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第七回:雄山(七歳/山古志)-ドッコイ丸(七歳/平島)

まずはドッコイ丸の入場。客席から「どっこいまる〜」の声が。
別のところから、ご婦人が「あらあらあら」と呟きました。
入ってきていきなり、角で土を掘る仕草(まま掘り)を見せます。
これは牛が闘争本能を持っている証。角、首、肩などを鍛えます。
そして、場所に臭いをつけて、「ここはオレのものだぞ ! 」
牛にとってみれば、闘いが始まっているわけです。
前席の男性、「おーお」と反応。解説を真剣に聞いています。
後から雄山が入りました。こちらも足で土を跳ね上げています。
どこかでお子さんが号泣しています。大丈夫かな。
さぁ、ゲートが締まりました。頭を合わせて、取組開始です。

黒牛がドッコイ丸、赤牛が雄山。
双方、まずは考えます。戦略を練っているようです。
そして、相手の牛がどんな攻撃を仕掛けるのか、様子見でしょうか。
しかし、隙があれば飛び込んでやろうというのはお互い狙っています。
また頭が離れました。考えます。
「今日の相手は手強そうだ、隙がなかなか見つからないぞ。」
そんなことを考えているようにも感じられます。
ドッコイ丸の角は先が尖っていて、当たると痛いです。
なので、雄山は迂闊に飛び込めない。痛いところに当たったようです。
雄山、再び考えます。
飛び込みたい雄山ですが、迂闊に飛び込むとドッコイ丸の角をもらう。
これが額の痛いところに当たるので、慎重に考えています。
対するドッコイ丸、一気に攻めると逆に隙を与えてしまいます。
なので、無理に仕掛けることはしません。
勢子が声を出し、手拍子を打って盛り上げます。
ドッコイ丸が強引に攻めようとしましたが、雄山は左角を使います。
出ようとするドッコイ丸の力を止めようとします。
前席の夫婦は大いに楽しんでいるようで、自然と声が出るのでしょう。
様々な感想を口に出して呟いてます。
勢子の声が響きます。「あー、おー ! 」客席が盛り上がります。
やがて合図が出て勢子が走ります。「さぁこい ! 」「ほら ! 」なんて声も。
そして拍手。勢子が両牛を引き分けにしました。
雄山、ドッコイ丸の順に引き上げ。心理戦の様相もある取組でした。
※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左は雄山、右がドッコイ丸。動画を見ると、ドッコイ丸の角はホントに痛そうです。
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↑開始直後は静かな展開。双方が頭を合わせず、何かしら考えています。
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↑顔は近付けるものの、ややおとなしいスタート。雄山はドッコイ丸を見つめて。
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↑ドッコイ丸の角は威力がありそうです。雄山はちょっと警戒モード ?
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↑あっ、当たる ! そんなことを直感的に思ったのでしょうか、雄山の表情です。
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↑その2秒後がこれ。額に直撃をくらい、砂埃が舞います。これは痛そうだ。。。
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↑横から見ると、ドッコイ丸の角の鋭さが解ります。これで刺されるのですから。
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↑しかし、雄山も負けてません。角を盾にしているようです。ドッコイ丸も気合。
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↑こちらは雄山の、気合が入った表情。勇敢に、ドッコイ丸と向き合います。
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↑雄山の表情がすごい。「痛ぇんだよオメエの角 ! 」と怒っているようにも。
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↑「あっ。」ドッコイ丸の角が雄山の瞼付近に。これは。。。
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↑おっ、雄山がやり返した ! これまた痛そうだなぁ。。。
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↑ちょっと意外そうな表情を浮かべるドッコイ丸。角を当てられた ?
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↑ドッコイ丸の目線が厳しい。雄山のことをしっかりと見据えています。
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↑終盤戦。双方の動きは変わらず、俊敏なところを見ることができました。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-31 00:24 | 山古志闘牛場
第六回:充号(五歳/池谷)-柿乃花怒濤(五歳/岩手)

充号、入場。まだ年齢は五歳ですが、とても大きくなりました。
来年あたりは、この牛が最も大きくなるかもしれません。
今はまだ骨が大きく、肉がそこまで乗っていません。
しかし、これが来年再来年、肉が乗ってくると体に厚みが出ます。
大きな、素晴らしい牛になってくれると期待しています。
そして、首には六月の場所で受けた傷が残っています。
何度か低い声で唸り(どう声)、後から入ってくる牛を威嚇します。
こうやって、戦闘態勢を整えていくのです。
そして、柿乃花怒濤が入りました。こちらもやる気満々の様子。
最初から目が離せない展開になりそうです。
黒牛の柿乃花怒濤は、速攻型の牛。さて、どうなるか。

取組が始まり、まずは柿乃花怒濤が挨拶代わりの一発。
いったん頭を外すも、すぐに柿乃花怒濤が入って押し込みました。
場内が大きく盛り上がります。歓声も大きく響きました。
充号はこれを、首の柔らかさで受け止めます。
柿乃花怒濤が先に仕掛けようとしたものの、これが外れたところを、
充号が切り返します。前席から「すごいすごいすごい」と女性の声。
ドンッと鈍い音がしました。
頭の切り替えの早さ。
充号が仕掛けたと思いきや柿乃花怒濤が切り返す。
柿乃花怒濤が仕掛けたと思ったら充号が切り返している。
双方が見せてくれます。
勢子も大きな声を出します。「それいけおら ! 」気合が入ってます。
ドシッという音。
双方、相手に飛び込まれてもそれぞれが切り返しを狙っています。
充号が仕掛けるも、柿乃花怒濤がうまく受け止める。
またもや、客席が一気に盛り上がります。まさに興奮のるつぼ。
ドンッという音。
充号が仕掛けて角が外れたところ、柿乃花怒濤が飛び込む ! !
それを充号が首を預けて受けます。「よしたー」勢子の声。

合図のあと、勢子が両牛を止めようとします。
ところが、両牛はまだ闘っていました。充号は柿乃花怒濤を押します。
これを避けるかのように柿乃花怒濤が走り、勢子が追う展開に。
充号、柿乃花怒濤。それぞれの足には綱がかかっています。
しかし、勢子が六人で引っ張ってもまだ充号は前に進もうとします。
柿乃花怒濤はこの間、勢子から離れるように走ります。
こちらも勢子が五人で追いますが、なかなか追いつきません。
速い、牛が速い。
なんとか追いついて鼻を取ると、場内からは大きな拍手が。
これはまさに牛と勢子の攻防でした。動画で見ると解りやすいです。
充号、柿乃花怒濤の順に引き上げ。再び大きな拍手が送られました。

この一戦。
充号はどうやら、勢子が引き分けに入る瞬間を狙っていました。
このタイミングで、勝負を決めに出ようとした、そう思えました。
この地域独特の、「引き分け」の習俗。
経験のある牛からすれば、勝負どころにもなるわけです。
勢子はそういう牛を解っていますので、皆で止めに入ろうとします。
ところが、この闘いは牛同士が速すぎて勢子がついて行けない、
そんな場面がありました。多くの人は、牛はのんびりしているという
イメージを持っていると思います。ここを知るまではそうでした。
しかし、牛に本気で走られたら、人間は絶対に付いて行けません。
それでも勢子は、綱のない状態で走る牛を、なんとしても捕まえます。
牛と人との真剣勝負。
牛同士の素晴らしい闘い、それに負けない勢子の動き。
こんなところも、闘牛の大きな魅力だと思います。
もう少し撮影の経験と知識を積んだら、いずれはこういう瞬間の写真を
狙いたいですね。勢子と牛の、意地が交錯する瞬間。難しそうだけど。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左は柿乃花怒濤、右が充号。仕掛ける柿乃花怒濤を見据える充号の目線。
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↑一発挨拶のあと。柿乃花怒濤が充号を押し込みます。気合が入った表情。
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↑セリフ入れ選手権の課題になりそう。柿乃花怒濤の角、当たってるのか。。。
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↑躍動感のあるぶつかり合い。弾け飛ぶ泥。
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↑充号の表情がすごい。冷静沈着に相手を倒していく、そんなイメージです。
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↑充号の目の先には柿乃花怒濤の角が。そしてこのあと、角が当たります。
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↑別のタイミング。柿乃花怒濤は左角で、充号の目元付近を執拗に攻撃します。
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↑これまた左角。充号「そんなの効かねえよ」目線が強い。意志も強そうです。
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↑柿乃花怒濤、充号の見えないプレッシャーを感じるのか。角は当ててるけど。
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↑頭が当たって火花が飛び散る(?)シーン。露出オーバーだったのは残念。
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↑今度は充号の攻撃。足を広げて踏ん張る柿乃花怒濤。
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↑時折見せる、充号の冷徹な表情。首元の傷はこれでしょうか。
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↑両牛とも気合入ってます。やがてこの取組が、「結び」になるかもしれません。
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↑柿乃花怒濤、何か感じてる ? 充号のプレッシャーはかなりのものです。
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↑柿乃花怒濤の後ろ足には綱が掛けられています。それでもまだ闘っています。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-30 00:54 | 山古志闘牛場
第五回:新宅赤パンダ(六歳/梶金)-伊之助(五歳/山中)

まだ前半戦ですが、今場所最も楽しみにしていた一番です。
そりゃあそうですよ。推し牛、新宅赤パンダが登場するんですから。
今場所の相手は、年下とはいえ経験では赤パンダを上回る伊之助。
おそらく、いい機会になる。そう思っていました。

まずは粕毛牛の伊之助が入ります。落ち着き、堂々と歩いてきました。
そして新宅赤パンダが入場。低く唸りつつ、土を掘る仕草を見せます。
この一番から、綱を取っての対戦になります。
取組開始直後、ガツッという鈍い音が響きました。
いきなり角がぶつかる音。前席から「おーっ」という声が聞こえます。
まずは新宅赤パンダの先制攻撃。
「よしたー」「はいよ、はいはいはいはい ! 」勢子も声を出します。
さらに赤パンダが前に出る ! 「あーぁぁー」という客席の声。
一気に会場が盛り上がりました。「うわぁ ! 」「すごーい ! 」
「びっくりしたー」という女性の声も聞こえてきました。
赤パンダが先制攻撃を仕掛け、伊之助を一気に押し込みました。
柵に伊之助の体が当たり、土が客席に弾け飛んだのです。
しかし伊之助はさすがです。柵にぶつかっても落ち着いて受けました。
赤パンダ、左角で伊之助の顔を跳ね上げてから飛び込みます。
伊之助はこれに対し、跳ね上げられた後も頭を低く下げて受け止めます。
今度は伊之助、右から左から角を振ります。勢子が声を出し続けています。
新宅赤パンダは角を振られても落ち着いて、伊之助の隙を狙います。
赤パンダ、再び前に出る ! 伊之助は首を預けて受けます !
伊之助が逆に返した ! 「おーっ ! 」また客席が瞬時に沸き上がりました。
すぐに両牛は別れましたが、再び近付いていきます。
頭を合わせると思いきや、互いに後ろに付くような位置関係になり、
そのままぐるりと二度回りました。これで場内、一気に和みます。
三周目に入ったところで勢子が鼻を取り、引き分けになりました。
伊之助、新宅赤パンダの順に引き上げ。たくさんの拍手が送られました。

この日は新宅赤パンダにとって、記念日となりました。
これまで対戦時に付けられていた綱が、とうとう取り外されたのです。
「もうオレを邪魔するものは何もねぇ ! 」と思ったかは解りませんが、
最初から一気に攻撃を仕掛け、経験のある伊之助を押し込みました。
また一段と逞しくなり、強くなったというか、強いところを見せた、
そんな感想を抱きました。ただ、伊之助とは初対戦だと思います。
当然、知らなかったのでしょう。やり返す牛だということを。
昨年、伊之助は柿乃花怒濤との対戦で二度、やられた後に返しました。
そのままでは決して終わらせない、借りはすぐに返す性分のようです。
ラストの場面は動画を何度も見て、撮った写真と比べてみました。
素人判断ではあるのですが、赤パンダはほんの少しだけオーバーラン
したように感じました。そこを伊之助に突かれてしまいました。
本当に一瞬の隙だったと思います。
序盤に伊之助を角で突いて、前足を宙に浮かせた赤パンダでしたが、
結果的に終盤になった頃、やり返されて後ろ足を宙に浮かせました。
これはとてもいい経験になったでしょう。でも、見せ場は作りました。
よく頑張ったと思います。次の出番も楽しみです。

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が新宅赤パンダ、右は伊之助。どちらもいいところを見せてくれました。
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↑開始直後。赤パンダは左足を折り曲げて、低いところから狙う戦略 ?
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↑折り曲げた左足を立ち上げて、伊之助に向かいます。伊之助「ぬおっ。」な感じ。
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↑短い時間でしたが、このあと一瞬頭を離します。何か考えているようです。
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↑伊之助、気合の入った表情。顔を思い切りくっつけてます。気迫がすごい。
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↑赤パンダのハイライト。角のめり込みがすごい。伊之助、前足が宙に浮いてます。
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↑土手のところでガッチリ角を組みます。伊之助は攻撃に負けず、素晴らしい。
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↑伊之助の角先、赤パンダの角の付け根あたりにヒット。これはちょっと痛そう。
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↑どちらも気合が入っています。伊之助のほうがちょっと余裕がありそう。
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↑再び角攻撃を受けてしまいました。何か考えているようにも見えますが。。。
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↑これもお見事。角が伊之助の目元付近を捉えました。
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↑最後の睨み合い。このあと、最大の盛り上がりを見せた押し合いが始まります。
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↑赤パンダ、角を当てて横から入ります。
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↑このまま押し込んで、伊之助の顔を土に付けようとするのですが。
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↑隙を突いた伊之助から、逆に押し返されました。でも、いい経験だと思います。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-28 23:31 | 山古志闘牛場

7/24 山古志闘牛 響-文平

第四回:響(四歳/新潟)-文平(四歳/虫亀)

拍手に包まれて、響、文平の順に入ってきました。いずれも四歳。
この一番までは、綱を付けたままの取組になります。
ゲートが閉まり、対戦が始まりました。

三歳から一つ年が上がるだけで、随分と牛が大きくなります。
まずは赤牛の文平が先制攻撃を仕掛けます。
黒牛の響は、これを落ち着いて受けています。
前足を折りながら、まるでベテランが見せるような仕草を見せます。
この両牛、年齢は四歳ですが、大きくなってきました。
勢子が牛に気合を入れる音、「パシッ」と響きました。
前席の若い夫婦がすぐに反応します。「うわあー」「わあっ ! 」
文平、積極的に仕掛けます。響は落ち着いて、余裕を持って受けます。
「はい、ほら ! 」勢子の声。「がんばれー」前席の女性が声援を。
勢子の声、大きいです。あちこちから聞こえてきます。
「おおー、すごぉい」前席から聞こえます。
この取組は双方が絶えず動き回り、目が離せない展開でした。
一年本場所を経験している両牛、一生懸命頭を合わせます。
文平、響の角の下に自分の角を入れて(かけ技)、出ようとします。
その文平の角が外れたところを、響が押し返します。
掛け技で出ようとするのは文平、落ち着いて受け止めるのは響。
今度は逆に、響が前に出ます。
掛けた角が外れると、相手の牛が入って行きます。
勢子が声で気合を入れます。「ほらいけほらいけほらいけほらいけ ! 」
文平が今度は前に出る !
勢子の「いいよ」という確認の声出しの後、両牛は分けられました。
引き分けです。大きな拍手が送られました。

綱が伸び、場内は再び大きな拍手に包まれました。
文平は解説を務める松田さんの愛牛です。ご子息との引き回し。
場内が一気に盛り上がりました。拍手喝采です。
響と文平は同い年。今後もライバルとなって鎬を削ってもらいたい。
そんな思いもあります。次回のこの対戦、楽しみしています。

実を言うと、今場所で最も撮影が難しかったのがこの取組でした。
終わったあと、これはマズイというのが正直な感想だったのです。
絶えず動いていて、カメラを振って撮るのはいつも通りでしたが、
動きのタイミングを掴むのに苦戦しました。なんとか上限いっぱい
写真を選ぶことができてよかった。闘牛撮影はとても奥深いです。

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑響は左、文平が右。両牛が頭を合わせているカットが少なく、ちょっと焦りました。
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↑開始直後から、文平が積極的に動きました。響はちょっと様子見かな ?
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↑文平の攻めを受ける響。まだまだ余裕がありました。
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↑響の目線が鋭くなりました。文平は下から狙いたい様子。
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↑今度は響が攻めます。文平はやはり下を狙っている ?
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↑正面から頭を合わせます。両牛とも目元が赤くなってきました。
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↑これまた激しい当たり。響がとてもいい表情を見せました。
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↑おお、文平が下から突っ込んできました。これは響もちょっとビックリした ?
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↑文平、力の入った表情です。この一つ前のカットは、少し顔を顰めてました。
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↑文平の掛け技に響が慣れてきた ? 表情には余裕がありそうです。
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↑一生懸命に押している文平。表情からそれが伝わってきます。
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↑横から押し込もうとする文平。響は首を柔らかく使います。
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↑これは文平が見事な攻め。バランスを崩したかのように見える響でしたが。。。
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↑このあと、体勢を整えます。正面から文平に対峙しました。目元に気合入ります。
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↑そろそろ終盤。響の角が文平の額付近を捉えました。響の目線にも注目です。
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by keiji_takayama | 2020-07-27 23:37 | 山古志闘牛場
第三回:柿乃花威風堂々(三歳/岩手)-赤武者(三歳/山古志)

受付を済ませて闘牛場に向かおうとする際、取組表が配られます。
そこで、ふと目に留まった名前がありました。それが柿乃花威風堂々。
なんとも面白い名前です。しかも、一大勢力を誇る「柿乃花」が冠。
さて、どんな牛なんだろう。そんなことを考えていました。

場所が始まると、その答えがすぐにわかりました。
この牛、初場所と先場所にも出場していた「玄徳」なのです。
今場所から「柿乃花軍団」入り、威風堂々を名乗ることになりました。
それにしても不思議なもので、「柿乃花」が付くと逞しく見えます。
先に柿乃花威風堂々、赤武者があとから入ってきました。
黒牛が柿乃花威風堂々、赤牛は赤武者です。取組が始まりました。

若い牛らしく、足の動きが早い両牛。
ボクシングで言うとフットワークを使いながら、頭を合わせました。
赤武者、まずは押し込みます。柿乃花威風堂々、落ち着いて受けてます。
前の席の夫婦は、すっかり闘牛の魅力に嵌まっているようです。
「すごーい」「わぁぁぁ」などと話しています。とても楽しそう。
柿乃花威風堂々は、三年ほど前に引退した「黒龍」を彷彿とさせます。
黒くて大きな牛でした。スケールの大きな動きがダブって見えます。
赤武者は正面から押すのがたいへんだと思ったか、横に回ります。
若い牛とはいえ、体重は700キロほどもありますから、正面は厳しい。
そこで、横に回ってなんとか押し込もうとするのです。
小さな女の子による「ぐぁんばれぇ ! 」という大きな声援が届きました。
赤武者は横に回ろうとしますが、柿乃花威風堂々は首を使います。
首を柔らかく使って、横に回らせないように付いていきます。
若い牛が、自分の良さを出しながら頭を合わせる。今後が楽しみです。
「わぁぁぁぁ」「すごーい」客席が盛り上がります。
そして、勢子の声が大きくなってきました。
赤武者が一生懸命押し込みます。柿乃花威風堂々、柔らかく受けます。
ガンッという音。柿乃花威風堂々が柵に当たってしまいました。
しかし、全く驚きません。肝っ玉が太いです。
「いけいけいけ ! 」客席も興奮気味です。とてもよく動きました。
そして勢子の判断により、両牛引き分けとなりました。

取組は終わりましたが、両牛はまだお互いから目を離しません。
まだまだやりたいのかもしれません。
一番一番、こうして若い牛は成長していきます。
その姿を見るのも、牛の角突きの醍醐味、楽しさの一つなのです。
赤武者、柿乃花威風堂々の順に引き上げです。
牛持ちの柿乃花さん、「将来大物になるよ」と仰っていました。

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左、赤武者。右、柿乃花威風堂々。それぞれの角が相手にヒットしています。
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↑開始直後。柿乃花威風堂々がちょっと考えます。赤武者は「やらないの?」な感じ。
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↑頭を合わせました。砂埃が舞います。若い牛とはいえ、迫力のあるシーン。
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↑どちらかというと、赤武者のほうが積極的に仕掛けていた印象がありました。
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↑柿乃花威風堂々、うまい攻撃。赤武者、これはちょっと痛かったかも。
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↑力が入っているようにも、ちょっと驚いたようにも見える柿乃花威風堂々。
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↑横に回って押し込もうとするのは赤武者。
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↑正面から当たっていく赤武者。泥が跳ね上がりました。
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↑赤武者の押し込みを、首を柔らかく使って対応する柿乃花威風堂々。
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↑赤武者の角が柿乃花威風堂々の目元付近に。でも、目は開けたままです。
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↑赤武者は横から回ろうとしますが、柿乃花威風堂々は澄ました顔です。
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↑首に入られて、「あっ」という感じの柿乃花威風堂々。目元はまだあどけないです。
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↑赤武者、とにかく押そう押そうとします。柿乃花威風堂々は首を使って対応。
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↑赤武者、ヒヤリ。さすがにちょっと驚いた表情を見せました。
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↑綱を引っ張り、勢子が分けました。赤武者、「あら ? 」な感じです。
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by keiji_takayama | 2020-07-27 10:34 | 山古志闘牛場
第二回:長介(三歳/山古志)-張飛(三歳/山古志)

場内にセミの声が鳴り響いています。これだけ聞くともう夏です。
さて、先に入ってきたのは張飛です。元気よく走っています。
この闘牛場に来るのは生まれて二回目くらいなんですね。
まだまだ慣れていません。
いきなり広い場所にやってきて、「わっ、ここはなんなんだ ! 」
しかも、周囲には大勢のお客さんがいる。この雰囲気に驚いているよう。
それを綱引きの勢子がうまく落ち着かせて、相手の入りを待ちます。
続いて「モォ〜」という声。長介が飛び跳ねながらの入場です。
前席の女性、「おぉ〜、すごぉい」と声を出しました。楽しそう。
長介はとても大きな牛です。骨格は張飛より一回り大きいです。
ゲートが締まる音がしました。取組が始まります。

赤牛が長介、黒牛は張飛です。
まずは張飛、考えました。これはまだ闘牛場に慣れていないからです。
相手の牛が来ましたが、「どうやって行こうかな」というところ。
しかし、頭を合わせれば「よし、オレはこの相手と闘うんだな」という
状況を理解します。こうやって、取組が始まります。
長介は三、四回目くらいでしょうか。
ここで客席から「おおーっ」と驚きの声が飛びました。
なんと、長介が転びました。すってーんとひっくり返ったのです。
それでも、すぐに起き上がってまた頭を合わせます。立派なものです。
長介はこの場所にそれなりに慣れていますので、慌てませんでした。
転がされると声が出ることもありますが、全く声を出さなかったのです。
再び普通に頭を合わせました。
張飛は会場を知らない分一生懸命押します。長介は反撃します。
勢子はこの取組ではあまり声を掛けません。
張飛がまだこの会場に慣れていないので、やりたいようにやらせて、
ここが怖い場所ではないんだ、ということを牛に覚えてもらうのです。
犬がまた鳴き始めました。最初よりちょっとトーンが強くなったような。
場所に慣れ、勢子に慣れ、そしてお客さんに慣れてもらう。
こうやって、牛を育てていくのです。
今度は長介が前に押し込み、張飛が逆に切り返して前に出ます。
この両牛、場所がだんだん見えてきました。
自分の力を一生懸命出そうとしてます。
ときおり、角のぶつかる音。前の男性が「すごーい」と呟きます。
ここで勢子が判断し、両牛が分けられました。引き分けです。
頑張った若い牛に、たくさんの拍手が送られました。

これから経験を積みながら、一つずつ大人になってもらいたい。
そんな期待もあります。張飛、長介の順に引き上げていきました。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり 、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が張飛、右は長介。終盤になるとこのように、頭を合わせて睨み合い。
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↑初めての闘牛場。足を合わせて、ちょっとお辞儀しているような張飛です。
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↑しかし、場所に慣れてきた長介に一発もらいました。「イテッ」な感じかな ?
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↑頭を合わせたら、張飛の表情も一変して厳しくなりました。
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↑すってんと転んだ長介ですが、気にせず仕掛けます。角の下あたりに直撃。
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↑躍動感のある動きを見せた長介。張飛はいい表情になってきました。
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↑睨み合いつつ頭を合わせる両牛。張飛も堂々としてきました。
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↑張飛、気合を入れて長介に向かって行きます。
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↑押し込もうとする張飛。それでも長介の表情からは余裕が感じ取れます。
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↑双方、いい表情になってきました。一生懸命に力を出しています。
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↑張飛の角が長介の目元付近に。これは思わず目を瞑ってしまいます。
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↑長介、「うおっ」みたいな表情です。張飛は押しに徹しているように見えます。
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↑張飛、気合の入った表情。見事、ぶつかっていきました。
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↑両牛ともまだ若いとはいうものの、意地は確実に身に付けているようです。
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↑張飛、なんか考え事してる ? 心ここにあらず、みたいな表情を浮かべています。
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by keiji_takayama | 2020-07-26 23:53 | 山古志闘牛場
コロナウィルスの影響は山古志闘牛にも及んでいます。
本場所が三回中止になりました。入場料収入が減ってしまったのです。
かといって、頑張っている牛の食事をカットするわけにはいきません。
そんなこともあり、24日に追加開催されることになりました。
いつもの対策、検温やチェックシート、間隔を作っての観戦に加え、
個人としてはフェイスシールドやポリエチレン手袋を用いました。
加えて、記入用としてスタンプを使用しています。これで接触はなし。
売店にも行きたかったけれど、ふらふら歩くのがプラスになるとは
思えなかったので、会場での声出しとともに、自粛しました。
ずっと座って開始を待つのは、カメラ小僧時代に何度も経験してます。
こういうことが生きるもので、全く苦ではありませんでした。
闘牛場の雰囲気を楽しみ、時が流れるのを感じるのは心地よいです。

取組開始は13時ですが、11時45分頃に牛が入ってきました。
元気に闘牛場を走り回り、土を掘り、何度も唸り声を出します。
いくつか場所を変えて、この動作を繰り返していました。
ときどき場内のお客さんを見回すような仕草も見せます。
闘牛場の全体に、何かアピールしているようにも感じました。
そしてまた唸る唸る。角で地面を掘ったりもしています。
この牛は闘龍です。前回、斬鉄との一番でちょっと悔しい思いをしました。
それを払拭するためか、闘牛場の足場に慣れてもらうためでしょうか。
いい発散、練習になったようです。
ちょっとは満足したのか、のっしのっしと帰っていきました。
会場からは拍手が起きました。また次頑張ろう。

第一回:真醒斗(三歳/長岡)-雲長(三歳/山古志)

真醒斗、雲長ともに元気がよく、飛び跳ねながら入場。
牛の三歳というと、人間で言えば小学校高学年から中学生くらい。
仕草一つを見ても、まだ若いということが感じ取れます。
真醒斗の体重は現在、650キロから700キロほど。
将来的には1トン近くになってもらいたいと思っています。
客席にどうやら犬がいるようで、キャンキャン鳴いてる。大丈夫 ?

この両牛、すぐに頭を合わせました。勢子が声を出します。
赤牛が真醒斗、黒牛が雲長です。
まずは雲長が先制攻撃を仕掛けました。真醒斗は落ち着いて受けます。
犬はまだ鳴いています。怖いんじゃないかなぁ。。。
若い牛なので、押し込まれると頭を離して遊びたくなることもあります。
しかし真醒斗はそんな仕草は見せず、頭を外さず受け止めました。
この両牛、角を見るとなかなか楽しみな角をしています。
ここで雲長が真醒斗を横から押し込み、場内が沸きました。
真醒斗は体の柔らかさを使ってそれを受けます。
前の席に座っていた若い夫婦。男性が「すごーい」と呟きました。
雲長、一生懸命攻撃を仕掛けます。真醒斗は体の柔らかさを使います。
犬、負けじと(かどうかは解りませんが)鳴いてます。
前の夫婦。女性が「まさとがんばれ」と声援を送りました。
勢子の声も大きくなりました。
真醒斗が出ようとしたところ、角が外れたタイミングで雲長が仕掛けます。
前足を真っ直ぐ伸ばして、真醒斗が受けます。なかなか珍しい受け方です。
この両牛、六歳七歳くらいまではグッと体が大きくなる、そう思います。
雲長、よく仕掛けます。真醒斗は柔らかさを使って受けます。
双方が多彩な突き方を見せてくれます。
前の席の女性、再び「まさとがんばれ」と声援を送りました。
これは早くも心を掴んだのか ? さすがイケウシだなぁ。
真醒斗は目の縁が充血してきました。闘いに熱が入っている証拠です。
自分の力を一生懸命に出そうとしています。
雲長はこれに対し、角突きの巧さを感じさせる突き方を見せてくれます。
「ほらほらはいはいはい ! 」「ほらきた ! 」客席が盛り上がる !
真醒斗が先に仕掛けるも、角が外れた瞬間に雲長が飛び込みました。
前席の夫婦、「うんちょうやるな」「うんちょう。。。」と呟いてます。
勢子の判断で引き分けになりました。

取組は終わりましたが、両牛はまだお互いを見ています。
この二頭、今後ライバルとして鎬を削るのでしょうか、そう思えてきます。
真醒斗は硬そうないい角を持っています。雲長、真醒斗の順に引き上げ。

今年デビューした若牛たち、個性的で実に面白いです。
綱が付けられているとはいえ、元気はつらつと動き回って一生懸命。
見ていてとても楽しめます。
雲長は見るからに強そうです。真醒斗は凜々しいイケウシです。
どのように成長していくのか、楽しみにしています。
※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左、真醒斗。右、雲長。やっぱり真醒斗はイケウシだなぁ。目が輝いてます。
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↑雲長、開始直後の先制攻撃。さすがに「おっ」という表情を浮かべる真醒斗。
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↑横からの攻撃 は雲長。真醒斗は首を柔らかく使います。まだ余裕あり。
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↑真醒斗の表情が真剣になってきました。目元キラキラ、AFの食いつきもいい。
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↑雲長の角が真醒斗の目元上付近に。真醒斗は我慢のタイミング。
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↑これまた雲長の攻撃でしょうか。目線も鋭いですね。
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↑真醒斗、雲長に向き合う。凜々しいですね。
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↑しかし雲長はなかなかの試合巧者。またしても真醒斗を押し込もうとします。
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↑睨み合う両牛。それぞれ気合十分です。
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↑真醒斗の角が雲長の耳下付近に。これはちょっと痛かったかも。。。
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↑頭を合わせての睨み合い。真醒斗の足はなかなか立派です。
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↑真醒斗、雲長ともにいい表情。デビューしたばかりとは思えません。
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↑メインカットの約1分後、再び訪れたシーン。似ていてビックリでした。
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↑終盤、雲長に押し込まれた真醒斗。ちょっとビックリしたかな ?
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↑終了まで頑張りました。今後も注目していきたいと思います。
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by keiji_takayama | 2020-07-26 00:24 | 山古志闘牛場
by keiji_takayama | 2020-07-25 08:25 | 山古志闘牛まとめ
第十四回:柿乃花ゴールド(十五歳/岩手)-龍皇(九歳/長岡)

いよいよ最終回、結びの一番になりました。
先に入ってきたのは柿乃花ゴールドです。
年齢は十五歳。人間に例えると七十代です。とてもそうは見えません。
素晴らしい体をしています。元気に土を掘って、相手を待っています。
そして龍皇の入場。腹の下に白い斑があります。
柿乃花ゴールドは角が上に向いています。さぁ取組開始 !

まずは柿乃花ゴールド、左から挨拶代わりの一発を見舞いました。
続いて、左角で掛けて前に出ようとするのは柿乃花ゴールド。
ドンッという音。
龍皇は落ち着いて受けています。勢子も盛んに声を出します。
柿乃花ゴールド、再び左角で掛けて前に出ようとします。
落ち着いて受ける龍皇。
雨はすっかり上がり、日差しが強くなってきました。
左角を使う柿乃花ゴールド、龍皇はこれを外して仕掛けたい。
これをまた逆に、柿乃花ゴールドが右角で掛けて前に出ました。
柿乃花ゴールド、どちらの角も上手く使います。
対して龍皇、まだ若い牛ですが、落ち着いて攻めを受けています。
左角で掛けて前に出る柿乃花ゴールド。
柿乃花ゴールドは掛けた角を捻り、龍皇の顔を横に向けたいところ。
しかし龍皇、それは絶対にさせません。
龍皇が入った !
柿乃花ゴールド、またも左角で掛けて前に出ます。
若い龍皇、落ち着いています。なかなか攻め込む隙がありません。
柿乃花ゴールド、今度は右角で掛けて前に出ます。
勢子の声が大きくなりました。あちこちから掛け声が飛び交います。
この両牛、力は入っていますが、同時に柔らかさも持ち合わせています。
なので、相手の攻めを受けられるのです。
この大きな体、そして緊迫している場面でも、柔らかさを失わない。
両牛とも素晴らしいです。
勢子の掛け声は続きます。「よしたー」「それいけ ! ! 」
やがて勢子の飛び込む音。大きな拍手が闘牛場を包みました。

大横綱の柿乃花ゴールド、令和の横綱を目指す龍皇。
まだまだ名勝負は続きそうです。今後の展開も楽しみです。
それにしても、柿乃花ゴールドはすごい。
人間に例えるのが失礼なんじゃないかと思えてしまうほど。
力強くて逞しく、動きも俊敏です。
先場所も結びを務めています。横綱の役割をきっちり果たしました。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左は龍皇、右が柿乃花ゴールド。横綱と、それを目指す牛との闘いです。
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↑先制攻撃は柿乃花ゴールド。龍皇は落ち着いています。
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↑柿乃花ゴールドの左が飛んできました。龍皇、「おおあぶねぇ」な感じ ?
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↑両牛とも低い体勢。手前が柿乃花ゴールドです。
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↑柿乃花ゴールドの目が充血してきました。出も表情は澄ましているようです。
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↑顔が泥だらけですが、むしろそれが凄みを増しているようにも見えますね。
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↑これは龍皇の攻撃。鼻のあたりになるでしょうか、角がヒットしました。
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↑踏み込もうとする龍皇、待ち受ける体勢の柿乃花ゴールド。
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↑日差しが強くなりました。堂々と睨み合う両牛です。
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↑柿乃花ゴールドのすごい一撃。さすがにこれは、痛そうな表情になりました。
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↑体勢が入れ替わり、再び左に龍皇。柿乃花ゴールドに立ち向かいます。
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↑龍皇の当たり。柿乃花ゴールドはまだ表情に余裕があります。
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↑これは龍皇、会心の一撃。柿乃花ゴールドの瞼が歪みました。
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↑左が柿乃花ゴールドです。終盤まで積極的な角突きを見せてくれました。
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↑柿乃花ゴールドの攻めを受ける龍皇。圧力は相当だと思いますが、耐えてます。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-23 16:19 | 山古志闘牛場
第十三回:角蔵号(十三歳/大久保)-魚沼号(十一歳/東京)

セミが元気よく鳴いています。横綱格の牛がいよいよ登場です。
面綱を付け、堂々とした姿で魚沼号が入ってきました。
そして角蔵号の入場。数えて五代目にあたります。
赤牛が角蔵号、黒牛は魚沼号です。

さぁ始まりました !
「ほらいけ !」 「ほら ! 」という大きな声が聞こえます。
勢子はもう最初から、大きな声を掛けています。
まずは双方が考えます。
相手を睨み付けて、戦意を削いでしまおうというところ。
相撲で言うと、魚沼号が「まった」をしているように感じます。
まずは駆け引きです。そして角蔵号から頭を合わせました。
角蔵号が仕掛けますが、魚沼号が切り返す。
一瞬の隙を突いて角蔵号が飛び込もうとするも、魚沼号が落ち着いて受けます。
そして角蔵号が入った !
勢子の声がすごい。「よしたー」「いけいけ ! 」手拍子の音も大きい。
双方、真正面から飛び込むのではなく横に回ろうとします。
頭を中心にしてくるっと回る (まくりあい)、 風車のように動きます。
このまくりあいを制して、それぞれが相手の横に飛び込みたい。
そしてまた考えます。勢子が牛に気合を入れます。
魚沼号が横に回ろうとするも、察知した角蔵号は向きを変えます。
飛び込もうとした魚沼号、しかし角蔵号は切り返します。
「よしたー」の声があちこちから聞こえます。勢子も気合が乗ってます。
角のぶつかる音。
走る音とざわめき。「あー」という客席の声。そして大きな拍手。
勢子が見事に鼻を取り、引き分けにしました。

引き回し。
牛同士はまだやれそうにも見えますが、足場も悪いし無理はさせません。
面綱を付けて、これまた堂々と闘牛場を歩きます。
土を掘る仕草を見せたのは角蔵号。顔が泥だらけになりました。
角蔵号、魚沼号の順に引き上げます。大きな拍手が送られました。

しかし、この取組には後日譚がありました。
角蔵号が取組後に行った、土を掘る仕草。
まだまだ余裕があるよ、というアピールにも感じたのですが、
実はそうではなく、魚沼号に自らの意地を見せたシーンでした。
「オレのほうが強かった」ということを相手に見せたかった。
帰りのトラックを待つ両牛は、力を出し切った様子だったそうです。
角蔵号は人間で言うと六十代。その意地、素晴らしいです。
牛ってすごい。そして角突きは奥がとても深い。まだまだ勉強です。

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑黒牛は魚沼号、赤牛が角栄号。終盤になってようやく、このシーンが撮れました。
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↑開始直後、考える両牛。どちらかというと、角蔵号のほうがやる気満々でした。
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↑低く構える両牛。角蔵号が一発お見舞いしました。
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↑角栄号が入ったシーン。魚沼号はちょっと虚を突かれたような感じ。
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↑さらにもう一回。序盤は角蔵号のペースでした。
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↑激しいぶつかり合い。泥が弾け飛びます。
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↑魚沼号の角が当たったか、角蔵号、思わず目を瞑ります。
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↑低く向き合い、お互いを睨み付けます。それぞれの角が輝くシーン。
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↑魚沼号、気迫の籠もった瞬間。さすがの角蔵号も表情を変えました。
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↑ぶつかったところ。角の交錯、飛ぶ泥。迫力のあるシーンですが、速い。。。
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↑魚沼号の攻撃を切り返す角蔵号。魚沼号の顔を土に付けました。悔しそう。
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↑踏ん張る魚沼号。角蔵号の目つきが鋭いです。
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↑反撃体勢の魚沼号ですが、そこには角蔵号の大きな角がありました。
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↑顔が泥だらけの魚沼号。角を当てられ「うっ」という感じ・・・ ?
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↑魚沼号の足、逞しい。角もやや短いけど立派。これを効果的に使いました。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-23 13:47 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama