けて入ってきました。これまた立派です。

解説の松田さんも「ワクワクする一番」とアナウンス。いよいよ開始です!

頭を合わせて、一斉に勢子が大きな声で「よしたー」と勢を入れました。
ガツンッ、おおー。いきなり角がぶつかり、場内が盛り上がります。
新宅がまず一発二発と叩きました。薬師大力は頭を低く下げて構えます。
「はいっ」「それいけ!ほら!」勢子も盛んに声を掛けます。
ドンッ。おお。新宅が再び叩く。しかし薬師大力は慌てません。
新宅が仕掛けるところを、薬師大力が切り返して出る!

ここまで、取組開始から1分15秒ほどです。
掲載した写真は、最初が14:30:22 最後は14:31:22 でした。
つまり、ちょうど1分しか経過していないことになるわけです。
この1分間に、これだけのドラマが展開されました。
当然まだ終わりません。後編に続きます。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり 、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が薬師大力。2020年ベストバウトの一つに数えられる名勝負でした。
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↑開始直後の先制攻撃は、左の新宅。薬師大力は低く構えて対応しました。
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↑目が近い!接近戦から左の角を新宅に当てる薬師大力。ちょっと痛そう?
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↑お互いビックリしたような表情を浮かべています。相手が強いと感じた?
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↑新宅、頭からぶつかると同時に角攻撃も仕掛けます。これはたまらんな。
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↑睨み合う両牛。こんなシーンは意外と少なく、連続の攻防がありました。
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↑これは強烈、薬師大力の右角フック。前足が宙に浮いています。すごい。
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↑これも薬師大力の攻撃。新宅の前足と薬師大力の後ろ足が浮いています。
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↑薬師大力のジャンピング攻撃?新宅は前足を折って受けます。目は真剣。
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↑新宅、薬師大力の角の下に自分の角を入れてアタック?目がギラギラだ。
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↑薬師大力、新宅の角の下に自分の角を入れようとします。踏ん張る新宅。
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↑両方の角がそれぞれ相手に当たっています。薬師大力、力が入ってます。
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↑新宅、薬師大力を上から押さえつけました。鼻が地面に着き、土が舞う。
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↑薬師大力、新宅を押そうと前に出ます。しかし、冷静な表情の新宅です。
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↑体勢を変えて正面に向き合う新宅。ここまで開始からまだ1分少しです。

(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-10-24 23:08 | 山古志闘牛場
種苧原のアルパカ牧場に寄ったあと、油夫のアルパカ牧場にも行ってみました。

こちらでもアルパカは元気に過ごしていました。前回写真を撮った赤ちゃんは、
随分と大きくなっていてビックリ。こちらも短い時間でしたが、楽しみました。
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(キヤノンNewF-1/NewFD50mmF1.2L)

by keiji_takayama | 2020-10-23 08:30 | アルパカ牧場
11日の闘牛前日、山古志スタンプラリーで再びアルパカ牧場を訪れました。

といっても滞在時間は短く 、雨が降っていたので撮ったのは数カットです。
でも、のんびりしているところを見られました。とても平和な風景ですね。
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(キヤノンNewF-1/NewFD50mmF1.2L)

by keiji_takayama | 2020-10-22 08:30 | アルパカ牧場
次の取組もかなりの好取組だと思います。「四天王」の一頭、速攻が得意の
柿乃花黒ダイヤ 。一大勢力を誇る、柿乃花軍団の副将にあたります。そして
今回の相手は三五兵工 。今年とても好調です。年齢は十三歳と高齢ですが、
それを感じさせない 、積極的な攻めを見せます。十五歳の牧野郷と同じく、
成長株の若い牛の前に立ちはだかる存在。さぁどうなるか 、ワクワクです。

第十回:柿乃花黒ダイヤ(八歳/岩手)-三五兵工(十三歳/中野)

まずは柿乃花黒ダイヤが入ってきました。
ゲートを通るとすぐに、まま掘り(角で地面を掘る仕草)を見せました。
柿乃花黒ダイヤは「まま掘り大将」だと勝手に思っています。
ただその場で掘るだけではないのです。掘りながらなんと、前に進みます。
まるで黒い鯉が泳いでいるような印象さえ受けるほど。
別の見方だと、まさに畑を耕しているようなイメージでしょう。
角で掘り進むと、土が宙に弾け飛びます。これがまたすごい迫力です。
場内を堂々と歩き、どう声(低い唸り声)を出します。
続いて前掻き(前足で土を蹴り上げる)。
仕草三点セットをすべて見せました。気合満点で相手を待ちます。
そして三五兵工の入場。こちらはベテランらしく、悠然としています。
少しだけまま掘りのような動きを見せますが、すぐに歩き出しました。
かけていた主綱を外し、準備を静かに待っています。
一方の柿乃花黒ダイヤ。早く闘いたいのか、しきりに体を動かしています。
両牛が中央にやってきました。いよいよ始まります!

勢子が最初から声を出しています。角のぶつかる音。
まずは黒ダイヤが左角を一発二発と、三五兵工の額に打ち込みます。
三五兵工はこれを全く意に介さず、黒ダイヤの隙を狙っています。
柿乃花黒ダイヤが今度は右からだ!一気に三五兵工を押し込みました。
しかし三五兵工はうまく体を躱し、再び頭を合わせます。
さすがの瞬発力です。そして速い。場内も大いにざわめきました。
これに対し、三五兵工が怒りました。右角で一発。カツーン、と音が。
勢を入れる勢子。
三五兵工は隙を見せないようにしています。
黒ダイヤは「隙を見せたら一発で押し込もう」と狙う。
勢子の声も大きくなります。今度は三五兵工が前に出ました。
黒ダイヤが右角で叩けば、三五兵工も返していく。
押し込もうと試みるも、黒ダイヤが体の柔らかさを使って防ぎました。
すごい対応力。エビ反りのような体勢になっても首を使います。
勢子がいっせいに「よしたー」と声を出しました。
ドンッ、カンッ、ドンッ。攻防がある、ポイントの多い角突きです。
音はまだ響きます。まさに真剣勝負です。
やがて時間いっぱい。勢子が追い、離れたところで鼻を取りました。

引き回し。
三五兵工は再び主綱を着用。客席からは「立派だね」の声が聞こえます。
しかしまだ物足りないのか、低く唸り、向かって行くような素振り。
若い勢子が落ち着かせて、先に引き上げました。
後から柿乃花黒ダイヤも続きます。こちらは軽やかな足取りでした。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり 、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が柿乃花黒ダイヤ。期待通りの、激しい闘いが繰り広げられました。
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↑三五兵工、角が当たったか。なんとも形容しがたい表情を浮かべます。
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↑序盤のハイライト。一瞬の隙を見つけた黒ダイヤが三五兵工を押した!
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↑中央に戻ってきました。三五兵工は油断ならぬと顔を引き締めてます。
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↑角の大きさを比べると、歴然としています。三五兵工の角、でかいな。
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↑角でガッチリと組み合いました。まるでプロレスの力比べのようです。
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↑黒ダイヤ、上から押さえつけるような攻撃。三五兵工は角で防御態勢。
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↑太くて大きい三五兵工の角。使い方もいろいろ。眉間にピタリと照準。
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↑位置が変わって、左が三五兵工。すごい睨みで黒ダイヤに対峙します。
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↑黒ダイヤが鼻から出血。激しい闘いです。でも決して弱音は吐かない。
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↑激しいシーン。双方がぶつかり、砂埃が舞っています。顔は黒ダイヤ。
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↑足じゃんけんやってますか?黒ダイヤはグー、三五兵工はパーですね。
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↑斜めから黒ダイヤを見据える三五兵工。この表情、カッコいいなぁ。。
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↑三五兵工の角、黒ダイヤの眉間に炸裂!さすがに顔を顰める黒ダイヤ。
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↑終了まで激しくぶつかり合いました。両牛とも、目が輝いていますね。
 
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-10-21 09:22 | 山古志闘牛場
闘牛を撮りに行き始めて数回は、単純に牛の闘っているところを撮るだけで
精一杯でした。続いて少しずつ牛の名前を覚え始め、そこそこ解るようにも
なってきました。そうなると、次に興味を持つのは「牛持ち」の勢力です。
大相撲でいう「部屋」に似たところがあると感じます。牛を力士に置き換え
てみると、興味深い点が見えてくるのです。最大勢力は「柿乃花」ですが、
次に登場の庄八は 、「四天王」である薬師大力と同部屋にあたるんですね。
そう考えると、この取組にはドラマがありました。これも角突きの面白さ。

第九回:山王(十三歳/神戸)-庄八(六歳/中野)

話は昨年の千秋楽に遡ります。山古志を代表する闘牛になった薬師大力は、
ここで山王と対戦しました。結果は引き分けですが、一気に押し込まれて、
柵にぶつけられるという展開。さほどダメージはなかったようですが、見た
お客さんは山王有利と感じた人も多かったでしょう。そこで、庄八ですよ。
同部屋である薬師大力のお返しができるか、その点も見どころの一つです。

さて、まずは庄八の入場です。のっそり入ってきました。
歩みはゆっくりでしたが、前足で土を掻き上げるのはけっこう高速です。
そして体勢を低くして歩き、角を地面に擦るように首を振ります。
続いて山王が入りました。こちらもややゆっくり歩き、土を蹴り上げる。
顔に斑の入っている牛が庄八、赤牛は山王です。
山王が唸ってます。そのまま中央に進み、頭を合わせました。
年齢で言えば、庄八が倍以上離れた山王の胸を借りることになります。

おお、角のぶつかる音が大きい。
まずは庄八が、右から左から角を振って仕掛けます。
これに応じていた山王。しかし、ふと間が空いて庄八が少し下がったら、
パッと左に移りました。お?と思ったその瞬間、庄八が押し込みます。
これで双方が場内をほぼ一周走り回り、その間庄八は角を当てていました。
土手のところを走り抜けた際には土が飛び散り、客席にも飛んで行くほど。
しかし、柵にはぶつかりませんでした。よく回り込んでいたと思います。
年齢を考えると、この俊敏な動きはすごいです。しかも速かった。
場内はこれで一気に盛り上がりました。
近くに座っていた人も「う〜おぉぉぉぉ〜」と声を上げています。
解説によると、相手が若い牛ということで、山王が少し舐めたようです。
そうしたら、庄八が追ってきました。
しかし見事なのは、また中央に戻って頭を合わせたことです。
押されて終わるわけではなく、その後も向き合い再び角突きを始めました。
しかし、すぐに頭が離れます。
庄八は首を上下に振ってやる気を見せているようですが、山王はどうにも
その気にならない様子。再び双方首を低くして構えますが、合いません。
庄八は再び首を縦に振っています。そして、左に変化する山王。
これで勢子が鼻を取り、両牛を分けました。

解説によると、山王は気難しい牛。
気分が乗ると凄い力を発揮しますが、逆だと頭を離してしまうことがある。
以前、悔しいことがあった次の山王はとんでもない、という話を書いたので、
凄いときの山王を何度か見ています。薬師大力戦がそうだったのでしょう。
拍手が送られる中、山王は引き上げ。庄八は一周回りました。
「ばいばーい」という声が客席から。お子さんと一緒に見ているのかな。

という結果でした。
これを見ていると、牛同士で打ち合わせしてるの?と思ってしまいます。
勝負は引き分けですが、庄八は山王を押し込みました。お返しは成功ですね。
ただ、付け加えておくと、庄八は前回、山仁との対戦で押し込まれています。
これの悔しさを忘れていなかった、と考えることもできます。
牛ってすごい。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり 、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が庄八。これは山王を追いかけた後のシーン。落ち着いていました。
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↑開始直後は右にいた庄八が、先制攻撃を仕掛けるところ。受ける山王。
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↑お互い何か考えてます。頭を離して距離を取り、様子を見ている感じ。
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↑ふらりと歩き出す山王を眺める庄八。「お、おーい。どこ行くのさ。」
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↑そうすると、まぁこうなりますね。山王を追いかける、庄八の姿です。
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↑走りながらの庄八の攻撃。これはたまらん。山王も必死に走りました。
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↑ぐるっと回って、再び向き合う両牛。山王も気合の入った表情ですね。
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↑真正面からぶつかり、ちょっとビックリの庄八。山王の角、でっかい。
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↑山王の角が庄八の耳元に。山王もようやくエンジンが掛かってきたか?
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↑庄八の表情がカッコいい!冷静に相手を分析しているかのようでした。
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↑ちょっと離れて、再び考え中?角を合わせて、様子を伺っていました。
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↑近くなりすぎ、思わずキスしてる?そんなようにも見えてしまいます。
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↑山王の角を見て、ビックリした表情を浮かべる庄八。でも、怯まない。
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↑押し込まれた山王は、やや慎重な様子。庄八は、何故か穏やかな表情。
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↑庄八を見る山王。このあと避けるような素振りを見せて、引き分けに。

(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-10-20 09:57 | 山古志闘牛場
続いては、黒牛同士の戦いです。毛の色は同じですが、出身地は異なります。
そして、特徴があるのでしっかり見分けられます。山闘は白い毛が混じって、
六蔵は毛がもじゃもじゃしています。年齢は揃って七歳。それぞれ頑張ろう。

第八回:六蔵(七歳/池谷)-山闘(七歳/山古志)

先に入場は山闘。沖縄から導入した牛です。入ってくるなり土と戯れました。
そして、歩きながら大きな声で唸ります。唸る唸る!怪獣のようです。
これに場内からは驚きの声。拍手する人もいました。
しかも、声が甲高い。よく通ります。これだけで覚えてもらえそうです。
後から六蔵が走ってきました。こちらは岩手県から導入の牛です。
早速角で地面を掘り、首を振ってアピールしました。

さぁ、両牛が近付きます。頭を合わせ。。。
ブゥ〜ッ。
なんと、山闘が睨み付けてから鼻息で威嚇しました。六蔵はビックリ。
サッと横に逸れ、数歩後じさりました。
もうすでに駆け引きが始まっているんですね。
しかし、六蔵は驚いただけ。ビビッたわけではありません。
その後はきっちりと頭を合わせて、取組開始。
それぞれが相手の出方を伺っています。
この年齢になると、牛それぞれの雰囲気、型が出てくるようになります。
さきほどの、山闘の威嚇もその一つといえるでしょう。
それまでの経験から、牛が生み出した戦法になるのです。
角のぶつかる音が場内に響きます。勢子も声を出し始めました。

最初はビックリした六蔵ですが、頭を合わせて考えます。
「どうやって攻めようかなぁ」
会場のお子さんが、楽しそうに何か話しているのが聞こえてきます。
しかも複数です。いつもに増して、お子さんが多い印象でした。
勢子の声。「はいっ。」カンッ。
六蔵がスッと前に詰めようとしました。
山闘、右角を六蔵の額の真ん中に当てて、その出る力を殺しました。
なかなか肉眼では解りづらいですが、牛が細かく角を使っての攻防です。
双方、自分の角を相手の角の下に入れてから仕掛けたいところ。
掛け技がダメなら、上から押さえ込む。馬力で出ようとします。
「相手をどうやったら有効的に攻められるのか。」
いろいろと考えて、お互いが向かって行きます。動く音が聞こえてきます。
牛はそれだけではなく、足の配りにも気を使います。
これが悪くなってしまうと、たちまちバランスを崩して攻められるからです。
山闘、仕掛ける。しかし六蔵がそれを上から押さえつけました。
やや静かな展開。双方に隙がなく、なかなか攻め込めない状態です。
無理に仕掛ければ、相手に隙を与えてしまう。これを牛は理解しています。
ガンッ、ちょっと大きな音がしました。激しくぶつかっています。
角のぶつかる音が、断続的に何度も聞こえてきます。

時間いっぱい。勢子が分けようと飛び込みます。
まずは山闘の後ろ足に綱が掛かりますが、六蔵はこの時点ではフリー。
直後に綱はかかったようですが、山闘が六蔵に押し込まれました。
いったん離れた両牛ですが、なんと六蔵は戻ってきて、再び頭を合わせます。
再び山闘に綱がかかりましたが、六蔵は後ろ足を使って走っています。
勢子もなかなか追いつけません。
客席から「がんばれがんばれ」と声が掛かります。
綱が掛かっている山闘、タイミングを見計らって六蔵を押し込みました。
つまり、やり返したんですね。意地を見せました。
ようやく六蔵にも綱がかかりますが、振り払って小走りで移動します。
たまたま客席にいた別の勢子も手伝い、鼻を取られました。拍手、拍手。
最後の勢子との攻防は見応えがありました。綱を掛けるのもたいへんです。

最後のシーン、両牛力を振り絞りました。
勢子が引き分けに入る瞬間を、牛が狙っていました。
後ろ足に綱が掛かるのを、牛は知っています。
つまり、相手の足にも綱が掛かる。
一歩先に自分が攻め込めれば、相手は動けなくなっているかもしれない。
経験を積んだ牛ほど、勢子が動くのを待っていることがあるのです。

拍手に包まれ、六蔵、山闘の順に引き上げました。

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
10/11 山古志闘牛 六蔵-山闘_b0016600_10091932.jpg
↑左が山闘。右の六蔵は、もじゃ毛が特徴です。意外とわかりやすい。
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↑開始直後。最初はビックリした六蔵でしたが、堂々と組んでいます。
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↑山闘の押さえつけ攻撃。それにしても、いい顔ですね。素晴らしい。
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↑六蔵の左角ストレートが見事、山闘に炸裂!めり込むほど強烈です。
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↑さきほどの一発で、目が覚めたような山闘。凄むほどの目線でした。
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↑山闘、怒りの押さえつけ攻撃。目線は絶えず六蔵に注がれています。
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↑これは衝撃の一発。六蔵の角の先が、山闘の目元を直撃しています。
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↑やや引きのショット。攻めようとする山闘と、踏ん張っている六蔵。
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↑こちらは逆バージョン。足を広げて踏ん張っているのは、山闘です。
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↑ぶつかる両牛。六蔵の頭が山闘の顔にめり込んでいるかのようです。
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↑またもド突き合い。砂埃ならぬ、火花が散っています。目元も赤い。
10/11 山古志闘牛 六蔵-山闘_b0016600_10132962.jpg
↑六蔵を、上から押さえつけてやろうかという山闘。いい顔してます。
10/11 山古志闘牛 六蔵-山闘_b0016600_10135610.jpg
↑そろそろ終盤。六蔵もいい顔をしています。角が交錯する一瞬です。
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↑今度は六蔵が押さえつけ攻撃。目が赤くなり、気迫の籠もった一撃。
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↑六蔵の角の切っ先が山闘の目の前に。それでも怯みません。強いぞ。

(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-10-19 10:20 | 山古志闘牛場
今場所の予定が発表になってから、ずっと楽しみにしていた取組の一つ。
いよいよ後半戦。そして最初がこの好取組です。俄然気分が高まります。
激しい闘いの多いドッコイ丸と、若いけど力と技の巧さを併せ持つ飛将。
どんな内容になるのか、飛将はどんな技を見せてくれるのか。注目です。
結果から言ってしまうと、これは動画で見ると数倍楽しめると思います。

第七回:飛将(五歳/塩沢)-ドッコイ丸(六歳/平島)

さぁ、まずは飛将が入ってきました。
小走りです。土の感触を確かめ、前足で蹴り上げました。
そのままのっしのっしと歩き、角で土を掘ります。
そして低い声で唸り続け、相手を威嚇しています。
続いてドッコイ丸の入場。ゲートを通ってすぐ、こちらも角で土を掘る。
飛将と同様、低い声で唸りました。
もう駆け引きが始まっていることになります。
赤牛が飛将、黒牛がドッコイ丸。頭を合わせて、いよいよ始まりました!

まずは角のぶつけ合いでしょうか、両牛とも首を振っています。
相手の牛はどんな牛なのか、確かめているようにも見えます。
まずはドッコイ丸が一発仕掛けて、飛将が切り返します。
これで双方、エンジンがかかったようです。
勢子も声を出して盛り上げます。
飛将、左角で掛けながら前に出る!
ドンッ、ガンッ、ぶつかる音が聞こえます。客席もざわめく。
飛翔の角が外れた瞬間、ドッコイ丸が切り返していく。
ドッコイ丸も冷静に狙っています。
カンッ、カンッ。ぶつかる音。かなり激しく当たっています。
左角を掛けて前に出たい飛将。そしてドッコイ丸も左角を使いたい。
今度はドッコイ丸が入った!カンッ、ドンッ。そして組みます。
そして、いつの間にか勢子の声がほとんど聞こえなくなりました。
こういう体勢の時には、勢子が寄って勢をかけると牛の邪魔になります。
なので、距離を取って様子を見ています。

ドッコイ丸が押し込む!
(そして、この取組最大のハイライトシーンがやってきました。)
これを何とか、飛将は受け止めたい!
「いけるよいける、大丈夫!」「そうそうそう!」女性の声が聞こえます。
うま〜くまわったぁ!!
ここで客席からは拍手が。勢子もいっせいに「よしたー」と声を掛けます。

ドッコイ丸の飛び込みは、それだけで大きな威力を相手に与えるほど。
それを、首を曲げて体を捌いて、飛将がうまく受け止めました。
このシーンを見ていたら、ドリフト走行がまず頭に浮かんできました。
頭を中心にして、下半身を動かして相手の正面に戻ってくる。
まさにドリフトです。いやぁさすが。まさか牛のドリフトが見られるとは。
さすが、卓越した技を見せてくれます。今場所の技能賞は確実なレベル。
(FMながおかの佐野さんだったら、どんな実況をしたのかなぁ。。。)

興奮冷めやらない闘牛場。まだ角のぶつかる音が聞こえてきます。
この一戦、一つ年下の飛将はドッコイ丸の胸を借りる形になるわけです。
しかし、言われなければ、客席の多くの人はそれを忘れていたでしょう。
時間いっぱいになりました。勢子が飛び込んで、両牛を分けようとします。
しかし、ここからまた盛り上がりました。牛は闘いをやめません。
綱が掛かっても、相手の牛をやっつけに行く。これも牛の意地です。
そして勢子の走る音、指示する声。こちらも意地をもって向かって行く。
無事に勢子が引き分け、大きな拍手が沸き起こりました。

引き回し。
激しい角突きを見せてくれた両牛、まだお互いを目で追っています。
牛同士はなにやら目で会話をしているようです。
飛将はちょっと得意げな感じ。
「がんばったがんばった」と声を掛けてもらいました。
一方のドッコイ丸は悠然と歩き、最後は走って闘牛場を後にしました。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左がドッコイ丸、右は飛将。期待以上の、素晴らしい角突きでした。
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↑開始直後のシーン。飛将の角にドッコイ丸「ほほぉ、いい度胸だな」
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↑ドッコイ丸のジャブ?が飛将にヒット。的確に当てている印象です。
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↑接近戦では、飛将の太い角が脅威になります。立ち姿も堂々ですね。
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↑この太い角が目元に来ると、やはりこうなります。飛将、気合十分。
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↑ドッコイ丸の右角、まるで万年筆のペン先のようです。細くて鋭い。
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↑飛将の横からの当たりに表情を変えるドッコイ丸。目元が赤いです。
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↑目の前に角の先が迫ってきても、相手を見据える表情は変えません。
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↑ドッコイ丸の角を後ろから。右角の先の尖りは、当たると痛いです。
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↑この取組最大のハイライト、の始まり。ドッコイ丸が飛将に横から。
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↑そのまま押す。飛将は目が赤くなりつつ、即座に体が反応したよう。
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↑頭を軸にしつつ、下半身を回転しながら動きます。まさにドリフト。
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↑そのままドッコイ丸の周りを回転し、見事に向き合いました。拍手。
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↑さらに表情が厳しくなった飛将。この取組で自信を深めたでしょう。
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↑角が目元に当たり、周辺が盛り上がります。それでも目は瞑らない。

(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-10-18 00:33 | 山古志闘牛場

10/11 山古志闘牛 庵-龍勢

牛持ちご家族の大きな愛を受ける庵。勢子に負けない声援にも注目です。

声が聞こえると、庵も頑張ろうとする。そんなことを感じてしまうほど。

今回は、秩父の花火に因んだ名前を冠した「龍勢」との闘いです。いざ。 

 

第六回:庵(八歳/釜ケ島)-龍勢(六歳/秩父) 

 

先に入場は龍勢。

ゆっくり歩いてきましたが、入場ゲートを過ぎると小走りに。

そして、土の感触を確かめました。立ち上がり、相手を待ちます。

続いて、主綱を付けた庵がやってきました。

こちらも龍勢と同じように、顔の下を地面に付けてゴシゴシ動かします。

やる気を見せたか、七回ほど低い声で唸りました。

顔を斜めにした庵、待っていた龍勢のところへ。いよいよ始まります。 

 

早くも勢子が声を出します。角のぶつかる音も聞こえました。

庵がまずは角を使って、龍勢の額を掘るように狙います。

ここで龍勢、「どうやって飛び込もうかなぁ」と考えました。

左右の角を細かく振る庵。とにかく龍勢の額を攻めようという感じ。

「いおりがんばってぇ〜」小さな体の大きな声が聞こえてきました。

さすがは応援団長!複数の勢子が声を出していても、ちゃんと届きます。

(あっ、ちなみにこの応援団長、なんと営業部長も兼ねているそうです。)

「はいっ!」「よしたーはいっ!」勢子の声。

庵、右角を掛けて前に出ようとする、龍勢は回り込もうとする。

「いおり〜がんばってぇ〜」「がんばってぇ〜いおり〜」

庵に大きな声援が飛びます。これは届いているでしょう。

声援を受けて、庵が右角を掛けて出ようとします。

これに対して龍勢、掛けられた角を外すため、首を柔らかく使います。

庵は角を掛ける、龍勢が外す、再び庵が右角を掛けて前に出る。

「がんばってぇ〜」

龍勢としては、なんとか庵の右角を掻い潜って攻めたいところ。

こんどは逆、左から攻める庵。龍勢はこれを返そうとする!

「おお〜」と会場からどよめきが。庵がパッと頭を離しました。

今場所は会場に赤ちゃんもいます。おそらく何かを感じているのでしょう、

「うー!」という声も聞こえてきます。どう映っているのか興味深いです。

それに混じって、元気な「うんちー!」が聞こえるけど。。。大丈夫かな。 

 

場内を小走りで移動する庵。客席を向き、いったん止まります。

勢子は深追いせず、ゆっくりと庵の様子を見ています。

どうやら足場の悪いところに入って体を回しきれず、頭を離したようです。

この場合、勢子は牛の後ろ足に綱を掛けて捕まえたいところですが、

庵は「足に綱を掛けられる」のが嫌なので、落ち着かせて鼻を取ります。

これも勢子の見事な技の一つ。無事に引き分け、場内は拍手に包まれました。 

 

引き回し。

応援団長もやってきました。鮮やかなブルーの庵パーカーを着ています。

自ら先頭に立って、綱を持ちます。このあたりはさすが営業部長です。

庵、龍勢の順に引き上げました。 

 

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています 。

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↑右が庵。応援団の声援もあり、龍勢の厳しい攻撃に耐えて頑張った!
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↑開始直後、龍勢が挨拶変わりに一発。できれば遠慮したい挨拶です。
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↑体勢が変わり、右が龍勢。角の先端同士が、見事に触れあいました。
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↑「どんなもんだい」とばかり、庵を押さえつける龍勢。山のようだ。
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↑龍勢はひたすら、庵の顔中心付近を狙います。受ける庵も真剣です。
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↑龍勢、横から左角で庵の眉間に角を当てます。庵は辛抱の時間です。
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↑これは庵がいい表情です。低く構えた龍勢に立ち向かっていきます。
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↑向き合う両牛。庵は角を龍勢の下に入れて、そのまま掛けて出たい。
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↑庵、気合が入ってます。これは龍勢が足を踏ん張って守ってるかな。
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↑龍勢、仁王立ち。押すのはかなり難しそうです。いおりがんばれー。
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↑厳しい龍勢、右角ストレート一閃。さすがに庵も表情を変えました。
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↑龍勢、またも右角を当てます。しかし、庵も右角を当ててるのかも。
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↑強い目線で睨み付ける龍勢、庵は落ち着いているようにも感じます。
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↑またしても龍勢の右!徹底的に、顔の中心を狙っているようでした。
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↑前足を折って耐える庵。このあと頭が離れ、引き分けになりました。 

(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-10-17 19:12 | 山古志闘牛場
次は、赤い毛に白が混じった「粕毛牛」の伊之助と、黒牛の響が闘います。
初めから写真の話になりますが、この組み合わせは撮影泣かせなんですね。
伊之助に露出を合わせると響はアンダーに。逆はオーバーになるからです。
陽が当たるとそれなりに解消されますが、曇りだとコントラストが低いし、
難しいと感じることが多いですね。頑張ったところが記録できたのでよし。

第五回:伊之助(五歳/山中)-響(四歳/新潟)

先に響が入ってきました。小走りで、小さく跳ねてます。
今回から綱を取っての対戦となる響。
事前にそれを知らされていたのか、ワクワクしているようにも感じられます。
前後左右によく動き、気合が入っている様子です。
そして、後から入場は伊之助。年上らしく、堂々たる足取りです。
牛持ちさんのことを、首を少し傾げながらずっと見ています。
一方の響。そわそわしていました。対戦が楽しみなのでしょうか。
両牛が近付きました。頭を合わせて、取組開始です。

頭や角をぶつけ合っているかのような両牛。やや静かなスタートです。
まずは響が先に仕掛けました。年上の伊之助に対し、胸を借りる立場です。
これに対しての伊之助ですが、なんと。。。響の周りで飛び跳ねました。
どうやら、喜んでいるようです。広い場所に出てきて、嬉しくてたまらない。
とはいえ、こんなことができるのは「相手が怖くない」からです。
そして年上の伊之助が怖さを見せなかったので、響にも余裕が出ました。
両牛のこの対応。闘牛場に慣れてきて、「自分の場所」になった証です。
そうこうしているうちに、離れてしまいました。そのまま回るような仕草。
遊んでしまってはいけないと、響にはここから綱が付けられました。
頭を合わせて、勢子が大きな声を出します。手拍子も聞こえてきます。
それに反応するかのように、それぞれが動きます。
伊之助は響に対して余裕を見せます。
勢子が「よしたー」と声を掛けて、牛に気合を入れ始めました。
響は伊之助を押したいのですが、重たい伊之助、なかなかうまくいきません。
勢子の声が場内に響きます。
伊之助は少しずつエンジンがかかってきました。響はまだのようです。
年下ではありますが、心には余裕がありそうです。「大物」の片鱗でしょうか。
こうした牛が意地を持つようになると、素晴らしい牛に成長します。
伊之助は右角を使って掛けながら出ますが、響は首を預けてこれを受けます。
響は伊之助の横に付いて受けようとしています。
しばしの攻防が続き、二人の勢子がスッと鼻を取って引き分けました。

双方余裕がありすぎたようにも感じられる取組でした。
こうした牛が本当の力を出してくるのは、もっと成長してからです。
そんな課程を見るのも、角突きの楽しみ方の一つといえるでしょう。
大きな拍手が送られ、響、伊之助の順に引き上げです。
引き上げる際にも、双方がお互いに視線を投げていました。

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※記事作成にあたり 、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
10/11 山古志闘牛 伊之助-響_b0016600_22184449.jpeg
↑開始直後。左が伊之助です。響は何か別のことを考えているのかな。
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↑いえいえ、そんなことはありません。きりっとした顔を見せました。
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↑上から押さえつけるような攻撃を見せます。見据える目線が厳しい。
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↑と思ったら、離れてしまいました。横目でちらっとお互いを見てる?
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↑何か考えているのか、伊之助。このあと勢子が再び頭を合わせます。
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↑響、肘鉄ならぬ角鉄を見せます。鼻についた輪っかもいい感じです。
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↑横につく響を押すのか押されるのか。伊之助が気合の乗った表情に。
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↑おっ、響の横から攻撃で伊之助が押されそう。踏ん張って耐えます。
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↑「あら、おっとっと。」みたいな伊之助。でも、まだまだ余裕あり。
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↑響に向かう伊之助の表情。顔を横向きにして、睨み付けていました。
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↑響の突進を受け止める伊之助。響がなんだか競走馬に見えるのです。
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↑低く構える両牛。響は随分頭を下げて、角で防御しているようにも。
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↑今度は伊之助が押し込みます。響は左前足を折り曲げ、耐えました。
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↑躍動感のある伊之助。そろそろ、エンジンがかかってきたようです。
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↑再び伊之助に押される響。今年はこれまで全場所に出場しています。

(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-10-16 22:26 | 山古志闘牛場
綱を付けたまま頑張る牛がいれば、ついに綱の取れる牛もいます。
次に登場する文平がそうです。これ、牛にとっても嬉しいと思います。
「オレは解き放たれた!」そう感じ、嬉しく動き回ることもありそう。
そしてこれは、牛持ちにとっても嬉しい瞬間になるのです。
ある意味、記念すべき角突きになるでしょう。そして相手は二つ年上。

第四回:小太郎(六歳/山古志)-文平(四歳/虫亀)

闘牛場に牛が入る前から、大きな唸り声が聞こえてきました。
これはたぶん、出番待ちの柿乃花黒ダイヤ。アピールしています。
でも、番が回ってくるまでもうちょっと時間がかかるかな。。。
さて、先に小太郎が入ってきました。年上らしい、堂々とした姿です。
後から文平。少し飛び跳ねるような、小走りで元気いっぱいの様子。
中央に歩み寄って、頭を合わせて、取組が開始されました。

勢子も盛んに声を出しています。
初めて綱を取っての対戦となる文平、一生懸命攻めようとしています。
対して小太郎は、落ち着いて受けています。
体の柔らかさを使って、若い文平の攻めを受け流しています。
さらに文平は押し込みますが、小太郎は柵際でもうまく回り込みます。
そして、柔らかさを使って場所の真ん中に戻ってきました。
文平、小太郎の角の下に自分の角を入れて、掛けて攻めようとします。
しかし、柔らかさでこれをパッと外す小太郎。文平の攻めを躱します。
攻め込まれても、慌てる素振りが全くありません。
小太郎、若い文平に「お前もっと攻めてみろよ」と言っているかのよう。
なんとか攻め込みたい文平。ガツン、という音が響きます。
双方とてもよく動いています。頭と角を振って、休む暇はなさそうです。
いったん頭を離し、ちょっと考えるような仕草を見せたのは小太郎。
「こうたろぉ!」男の子の大きな声援が飛んでいます。
そして合図が出ました。勢子が牛と一緒に走りながら、鼻を取ります。
牛が見事に分けられました。大きな拍手。

この文平は、解説を務める松田さんの愛牛。
「初めて綱を取り、なんとか無事に突いてくれてホッとしています」と笑顔。
文平が先に、あとから小太郎が引き上げました。

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※記事作成にあたり 、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が文平。二歳年上、小太郎の胸を借りました。一生懸命頑張った!
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↑角を当てるけど、やや不安げな文平。上から角を振り下ろす小太郎。
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↑横から顔ごと体当たりの文平。捨て身の攻撃に、小太郎も身構えた。
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↑小太郎の横を攻めようとする文平。天然パーマみたいな体毛も魅力。
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↑低い位置から睨み合う両牛。年下の文平、気迫では負けてないぞ!!
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↑前足のつま先を立てて、小太郎に向かいます。目線も一直線ですね。
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↑小太郎、足を伸ばして踏ん張る。文平は気合の入った攻撃を見せる。
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↑右左と絶え間なく、積極的な動きを見せる文平。小太郎は受け流す。
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↑文平、小太郎とも目の周りが赤くなり、力強い攻防が展開されます。
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↑小太郎は文平を見据え、「もっとやってみろよ!」と教えてる感じ?
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↑この写真を見たら、高山VSドン・フライの試合を思い出しました。
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↑文平、再び横から狙う。目線と前足の様子から、気合が伝わります。
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↑小太郎の頭のてっぺんに、文平の角が。見せ場を作った文平でした。
10/11 山古志闘牛 小太郎-文平_b0016600_01050751.jpg
↑しかし小太郎はさすが先輩。逞しい表情で、文平に立ち向かいます。
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 ↑この直後、勢子が両牛を分けます。文平の目線はそちらを向いてる?


(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS US)

by keiji_takayama | 2020-10-16 01:07 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama