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第五回:闘龍(六歳/山古志)-六蔵(六歳/池谷)

闘龍は、鹿児島県・徳之島から今年導入した牛です。
山古志の闘牛は、引き分けにする際、牛の後ろ足に綱を掛けます。
この「足に綱を掛ける」ことがとても嫌な牛もいるのです。
徳之島はとても闘牛が盛んな場所で、勝ち負けの決着を付けています。
つまり、足を掛けられるという経験がありません。
加えて、まだこの会場にも慣れていません。
そんなわけで、この取組は綱を付けての対戦になります。

拍手に包まれて、まずは六蔵がやってきました。
声を出して、相手の出を待っています。鼻息も荒いです。
そしてあとから、闘龍が入ってきました。
この牛がどこまでの力を持っているのか、闘牛会も見てみたいのです。

客席がざわめきました。おや、何があった ?
どうもハッキリと覚えていないのですが、解説によると。
闘龍がキッと六蔵を睨み、六蔵がそれで度肝を抜かれたようです。
経験を積んできた牛は、睨みだけ、相手を威嚇するだけで勝負をつける、
そんなこともあります。先場所の「柿乃花ゴールド-天地人」がそれ。
まず先制攻撃は闘龍、それを柵際、上手く土手を使って六蔵が回り込む。
同じ黒牛同士なので、なかなか見分けがつきません。
入場時にいくつか撮ってはいますが、確定的なものではなくて。
ただ、角の先端の形は異なります。闘龍は先端が鋭く尖っています。
六蔵はちょっとだけ、左角を前にすると平らな形状に見えます。
このあたりで見分けるしかなさそうです。

六蔵が左角を使って、闘龍の右角を掛けようとします。
対して闘龍は、空いている自分の左角を使い、六蔵の顔を痛め付けよう、
そんな仕草を見せました。勢子が「はいっ」と声を掛けたその直後。
「ゴツン ! ! 」という低い音が場内に響きました。
客席からは「すごい ! ! 」という声が聞こえてきます。
角と角がぶつかりました。
六蔵が右から左から、角を使った下からの掛け技で、闘龍が前に出ようと
するのを止めている様子です。闘龍はできれば、掛けられている角を
外して自分が飛び込みたい。しかし、六蔵がそれを許しません。
またもや角のぶつかる音。闘龍は下から跳ね上げて六蔵の顔が
上がった瞬間、入っていこうとします。しかし六蔵もうまい。
土手を使って上手く回り込みます。思わず拍手したお客さんも。
六蔵が反撃して、やがて牛の鼻息、勢子の声が聞こえてきます。
走る音、「せーのっ」の声が飛ぶ。そして場内は大きな拍手です。

最後は勢子が牛を止めようとして鼻の綱を引っ張りました。
しかし、熱くなっている両牛、なかなか分けることができません。
ついには両方の綱に複数の勢子が付き、ようやく引き分けにしました。
牛同士はそれだけ真剣に闘っていたことになります。

先に六蔵が引き上げました。
闘龍はまだ闘牛場に慣れていませんので、ちょっとだけ残業でした。

綱は付けているものの、迫力のあるシーンがいくつかありました。
頭を合わせて組み合ったあと、柵前で六蔵が闘龍を上から押さえつける
ように攻めました。体勢から考えると、六蔵の後ろ足は浮いています。
そこから中央に戻り、がっぷり組み合います。見事な睨み合い。
六蔵が角を的確に当てていきます。
その後も頭を合わせているシーンが目立ちます。闘龍も攻めています。
あまり派手な動きはなかったけれど、熱い攻防が見られました。
闘龍がこの場所に慣れてきたとき、どんな闘いを見せるのでしょう。
それは来年のお楽しみ、ということになりそうですね。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左が闘龍、右は六蔵。迫力のあるシーンがあり、見応えのある闘いでした。
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↑開始直後。まずは闘龍が先制攻撃を仕掛けます。
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↑この闘いのハイライト。両牛の体勢がなんだか凄いことになっています。
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↑睨み合い。右が六蔵でしょうか。凜々しい表情を見せました。
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↑さほど効いてはいないようですが、角が見事、耳の下に入りました。
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↑手前が闘龍でしょうか。気合の入ったいい表情を見せてくれました。
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↑こちらも闘龍。気合満点の表情です。目も赤くなってきました。
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↑正面からのぶつかり合い。取組は終盤ですが、終わる兆しは全く見えません。
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↑体の色は同じですが、角の形が異なります。なんとかこれで見分けられるかな。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-10-30 23:30 | 山古志闘牛場
今回の闘牛は、震災から15年というテーマと重なりましたので、
各種メディアでも紹介されたようです。NHKや時事通信の映像も
見ましたが、NHKで取り上げられた取組の一つがこの一番です。

第四回:小文吾(五歳/山古志)-庄八(五歳/中野)

まずは小文吾が先に入ってきました。おお、唸ってる。
小文吾という名前は、南総里見八犬伝に登場する「八犬士」の一人、
「犬田小文吾」から来ています。解説の間もずっと、小文吾は低く、
大きく唸り続けました。どこかのお子さんが、真似をしています。
牛はモウ十分に気合が入ってます。威嚇し、戦闘態勢に入りました。
加えて、今度は前足で土を跳ね上げる仕草、前掻きを始めました。
だんだん客席のざわめきが大きくなります、呼応するかのように、
一際大きな声で唸りました。これに客席が拍手で応えています。
「さぁ、今日のオレの相手はどこのどいつだ ! 」相手を待ちます。
その庄八は、正装とされる「主綱」を掛けて入ってきました。

赤牛が小文吾、黒牛が庄八。いよいよ取組開始です。
「それいけ、はい ! 」勢子の声も、最初から大きめです。
まずは庄八が右から左から、先制攻撃を仕掛けます。
これに対して小文吾、頭を低く下げて、これを避けようとします。
しかし庄八は右、左と掛け技で、小文吾を下から持ち上げます。
客席からは「おおーっ」という歓声が沸きました。
続いて庄八が首を取ろうとしますが、小文吾は落ち着いて受けました。
激しい一戦になってきました。柵際のお客さんに、注意のアナウンス。
またまた走る音、勢子の声が聞こえてきます。
庄八は徹底的に、下から角を使って攻めます。
小文吾の頭が上がってくるところを狙いますが、小文吾も上手く首を使い、
庄八の攻めを受け止めます。「よしたー」の声も飛び交っています。
客席からは、「あぁー」という声が聞こえてきました。
そして勢子の走る音、これがしばらく続いたのち、大きな拍手です。
先に小文吾、あとから庄八の引き上げ。五歳同士のいい闘いでした。

開始直後から、頭を合わせてやる気満々の様子でした。
庄八が攻撃を積極的に見せますが、小文吾も応戦しているようです。
全く怯む感じはなく、双方の角がそれぞれ相手に当たっている感じ。
お互いに真剣そのものの表情を見せて、相手に向かっていきます。
庄八が押そうとするところも何度かありますが、小文吾が耐えます。
一気に押し込むという展開ではないけれど、目が離せません。
必死に意地をぶつけ合いながら、鋭い目線を相手に送ります。

庄八は、顔が白黒の「パンダ牛」なのです。
そして、割と早い段階で顔と名前が一致した推し牛の一頭です。
なのでどうしても、その動きを追いながらの撮影になってしまいます。
組み合って睨み合う、最も好きなシーンを何度も見せてくれたので、
もう中盤あたりで大満足の展開でした。いやぁカッコいいなぁ。。。
小文吾は庄八の押しを、よく耐えていました。
けっこう攻撃を受けるシーンが多かったように思うけど、その都度
ちゃんと立て直して向き合っていました。打たれ強い牛なのかも。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左:小文吾、右:庄八。こういうシーン、大好物(笑)何度も見せてくれました。
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↑開始直後からこの展開です。見事なクロスカウンターですね。
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↑角の長さが同じくらいなので、よく絡みます。小文吾の「お?」顔がナイス。
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↑たまたまなんですが、柔らかい日が差して雰囲気が変わりました。
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↑ちょっと解りにくいですが、庄八の顔の真ん中に、小文吾の角が当たりました。
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↑正面から当たった庄八。これはさすがに痛そうだなぁ。
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↑どちらもやる気満々です。いい感じ。
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↑これは庄八が当たったのかな。目を瞑ってます。小文吾は睨んでますね。
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↑また頭を合わせます。小文吾の目がさらに鋭くなってきました。
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↑庄八の押しを受ける小文吾。頑張って耐えてます。
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↑庄八が横から攻めてきます。小文吾はちょっと警戒モードかな。
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↑いいですねぇ、こういうシーン。顔を近付けて、庄八はさらに挑発的な感じ。
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↑またもやクロスカウンター ? それにしても、小文吾の目線はすごいです。
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↑何度か角を当てられた小文吾ですが、怯まず立ち向かっていきます。
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↑終盤まで、こうした睨み合いを見せてくれました。すごかったなぁ。
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by keiji_takayama | 2019-10-30 01:37 | 山古志闘牛場

動物園で撮る〜昭和編

職場で面白い本を見つけた。
講談社が昭和59年7月に発行した「写真大事典」である。
なんとこれ、1519ページもある。とんでもなく分厚く、しかも重い。
写真に纏わる様々なことが解説、説明されている。なかなか貴重だ。
当時の定価で12,000円。
ただ、昭和59年12月31日まで「刊行記念特別定価」が設けられていた。
それだと9.800円だ。そして、消費税のかからなかった時代の話である。

さて、この本の中に 「動物園で撮る」という項目があった。
時代は昭和、デジタルカメラなど存在しない頃の話。
この時代の動物園撮影がどういうものか、面白そうなので読んでみた。

以下要約

・夏に弱い、冬に弱い動物がいる。撮影時期の選択に注意する必要がある。
・日曜祭日は見物客が多く、動物の神経が疲れて動きが少なくなる。
三脚を使った撮影も不可能なので、避けるべきである。
・1日のうちでは早朝か夕方がよい。
見物客が少なく、ゆったり撮影できて動物も最も活動的である。
・光線が比較的弱い朝か夕方、快晴の日より曇り日のほうがよい。
 (太陽光線があると動物の体に檻や金網の影が写るから)
・本格的に撮影するなら、管理者から撮影許可を得るべきである。
・檻越しに撮る場合は、格子と格子とのあいだにレンズを差し込んで撮る。
・金網では、網目の中心点にレンズの中心点が来るようにして、レンズを
  接着させるとよい。撮影ばかりに気を取られると危険を招くので注意。
・樹木が陰をを作ったり、逆光のときには、補助光としてストロボを用いる。
・ストロボを使うと、その光がキャッチライトとなり、動物の目が生きてくる。
・ピントは動物の目に合わせると、表情をいきいきと見せることができる。
・被写体の体毛が背景に比べて暗く見える時は、露出を体毛に合わせる。
・バックをうまく処理するために、アングルの工夫が必要である。
・まずじっくり観察。行動の一般的な法則性を知ると、ピント合わせが楽。
・素材が豊富なので、テーマがないと素材に振り回されることになる。
  動物の家族風景、特定の動物の1年など、テーマを考えだしてほしい。

とまあこんな感じ。
突っ込みどころ満載ではあるが、こういった本を読んで実践してみる、
ここから覚えようとした「写真愛好家」も多数いたのではと思う。
どのジャンルでもそうだが、こういう「形」に拘らないスタイル、
それがデジタル時代に広がって、写真に対する基準が変わった。
そしてSNSなどの普及により、良し悪しや評価も大きく変化する。

現在と最も大きく異なるのは「ストロボ」の使用についてだろう。
もともと好きではないので、ストロボは持ちも使いもしない。
使わないのが暗黙の了解だったところもあるが、最近では動物園が
ストロボ使用禁止を謳うようになった。これは良いと感じている。

それとは別に、この本はとても興味深い。実は欲しかったりする。
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(OM-D E-M1X/NewFD 500mm F4.5L)
by keiji_takayama | 2019-10-29 21:39 | 多摩動物公園
第三回:三太夫(五歳/虫亀)-充号(四歳/池谷)

まず充号が入ってきました。場内がちよっとざわめきます。
一発大きく唸り、さらに「おおっ」という雰囲気になりました。
そしてあとから、三太夫の入場です。
この取組からいよいよ、綱を取った対戦になります。
勢子がどのようにして両牛を分けるか、これも見どころです。

取組が始まりました。勢子の声が響きます。
年齢だけの話をすれば、三太夫のほうが一つ年上になります。
ところが、充号がとても大きくなりました。
年齢は四歳ですが、体重はおそらく900kgはありそうです。
双方が自分の角を使って、相手の横、つまり首を取りたい。
その前に、まずは相手の角の下に自分の角を入れて、引っかけて
そこから相手の顔を持ち上げる、横に向けさせようとするのです。
両牛ともそんなことを狙ったり、首の奪い合いをします。
この奪い合いを、まくりあいと言います。
相手の首に入りたくて、風車のようにくるっと回ります。
そして、まくりあいから巻き切ったほうが飛び込んでいくわけです。
充号が押し込むところ、三太夫は落ち着いて受けます。
三太夫は、攻めてきた充号の角が外れたところを切り返したい。
そして充号は、三太夫が自分よりも年上だということを理解しました。
積極的に仕掛けよう仕掛けようと試みます。
三太夫はひじょうに落ち着いて、充号の攻めを受けています。
前足を折って頭を低くしました。これも受け方の一つです。
勢子は手拍子、「はいはい」と声を掛けます。
角のぶつかる低い音がしました。客席からは、「おー」という声が。
やがてそれは拍手に変わりました。
さっき泣いていたお子さんかな。元気な声が聞こえてきました。
双方の綱が伸び、ここでどっちだろう、一発大きく唸りました。
場内の引き回しには、山古志小学校の皆さんも参加しました。
複数の小学生が、元気に牛を引いて回ります。
三太夫は牛持ちのお孫さん、充号には娘さんも加わりました。
粋な計らいに、客席からは大きな拍手が送られました。
相手の健闘を讃え合う引き回し。ラグビーのノーサイドの精神です。

この両牛、どちらも赤牛です。でも見分けは意外に付けられました。
鼻の所、小さな緑色の綱が残っているのが三太夫です。
充号は明らかにでっかいので、それで見分けられるかもしれません。
開始早々充号の顔、頬の当たりに三太夫の角がヒットしました。
プロレスで言えば、いきなり平手打ちを食わせたような展開です。
さすがに予想していなかったか、充号は虚を突かれたような表情。
このあとすぐに、睨み合いが始まります。
そして、まくりあい。このシーンはかなり撮ってしまいました。
横から攻める三太夫と、それを受ける充号。表情も変わります。
体勢や向きがいろいろ変わり、常に動いていたような印象です。
しかも動きが急なので、フレームアウトしているカットもいくつか。
実に見応えのある攻防でした。
充号が攻撃しているところがやや目立ったけど、三太夫も元気に
応戦していました。大きい充号ですから、受けるのもたいへん。
そのような状況の中、とてもよく頑張っていたように感じます。

この取組、いいシーンがけっこう多かったですね。
載せたいと思う写真が多く、でもカット数制限がありますので、
残念ながら掲載に至らなかったカットがけっこう多かったです。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左:充号、右:三太夫。充号の大きさ、三太夫の緑綱。両牛の特徴が解ります。
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↑開始直後、三太夫が放った角打ち。さすがの充号も、予想してなかった ?
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↑睨み合い。どちらかといえば、三太夫のほうが気合十分な感じがします。
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↑三太夫の、横からの攻撃。目つきも鋭いです。
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↑正面から。充号の圧力はかなりのものがありそうですが、三太夫は受けています。
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↑攻める三太夫。いい表情を見せています。
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↑充号の、上からのプレッシャーに耐える三太夫。子牛のような表情です。
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↑その一秒後、体勢を立て直しました。それにしても、展開が早いです。
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↑三太夫も、積極的に攻撃を仕掛けていました。目は真剣そのもの。
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↑角が交錯したところ。両牛とも一生懸命闘っています。
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↑プレッシャーをかける充号。受け止める三太夫の意地が感じられます。
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↑充号の圧力はすごい。三太夫の顔がへこんでしまいました。
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↑「お前年下なのにすげえ力だな ! 」 三太夫の目がそんなことを語っているような。
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↑突進していく(?)充号。目の周りが真っ赤になっていますね。
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↑終盤までこのようなせめぎ合いでした。三太夫の表情、力入ってます。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-10-29 13:39 | 山古志闘牛場
第二回:赤武者(三歳/山古志)-文平(三歳/虫亀)

先に入場の牛が文平、後から赤武者が入ってきました。
この取組も、両牛がまだ若いため、綱を付けての対戦となります。
取組開始。
どちらも三歳の牛ですが、生まれた月で言えばかなり違いがあります。
文平のほうが一回り大きいです。
おっ。。。赤ちゃんが大泣きしている声が聞こえます。大丈夫かな ?
赤武者は、大きい文平を正面から押し込めないと判断したようです。
第一回の赤黒と同じように、横に回ろうとします。
これに対して文平は、体を柔らかく使って受け止めています。
柔らかく使えるというのは、牛の心に余裕があるから、なんですね。
赤武者は一生懸命、横から押します。

ちょっと早いかな ? というタイミングでしたが。。。
少しして、勢子の判断で双方が分けられました。
客席からはちょっと意外そうな、声にならないざわめきが。
どうやら、赤武者が鼻のところから少し血を出していたようです。
この解説には「あぁ。。。」という声が客席から聞こえてきました。
まだ若い牛ですから、無理はさせません。ここで引き分けです。
お客さんも納得したようで、たくさんの拍手が両牛に送られました。
それにしても、勢子の皆さんはとてもよく牛の状況を見ています。
当たり前といえばそうかもしれませんが、牛を労る地域の姿勢は、
こういうところからも感じ取れます。両牛ともに引き上げました。

どちらも赤牛なので見分けが付きにくいのですが、文平のほうが
大きいのと、耳に付けたタグの番号でなんとか区別できそうです。
赤武者のタグは左側が「7797 1」、右側は「1532」と書かれています。

赤武者も積極的、横から攻めようとします。
しかし、第一回の響とは異なり、この両牛は同い年。
受けるという感じではなく、それなりに避けようとしていたようです。
そして中盤以降になると、文平も攻めに転じます。
圧力は文平のほうが勝るようで、赤武者の表情がそれを物語っていました。
このあたりから、赤武者が鼻から出血しているのが解ります。
それでも果敢に攻撃を仕掛ける赤武者。気合入ってます。
文平を柵の手前付近まで押し込みました。鼻はハッキリと赤いです。
このあと中央に戻ってきて再度頭を合わせますが、ここで引き分け。
赤武者の出血は続いているようですが、そういう素振りはなくて、
最後までいい表情でした。文平も見せ場を作ってくれましたね。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左:赤武者、右:文平。文平のほうが大きいのが解ります。睨みも強そうです。
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↑文平を横から押そうとする赤武者。文平の角はさりげなく赤武者に当たってます。
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↑綱を付けての対戦とはいっても、ぶつかるシーンは迫力満点です。
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↑こちらも赤武者でしょうか。真剣な表情で、立ち向かっていきます。
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↑何とか押せないかと、戦略を練っているようにも見えます。
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↑これは文平かな ? カッコいいですねぇ。引き締まった表情、真剣さが伝わります。
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↑赤武者の攻撃を受ける文平。まだまだ余裕があるように見えます。
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↑今度は文平の反撃 ? それにしても、この目線の鋭さは相当のプレッシャーです。
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↑頭を合わせて文平の凄さを感じたのか、赤武者はビックリした表情でした。
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↑低く構える赤武者ですが、文平の角が見事にヒット。角の付け根でした。
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↑赤武者、最後に魅せた ! いい押し込みでした。鼻から血が出ているのが解ります。
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by keiji_takayama | 2019-10-27 20:27 | 山古志闘牛場

10/23 山古志闘牛 響-若黒

10月23日の闘牛は、「震災十五年復興祈念」と名付けられました。
新潟県中越地震から15年。特別場所ということなので、組まれる
対戦も少なめだと思っていました。ところが、10組が予定され、
最近とても元気な新宅が結びで登場。結局行ってしまいました。

国、県、市の議員など、来賓も多数が山古志闘牛場を訪れました。
勢子により取組が正式決定、いよいよ開始ですね。今回も楽しみ。

第一回:響(三歳/新潟)-若黒(二歳/山古志)

先に入場は響、後から若黒が入ってきました。
両牛元気に飛び跳ねての入場です、客席からは「喜んでるみたい。」
若黒はまだ二歳ですが、そこそこ出番も増えてきました。
牛の大きさを見ると一目瞭然ですが、小さい方が若黒です。
二歳というと、人間で言えば小学生くらいですね。
響は三歳。人間で言えば中学生くらいになります。
ただ、響は今年随分と大きくなりました。三歳でも大きい類です。

若黒は真っ正面から攻撃しても大きさが違いすぎて押せないので、
横から回り込んで押そう押そうとしています。若牛の大きな仕事、
それは闘牛場に慣れることです。そのため、相手にも綱を付けて、
安心させます。この場が怖くないことを学んでいくわけですね。
若黒は一生懸命、横から押しています。響はもうこの時点で、
自分が年上だということを解っています。本気にはなりません。
首を出して、「さぁ若いの、俺を押してみろよ。」そんな感じ。
響の素晴らしいところは、若い牛に対してムキにならないところ。
こういう牛は、大器晩成型の牛になっていくことが多いです。
若黒はまだ一生懸命押しています。ただ、響は全く慌てません。
体を柔らかく使います。心に余裕があるからこれができるのです。
こうして若い牛たちは、会場に慣れながら成長していきます。
そして、勢子の判断で引き分けになりました。拍手が送られます。
この牛たちが本当の力を出してくれるのは三、四年先でしょう。
でもそうやってくれるまで、待ちながら育てていきたいです。
双方の綱が伸びました。響、若黒の順に引き上げていきました。

開始早々から、若黒は積極的に響の横に回って押しています。
このシーンはとても印象に残っていて、ぐるぐると回るような展開。
でも写真を見返してみたら、押すだけじゃなくて攻撃もしてました。
角が響の体に刺さっているんですね。小学生ながら的確です。
響は最初様子見でしたが、頭を合わせたあたりから応戦しているよう。
双方の角がクロスカウンター気味に交錯しているシーンもありました。
それにしても、両牛ともよく動きます。見せ場も作ってくれました。
初回の取組とは思えないほどの内容で、小気味よい闘いです。
若黒はとても積極的に見えます。
効いているかどうかは別として、けっこう角をヒットさせてますね。
コントロールの良さは、経験を積むと強力な武器になりそうです。
時間いっぱいまでとてもよく動き、見ていて楽しい角突きでした。
響は教育の上手い先輩になりそうです。
というよりも、ずっと見ていたらこの両牛、兄弟のような感じでした。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑右が若黒、左が響です。ひたむきな若黒の動きはとても良かったと思います。
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↑開始直後から、若黒は積極的に横から押しています。
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↑ちゃっかり攻撃もします。でもけっこう本格的だぞ。。。
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↑気合十分な若黒。先輩の響は教育係のようでした。
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↑角はスレスレまで来てるのに、響は落ち着いた表情でした。
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↑でも時折響のプレッシャーを感じることも。若黒、ちょっとビックリ。
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↑若黒の攻めを受ける響。おーおーやるじゃないか、余裕があります。
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↑やはりこうやって頭を合わせると、響の圧力はかなりのものがあるようです。
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↑若黒、いい目線ですね。響はまだ余裕がありそうです。
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↑角がストレート、眉間に命中。「ヤバッ」みたいな若黒。このあたりはまだ二歳。
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↑頭を合わせて、どちらもいい表情です。ちょっと露出オーバーだけど。。。
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↑終盤になってもよく動き、若黒は横から攻めていました。
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↑響はよく若黒に付き合ってくれたなという感じ。いいお兄さんでした。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-10-26 09:28 | 山古志闘牛場
by keiji_takayama | 2019-10-25 23:58 | 山古志闘牛まとめ

世界ユキヒョウの日

動物園に通っていて、ユキヒョウを知らないという人はいないだろう。
撮影を始めた2003年から現在に至るまで、常にトップの人気を誇る。
それぞれの時代を過ごした、思い出のある個体もいる。
撮影する人が大きく増えた今、人気もさらに大きくなっているようだ。
とはいえ、平日に行くと大混雑というわけでもない。
通りすがりのお客さんも、そんなに滞在時間は長くない。
これがひとたび動き出して、飛んだり跳ねたりするとまた違うけど。

Twitterが最も盛り上がっているようで、ユキヒョウの様子はここで
静動を問わず、とにかくたくさんのシーンを楽しむことが出来る。
これを見ているだけでもたぶん、飽きないと思う。
実際に見る、撮るファンがいて、それを見るファンもたくさん。

そして、10月23日は「世界ユキヒョウの日」だった。
2013年のこの日、「世界ユキヒョウ保護フォーラム」がキルギス共和国で
開催された。その1年後の2014年に、記念日として制定されたものだ。
昔の写真で参加したのだが、Twitterには「世界ユキヒョウの日」という
ハッシュタグとともに、たくさんのユキヒョウ写真が投稿されていた。

こういうのにはまるで疎いのだけど、それぞれ動物には記念日がある。
Twitterを見ていると、それがだいたい解るのでとても助かるのだ。
手元に何か写真があれば、参加してみる。探すといろいろ思い出す。

それと関連したわけではないが、先日の多摩でもユキヒョウが撮れた。
こればかりはタイミング次第なので、運が良かったと言うべきか。
ただ、もう撮ったユキヒョウの名前もわからない。
ボードに名前が書いてなければ、全くもって知らないことになっていた。
それによると、「コボ」らしい。
そう言われて見れば、昔撮ったことがあったかもしれない。
見る人が見れば一発で解るだろうが、時の流れと変化を感じてしまう。

けっこう撮らせてもらえたし、ちょくちょく載せていこうかと思う。
今更な感じがとても強いけど、やっぱり定期的に通わないとダメだな。
世界ユキヒョウの日_b0016600_1014015.jpg

(OM-D E-M1X/NewFD 500mm F4.5L)
by keiji_takayama | 2019-10-25 10:14 | 多摩動物公園
台風は心配でしたが、開催できてよかった。いよいよ結びの一番です。

第十二回:啓靖(十一歳/滝谷)-貴王(七歳/山古志)

この地域の闘牛は小千谷が一回、山古志が二回。残り三場所になりました。
これが終わりますと間もなく、白い冬の使者がやってきます。
そして来年の春まで、牛たちと共に、角突きが始まるのを待つのです。
先に入場は啓靖、後から貴王が入ってきました。

さぁ、最後の一番。赤牛が啓靖、黒牛が貴王です。
まずは啓靖が右から一発二発と仕掛ける !
これを貴王は、頭を全く上げずに受け止めました。
啓靖、さらにもう一発。相手の角の上からでも、委細構わず振っていきます。
貴王はグッと頭を下げて、啓靖の振った角が外れたところに飛び込もうか、
そんな雰囲気さえ漂っています。勢子の手拍子、「それいけ ! 」の声。
啓靖は何とか自分の角を振って、そこから攻め込みたい。
しかし貴王は全くそういった隙を与えてくれません。
啓靖、今度は左角を振ります。
しかし貴王は頭を低くして、啓靖の額に自分の額をサッと付けて受けます。
「よしたー」「はいはい ! 」勢子の声が飛んでいます。
赤牛の啓靖はちゃんと知っています。
自分が無理矢理仕掛けようとしたら、必ず相手に隙を与えてしまうことを。
人間もそうですが、攻めている時は、最も隙が生まれやすいのです。
まさしく啓靖、攻めていますが無理はしません。
一方の貴王は、啓靖が無理矢理仕掛けてくるのを待っているようです。
隙が生まれたら飛び込む、そんな戦法を練っているのかもしれません。
しばらく勢子の掛け声だけが響き、両牛の心理戦が続いているようです。
啓靖は、攻めたくて攻めたくて仕方がない。
でも貴王には、その隙がありません。
今度は啓靖、左角で貴王の右角を掛けて出ようとします。
しかし貴王、これを左角で返します。
MCの松田さんも何度か、「よしたー」と大きく通る声を出しています。
勢子たちの声が一段と大きくなってきました。気合を入れる音も。
そして、勢子達の走る音。両牛が分けられました。大きな拍手です。

さすがは結びの一戦。立ち合い(笑)もキレイに始まりました。
最初はちょこちょこやり合っていたようですね。
啓靖の顔に、貴王の顔がめり込むように当たっているシーンがありました。
結びの一番、両牛は頑張っていたのですが、どうも写真を撮る人のほうが
バテてしまったらしいです。意外なところでブレたり露出が合わなくて、
ちょっと残念な思いがありました。といってもこれは撮影者の問題です。
いつもより軽いはずなのに、どういうわけか疲れたようですね。
まぁこれもいい経験になりました。課題は直さないといけません。

しばらくの攻防があり、貴王が頭を低くしました。
攻撃の隙はなかなか与えてくれなかったけど、角が当たることがあり、
貴王が目を瞑る場面も。でも、このクラスの牛は必ずやり返します。
頭を付ける位置が異なっていたり、目線の高さ、距離が違っていたり。
シーンとして考えれば同じでも、その時の心境はおそらく違います。
そんな状況が現れているようで、興味深いものがありました。
目線などから見ると、啓靖は仕掛けたくてたまらない感じ。
でも、貴王はどこか飄々としているようで、攻めを受けています。
それが啓靖にとっては癪に障るかもしれないけど、そこで無理して
突っ込んだらどうなるか、これはちゃんと理解しているようでした。
貴王はまだ若い牛ですが、なぜかそう見えないから不思議です。
ふと気付いたのですが、啓靖の角の裏側に血が付いていました。
これは誰のものでしょう。貴王 ? ちょっと気になります。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左は貴王、右が啓靖。堂々の睨み合い。結びの一番に相応しいシーンでした。
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↑開始直後。どちらかというと啓靖のほうが様子見の感じでしたが。。。
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↑「あ、どうも、啓靖です」なんて言うわけないか。でも何となく、挨拶してる感じ。
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↑ここでもまだ、啓靖は様子見のような。「これやったらどうなるかな。。。」
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↑これは貴王がちょっと仕掛けたみたい。啓靖の表情がビックリしてる。
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↑下から持ち上げようとしてる ? 貴王。啓靖はちょっと意外そうな顔。
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↑先ほどと同様、ちょっと考える啓靖。貴王は落ち着いてます。
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↑上から見下ろす感じで睨みを利かせる貴王。
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↑貴王に飛び込む啓靖。目元がすごい。気合入ってます。
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↑これは。。。啓靖の角の根元に、貴王の角がヒット。これは痛そう。。。
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↑まだまだ気合満点の貴王。疲れている素振りは見せません。
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↑終盤もこの攻防ですが、啓靖の右角、血が付いているように見えますね。
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↑啓靖、貴王の睨みにちょっと怯んだ(?)角に付いているのはやはり血のようです。
(OM-D E-M1X/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14)
by keiji_takayama | 2019-10-24 22:02 | 山古志闘牛場
今場所は、ここで柿乃花黒ダイヤが登場。注目の一番になります。

第十一回:龍皇(八歳/長岡)-柿乃花黒ダイヤ(七歳/岩手)

来年、再来年にこの「牛の角突き」を背負って立ってくれるであろう、
若牛の対戦です。この両牛に、新宅(七歳/梶金)を加えた七〜八歳の
牛たちは脂が乗る時期、楽しみです。どんな展開になるでしょうか。

まずは、拍手に包まれて龍皇が入ってきました。
山古志闘牛会は約60頭の牛を飼育していますが、骨格が一番大柄です。
そして、後から入ってきたのが柿乃花黒ダイヤです。
地面を掘る仕草を見せました。気合十分な様子です。

勢子の大きな掛け声とともに、取組が始まりました。
「よしたー」が谺のように響きます。
この両牛は若いですが、体の柔らかさを持ったまま力を出し切れる、
素晴らしい牛に成長しました。「体の柔らかさは心に余裕がある」
そんな話を序盤にしましたが、正しくそうやって成長してきました。
体の柔らかさを持つということは、相手にあまりスキ与えません。
そして、自分の力をフルに使える。こういう牛が横綱になるわけです。

柿乃花黒ダイヤが右から左から仕掛けます。
龍皇はこの攻めを、ピタッとくっつくようにして受け止めます。
つまり、相手に隙を与えていないのです。
動きが地味に見えるかもしれませんが、双方が相手の攻めを受けながらも
攻撃のチャンスは与えない。そして逆に相手の隙を伺おうというところ。
「はい ! 」「ほら ! 」勢子の声も大きくなりました。
柿乃花黒ダイヤが仕掛けるところ、龍皇は体重を使って押さえます。
足を使って左右に動きながら、柿乃花黒ダイヤはチャンスを伺います。
勢子が盛んに声を出して、両牛を鼓舞します。
今度は龍皇が左角を使い、柿乃花黒ダイヤの右角を掛けながら前に出ます。
柿乃花黒ダイヤは体をうまく捌いて、体重のある龍皇の攻めを受けます。
龍皇が飛び込むものの、柿乃花黒ダイヤは決め手を与えません。
逆に、龍皇が攻めてくるところで柿乃花黒ダイヤは隙を伺っています。
しばらくして、勢子が飛び込む。両牛が分けられます。
飛び交う声は真剣そのもの。客席も大いに盛り上がります。
そして大きな拍手。両牛が分けられました。
双方の綱が伸び、龍皇、柿乃花黒ダイヤの順に引き上げて行きました。

開始からしばらくは、頭を合わせて睨み合いでした。
といっても、たぶん両牛それぞれに考えがあって、でも迂闊に動くと
逆効果になる、そんな思惑があったのかもしれません。
力が入っている状況は解ります。プロレスで言うなら、試合の最初に
両者が手を組んで行う「力比べ」のような状態。そう感じました。
黒牛同士ですので、なかなか見分けがつきにくいですね。
ただ、龍皇には体に白い印があり、これが見えればハッキリ解ります。
あとは。。耳の形でしょうか。龍皇は葉っぱ、黒ダイヤは丸いですね。
角が最も解りやすいかもしれませんが、角度によって見え方が異なり、
よほど特徴がないとなかなか識別が難しいです。まだまだ勉強不足(笑)

その後は二頭が頭を合わせて、力強い目線で睨み合いです。
それなりにせめぎ合いはありますが、ホントに隙を与えないようで、
押し込まれたり押し込んだりというよりは、頭脳戦のようでした。
龍皇の角が柿乃花黒ダイヤの目元に届きそうなシーンにはビックリ。
中盤、柿乃花黒ダイヤの角ラリアットが龍皇の顔に入るシーンが。
このあと、龍皇が強い目線で柿乃花黒ダイヤに飛び込んでいきます。
それぞれの攻防、写真を見てあとから解ることがけっこう多いです。
終盤になってからも、頭を合わせて睨み合うところがありました。
しかも、厳しい目線で相手を見据え、攻撃しようとします。
相当なスタミナの持ち主でもあるわけで、それだけで素晴らしい。

ここに掲載する写真は上限15枚と決めているのですが、この取組では
どういうわけか300コマ以上切っていたので、選ぶのも一苦労でした。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左が龍皇、右は柿乃花黒ダイヤ。耳の形が異なります。これだと解りやすいかも。
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↑前半戦の睨み合い。奥に写っている、白い印のあるのが龍皇です。
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↑ホントは迫力系なんですが。。。龍皇の前足が揃っているところ、ツボでした。
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↑柿乃花黒ダイヤの、気合の入った表情。龍皇もキリッとしてますね。
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↑龍皇の角が柿乃花黒ダイヤの目元付近に ! ヒヤリハットのシーン。
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↑前足を折って、龍皇の攻撃を受ける柿乃花黒ダイヤ。対応力もさすがです。
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↑柿乃花黒ダイヤの角ラリアット。表情を見るに、狙い撃ちかもしれません。
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↑このあと見せた、龍皇の突進。さすがの黒ダイヤも表情が変わりました。
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↑こちらも龍皇の攻撃。左角の先端が、黒ダイヤの角の根元にヒット。
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↑手前が黒ダイヤ。どちらも気迫のある、いい目線をしています。
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↑手前が龍皇。黒ダイヤの体にあるキズは、龍皇によって付けられた ?
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↑黒ダイヤの攻撃。表情からは、力と心を込めているように感じます。
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↑龍皇の、足の踏ん張りに注目。このスタンス、仁王立ちのようです。
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↑終盤になってもまだ、このように組んでいます。スタミナもすごい。
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↑勢子が入るちょっと前。黒ダイヤの角が龍皇にヒットしました。
(OM-D E-M1X/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14)
by keiji_takayama | 2019-10-24 11:10 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama