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第四回:充号(四歳/池谷)-飛将(四歳/塩沢)

先に充号が入場しました。
この充号、飛将ともに四歳です。しかし、両牛とも大きくなりました。
充号は900kgくらいありそうです。
そして、この取組から綱を取っての対戦です。場内にざわめきが。
勢子がどのようにして牛を分けるのか、これも見どころになります。
さぁ、取組が始まりました。

勢子の声も大きく響いています。
四歳の牛では、この両牛以外に「伊之助」もいます。
これからこういった牛たち、鎬を削りながら立派に成長してほしい。
そう願っているところです。まずは飛将が先制攻撃を仕掛けます。
しかし、充号は首の柔らかさを使ってこれを凌いでいます。
柔らかいものを折り曲げる、これにとても大きな力が必要です。
充号は首を柔らかく使うことにより、自らの力を最小限に留めて、
飛将の攻撃を受けることが可能になるわけです。
ずっと攻め続ければ、つまり体力を使うことになる。これが狙いです。
この間、小さな女の子が大きな声で「がんばれー」と三回叫びました。
勢子が両牛を叩いて、「よしたー」と声を掛け、鼓舞しています。
ただ、双方とも「大物」。まだまだ慌てていません。
相手の牛がいても、自分に自信があるから動じないわけです。
飛将が下から充号の角を下から引っかけて、捻って顔を横に向けさせ、
攻め込みます。しかし充号は首を柔らかく使って、攻めを受け止めます。
飛将は一生懸命。前に押し込みます。
しかし、首と体を使った充号の受けは手強いようです。
若い両牛ですが、大物感を見せてくれます。
今度は充号が一瞬、首を返して中に入ろうとしました。
飛将は角を掛けて、充号の前に出ようとする力を封じます。
勢子の手拍子と、「よしたー」の大きな声が谺のように聞こえてきます。
一見物足りなく見えるかもしれませんが、おそらくこういう牛たちは、
六歳七歳になってこないと、本当の力を見せてはくれないでしょう。
しかし、その頃にはきっと、素晴らしい牛に成長してくれるはずです。
客席から「おおー」の声、やがて大きな拍手。双方が分けられました。

また来年、再来年。この四歳の牛がどのように成長するか楽しみです。
さて、引き回しなんですが、お互いに相手から目を離していません。
これが大事なんですね。
そして、両牛が場内の草を食べようとしています。さすが大物です(笑)
どっちだろう、たぶん充号かな。一度大きく唸りました。
そして出番待ちの牛も拍手に応えたか、12回唸りました。誰だろう。。。

撮影カットはなんと206。
これまでの経験上、200コマを超えるとかなり多いです。
それだけシャッターを切るシーンがあった、ということですね。
そして、なんと双方ともに赤牛です。ううむ、判別がしにくい。。。
角の形で何とか見分けが付きそうです。
横にまっすぐ伸びるのが充号、上にきゅっと伸びているのが飛将かな。
開始直後、飛将が攻撃するシーン。角が充号の顔を直撃しました。
載せた写真のあと、意表を突かれたような表情を見せています。
これはさすがに、痛そうです。。。
そしてその直後、再び飛将の角が充号を捉えます。
飛将の視線は、充号に当たっている自らの角に注がれているようです。
「よしっ。」そんな表情にも見えますが、直後に充号が反撃を試みて、
さすがにちょっと慌てたような様子でした。
その後も両牛休むことなく、攻防が繰り広げられます。
使っているのは角ですが、大相撲の投げを彷彿とさせるような動きも。
そして終盤に至るまで、ずっと動いているのに疲れた素振りはなし。
「相手より先に疲れたところなんて見せられるか ! 」とばかりに、
見事な闘いを見せてくれました。これは、来年以降も楽しみです。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑押す飛翔、受ける充号。 どちらも力の入った一瞬です。ずっと動いてました。
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↑前半は飛将の攻撃。左角が見事にヒットしました。
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↑手前が充号。角が横に伸びているのが特徴です。
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↑これ、どっちだろう。「うっ。」という表情です。角が当たったのかな。。。
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↑目で語り合っているようですが、内容はなんとなく怖そうですね。
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↑飛将は角が曲がっています。これがうまく弧を描いて当たるようです。
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↑角が目の前に迫り来る、これってどういう心境なのでしょう。一度だけ経験したい。
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↑同い年の両牛。それを互いに理解しているような闘いでした。
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↑頭でぶつかりつつ、さりげなく角も使います。飛将の頭脳的な(?)攻撃です。
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↑手前が飛翔かな。ビックリした顔を見せています。
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↑凄みのある表情。やる気を感じさせます。
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↑こちらも飛将。飛び込んでの攻撃を見せました。でも充号は落ち着いています。
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↑どちらも気合が入っています。睨みも凄みがあります。
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↑充号の、「負けないぞ ! 」という強い意志が感じられるシーンでした。
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↑分けられる直前に撮影したカット。充号、果敢に攻めていました。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-09-30 23:28 | 山古志闘牛場
第三回:小文吾(五歳/山古志)-文平(三歳/虫亀)

先に文平、後から小文吾が入場。取組が始まりました。
この一番も、綱を付けての対戦になります。
毛の色が濃くて、角がくるりとカーブしているほうが小文吾です。
取組開始。
直後、客席から「おおー」という静かなどよめきが起きました。
小さな女の子がどちらの応援でしょう、「がんばれー」と叫んでいます。
文平、先輩である小文吾の胸を借りるのが嬉しくて仕方ない様子です。
喜びすぎて遊んでしまい、頭を離してしまいました。これも若さです。
でも、また頭を合わせれば、ちゃんと闘いを始めます。
「ほらほらほら」「はいはいはい」勢子の声も大きくなってきました。
手拍子も加わり、両牛の気持ちを高めています。
出番待ちの牛が唸っています。これは一体誰だったのだろう(笑)
やがて勢子の走る音が聞こえ、拍手。引き分けになりました。

文平の牛持ちは、MCの松田さん。お子さんと一緒の引き回しです。
これにはいっそう大きな拍手が沸き起こっていました。

撮影カットは132でした。
最初は跳び回っていた文平でしたが、きっちりと頭を合わせました。
面白いもので、そうなると真剣な表情に変わります。
序盤戦、文平は自分の力がどれだけ通用するか試しているようです。
それを受けつつ小文吾が、教えているような雰囲気もありました。
時間が進むにつれ、小文吾もだんだん戦闘モードに入ります。
こうなると、文平にとってはいい経験になりそうな展開です。
最後に一発もらいました。これはちょっと痛かったかも。。。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑最初とはうって変わり、組んでみたら真剣な表情。どちらも応援したくなります。
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↑左が文平、右が小文吾。どちらもいい目をしています。
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↑パッと見、文平が小文吾にお目玉をくらっているように見えますが。。。
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↑そうかと思えば、こちらでは何か打ち合わせしているようにも。。。(笑)
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↑いやいや、やっぱり違った。小文吾の突きが決まりました。
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↑文平は下に潜って攻撃を狙う ? しっかりと前を見据えています。
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↑年上である小文吾の力を、体で体験しているような感じ。
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↑文平も果敢に仕掛けていきます。
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↑小文吾の表情が凄い。。。文平もちょっとだけ怖そうな顔になりました。
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↑こうして見ると、やはり年上のほうが体も大きいようです。
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↑こちらも、お互いいい表情を見せてくれます。気合が入ってますね。
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↑先ほどと同じ体勢ですが、牛が入れ替わりました。顔が見えているのが文平。
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↑文平から「イテッ ! 」という声が聞こえてきそう。見事な横からの攻撃です。
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↑ 取組終盤。小文吾の角が文平の首の後ろに当たりました。これは痛そう。。。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-09-29 01:01 | 山古志闘牛場

9/22 山古志闘牛 龍勢-響

この一番と次の一番は、五歳の牛が三歳の牛に胸を貸します。
若い牛にとってはステップアップ、成長するために大事な取組です。
先輩にとってみれば、自分の体幹を鍛えるいい機会になるんですね。
つまり、双方にメリットのある対戦になります。

第二回:龍勢(五歳/秩父)-響(三歳/新潟)

まずは龍勢が入場しました。すぐに地面を掘る仕草を見せます。
これは闘争本能が出ている証。角や首をこうして鍛えます。
後から響が入りました。客席が一気に盛り上がります。
入ったとほぼ同時に取組が始まりました。
赤牛が龍勢、黒牛が響です。
響はまだ三歳ですが、この夏でグッと大きくなりました。
五歳の龍勢と頭を合わせても、ほとんど変わらないほどです。
勢子の声が大きくなりました。
響はこの時点で「相手が年上」だということを理解しています。
そのため、最初から自分の力を十分に出そうとします。
これに対して龍勢。体を柔らかく使って響の攻めを受けます。
柔らかく使う=まだ心に余裕がある ということになるのです。
自分が先輩だ、相手は若い。今日は胸を出す番だ。こう解っています。
響は先輩の胸を借りる立場。必死に攻め込みます。
龍勢はこれも解っています。
攻め込んでいい領域とそれ以外、これをキッチリと分けています。
響にとっては、これから成長していく糧になる取組です。
勢子は声を掛けて、両牛を鼓舞しています。
響は横に入って出ようとしますが、龍勢がこれを止めます。
「おまえが攻めていいのはここまでだよ。」というわけです。
ここは龍勢が先輩の威厳を響に示しています。

だんだんと、龍勢が響の力を認め始めました。
響に攻め込ませる範囲を縮め、自分がじわりじわりと前に出ます。
「おまぇ若いのにやるなぁ」というところでしょうか。
場内に「おおー」という静かなどよめきが起き、拍手に包まれました。
この一番、響にとってはこれから成長していく上での大きな一番です。
響の牛持ちは女性です。いい角突きができ、笑顔での引き回しでした。

撮影カットは133でした。
響は元気よく走りながら入場し、そのまま頭を合わせて取組開始。
ローリングスタートのようで面白いですね。
最初から頭を合わせる両牛ですが、ときどき離れて考えます。
「やっぱり先輩は強いなぁ」そんな感じの表情も響が見せています。
序盤は龍勢がどっしり構えている、そんな印象でした。
ところがこのあと、響が開き直ったというか、龍勢に立ち向かいます。
龍勢としては虚を突かれたようなところがあり、横目で響を睨みます。
しかし響は挑戦の手を休めません。龍勢に対して果敢に力試しをします。
これがなかなか面白い。龍勢に対してアピールはできたようです。
中盤からは、龍勢とがっちり頭を付けているシーンも。
そして、ハッキリと龍勢が響を意識しているシーンが2度ありました。
横から頭を当てられた龍勢が、響に驚いたような目線を向けています。
残念ながらドンピシャで撮れませんでしたが、印象に残りました。
しかし、これで怯まないのはさすが先輩の意地でしょうか。
最後は思い切り顔を近付け、そのまま一発上から見舞っていました。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑開始から10秒後。響の表情からは、遠慮も感じられます。龍勢は余裕な感じ。
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↑開始直後。龍勢は両足を揃え、踏ん張っている様子もありません。
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↑開始から20秒後。響はちょっと迷ってる感じ。龍勢は足を広げました。
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↑響、開き直ったか度胸を決めたか、龍勢に対して仕掛けていきます。
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↑取組開始の頃と異なり、響の表情と目線がかなり強くなりました。
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↑こ、この角度は。。。響、空中からの攻撃 ?
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↑龍勢も表情が変わりました。いい睨み合い。
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↑ピントが手前で残念。響、横からの体当たり。
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↑アイコンタクトが交わされています。龍勢もこれは、思うところありか ?
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↑響は開始の頃と全く変わりました。果敢に攻めていきます。
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↑しかしその1秒後( ! )、龍勢は体勢を整えました。足にも力が入っていますね。
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↑このアイコンタクト。響の表情が少し、開始直後に戻りました。さすが先輩。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-09-28 00:30 | 山古志闘牛場
9月の闘牛本場所は、2週続けての開催になりました。
台風が接近しているという状況でしたが、幸いにも雨は降らず、
最後まで熱戦が繰り広げられました。今回も12組の対戦です。

開始までの待ち時間には、山古志小学校の児童たちが取り組む、
手作りの闘牛オブジェを使ったコマ撮りの撮影や三味線の演奏で
楽しむことができました。コマ撮りは、シーンを1つずつ撮り、
それをつなぎ合わせてアニメーションにするという内容です。
闘牛の魅力を発信するのが目的ですが、「牛」のオブジェはなんと
手作りです。来月末に開催される文化祭で披露されるそうですが、
これは見てみたい ! ! やまこし復興交流館おらたるでなんとか(笑)
三味線の生演奏を聴いたのは初めてでした。湯沢町から来てくれた
そうですが、闘牛場の雰囲気と三味線、けっこう合っていました。

第一回:赤武者(三歳/山古志)-黒斗(二歳/山古志)

人間で言えば、牛の三歳は中学生、二歳は小学生あたりです。
まだまだかわいらしい牛が入ってくるわけですが、この幼い牛たちが
成長するとどうなっていくのか、取組が進めば牛も大きくなります。
このあたりも見どころです。先に赤武者、後から黒斗の入場です。
名前がそのまま牛の色になっていますね。取組がスタートしました。
若い牛はまだ闘牛場に慣れていませんので、綱を付けます。
相手の牛も綱を付けていますから、牛が安心して動けるのです。
まずは闘牛場に慣れること。心に余裕を持って闘えるようになります。
ここは自分にとって怖い場所ではない、そう意識することによって、
牛がだんだんと自分の持っている力を発揮するようになるわけです。
まずは一歳年上の赤武者が、威厳を見せつけるかのごとく、一生懸命
前に押し込みます。体重は両牛とも600kgくらいでしょうか。
黒斗はまだ二歳ですが、足を動かしながら落ち着いて受けています。
客席からは「おーっ、しっかりしてる」なんていう声も聞こえます。
この両牛、半分じゃれているのかもしれません。でもこうやって、
遊びながら場所の雰囲気を知り、角突きを覚えていくわけです。
勢子の判断で引き分けになりました。両牛には拍手が送られます。
顔つきを見ているとまだまだ子供っぽいですが、経験を積んでくれば、
きっと素晴らしい牛に成長してくれるはずです。楽しみな両牛ですね。
引き上げは赤武者、黒斗の順でした。

撮影カットは77。初回にしては多かったのではないかと思います。
全取組を撮影する、これを考えると初回はなかなか手強いです。
取組の時間が短いので、少ないチャンスでいかに押さえられるか、
これがとても重要になります。小さな動きでも、逃さないように。
しかし、意外と言っちゃ失礼かもしれませんが、双方よく動いて
見せ場を作りました。ちゃんとぶつかっています(笑)
予想外の攻撃を受け、ビックリしちゃったところもあったけど。
赤武者のほうが、積極的に仕掛けていた印象が強いです。
ちゃんと「闘牛」の形になっていました。成長が楽しみですね。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑頭をぶつけるというより擦り付けてる感じですが、形はちゃんと「闘牛」です !
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↑お互い睨み合って、いい感じです !
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↑先輩の赤武者のほうが、気合入っているようです。1つの年の差が大きいかな。
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↑ちょっとビックリした黒斗の表情。まだまだあどけないです。
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↑と思ったら、赤武者に鋭い目線を向けました。「なんだよ ! 」と思ったのかな ?
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↑赤武者は横から攻めてきますが、今度はさほど慌ててもいません。
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↑仰け反るような赤武者。黒斗は下からの攻撃でしょうか。
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↑黒斗が大きく見えます。アタックはあんまり効いてないかも。。。
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↑間近にある黒斗の角を、眺めているようにも。これだけ近いと気になります。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-09-27 10:33 | 山古志闘牛場
by keiji_takayama | 2019-09-27 10:17 | 山古志闘牛まとめ
第十二回:柿乃花ゴールド(十四歳/岩手)-彦内(十二歳/山古志)

9月15日、本場所結びの一番。
先に入ってきたのは柿乃花ゴールドです。後から彦内が登場。
山古志の闘牛は60頭ほどいますが、その中でも1、2を争う両牛です。
この取組では、解説は入りません。
客席のそれぞれが、牛のぶつかる音、息づかい、勢子の声を楽しみます。
黒牛が柿乃花ゴールド、赤牛が彦内。
取組開始から、勢子の声が場内に大きく響いています。拍手の音。
客席は静かに取組を見ているようで、雑音は入りません。
「よしたー」の声が谺のように、あちこちから飛び交います。
しかしさすがに、音だけだと牛の状況が解りません(笑)
シャッター音が聞こえるので、動きはいろいろとありそう。
写真はやっぱり、記録の意味も含め多く残す必要があると感じます。
不思議なことに、客席の声が全く入ってきません。
皆さん食い入るように、真剣に闘いを見ているのでしょう。
近くにいるグループも、取組の際には言葉を発しません。
そして勢子の走る音。それはすぐに、大きな拍手に変わりました。
両横綱、精一杯持っている力を見せてくれました。
「来週またこの場所で、皆さまのお越しをお待ちしております。」
というアナウンス。そう、9月はなんと2週連続の開催になります。
ここでは明日から。の予定です(笑)

撮影カットは162。入場シーンはなぜか少なめでした。
まずはがっぷり組み合います。
しばらくこの状態が続きましたが、彦内の角が柿乃花ゴールドの眉間に
ヒットしているシーンがありました。見事な突きでしたが、ダメージは
さほど大きくなさそうでした。柿乃花ゴールドがすぐに反撃を試みます。
しばらくして、柿乃花ゴールドの角が彦内の角の根元を捉えます。
これにはさすがに、ちょっとビックリした表情を浮かべる彦内でした。
しかし、その次のカットでは彦内が果敢に攻撃をしています。
やられたらやり返す。これが横綱たる所以の一つかもしれません。
陽が傾いてきたこともありますが、両牛の露出差が大きくなってきました。
たくさん撮った割には、という感じ。
結びの一番ですし、両牛の周りでは20人くらいの勢子が声を出しました。
後半は柵前での攻防が繰り広げられました。
柿乃花ゴールドの角が、彦内の体に突き刺さるシーンは凄かった。
しかし、そのあとのカットでは逆に彦内が柿乃花ゴールドに角をヒット。
まさにやられたらやり返す。片方がやられっぱなしにはなりません。
最後まで両牛よく動き、さすがは横綱というところを見せてくれました。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑双方が何かしているカットが多く、こうして組んでいるところが意外に少なめでした。
9/15 山古志闘牛 結び 柿乃花ゴールド-彦内_b0016600_946345.jpg

↑開始直後はこんな感じ。体勢が逆だったんですね。
9/15 山古志闘牛 結び 柿乃花ゴールド-彦内_b0016600_947345.jpg

↑彦内の、真剣な表情。
9/15 山古志闘牛 結び 柿乃花ゴールド-彦内_b0016600_9472679.jpg

↑柿乃花ゴールドの攻撃 ? に、ちょっと表情を変えています。
9/15 山古志闘牛 結び 柿乃花ゴールド-彦内_b0016600_9482472.jpg

↑それぞれの、一生懸命な目線に注目です。
9/15 山古志闘牛 結び 柿乃花ゴールド-彦内_b0016600_949018.jpg

↑柿乃花ゴールド、角を掛けようとしています。
9/15 山古志闘牛 結び 柿乃花ゴールド-彦内_b0016600_9493890.jpg

↑その次のカットがこれ。動きが速いです。
9/15 山古志闘牛 結び 柿乃花ゴールド-彦内_b0016600_950367.jpg

↑彦内も負けてはいません。角を柿乃花ゴールドの眉間にヒットさせました。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-09-26 09:50 | 山古志闘牛場
第十一回:角蔵号(十二歳/大久保)-貴王(七歳/山古志)

角蔵号。代を数えて5代目です。
小さな頃から闘牛を見ている人にとっては、角蔵といえば横綱牛。
今年の春、五代目を襲名した赤牛です。

まずは貴王が入ってきました。
今年の春、沖縄から導入した黒牛です。
沖縄では体重のクラス別にチャンピオンが決まります。
その中量級、真ん中のクラスでチャンピオンだった名牛です。
そしてあとから、横綱の角蔵号が入りました。

ゲートが締まる音がして、取組が始まりました。
勢子たちの「よしたー」「そらいけ ! 」の声が飛び交います。
まずは頭を合わせながら、双方が相手の出方を伺っています。
角蔵号、先に横から仕掛けようとします。貴王は落ち着いて受けます。
積極的に仕掛ける角蔵号、貴王はタイミングを図って返し技を狙う。
角蔵号は出ようとしますが、貴王が前足をうまく使い、頭を下げながら
受け止めて、その反動で逆に切り返しを狙っている、そんな展開です。
貴王、ケンカがうまい。角蔵号は馬力で仕掛けようとします。
角蔵号が入った ! これで場内が盛り上がりました。
勢子の声も一段と大きくなります。貴王は落ち着いてこれを受けます。
今度は貴王が、左角を使って掛けながらじわりじわりと前に出る。
角蔵号、大きな動きで仕掛けます。
しかし貴王は左角で、角蔵号の右角の根元を的確に当てていきます。
見た目の派手さはないのですが、貴王の角をコントロールする正確さ、
角蔵号の馬力、パワー。このあたりが見どころになっています。
勢子の掛け声が交差します。客席からは、「がんばれがんばれ」の声。
そして勢子が走る音、「向こうもだよ ! 」と指示が飛びます。
両牛の鼻を勢子が取り、引き分けになりました。
隣のグループは「いい闘いだった」と余韻に浸っているようです。
終了後、牛は互いに相手を意識しながらの引き回しです。
先に貴王、後から角蔵号の順に引き上げました。

トータルカットは193。やっぱり多いですね。
開始直後は席から割と近いところで組んだので、かなりアップに。
果敢に攻めようとする角蔵号と、それを受ける貴王が撮れていました。
角蔵号は表情にも力が入っていますが、貴王はポーカーフェイス。
このあたり、さすがは沖縄のチャンピオンですね。
ちなみに、沖縄の闘牛は勝ち負けを決める完全決着制です。
闘志を失って逃げる、技をかけられて動けなくなると負けになります。
また、制限時間がないのでスタミナ勝負の側面も持っています。
そうした環境で闘ってきたと思われる貴王、今後も注目したいです。
ずっと表情を変えなかった貴王ですが、攻撃に転じてもそれは変わらず。
むしろ角蔵号のほうが、やや面食らったような感じでした。
中盤から終盤も、お互い一歩も引かないぶつかり合い。
貴王がときどき瞳をギラつかせることがあり、その都度角蔵号が身構える、
そんな雰囲気も感じました。しかし、さすがは横綱と思わせるシーンも。
角蔵号が貴王を横から攻めて、動きを封じるシーンがありました。
よく見ると、貴王の眉間にキズができて、少し赤くなっています。
角蔵号の攻撃をもらったのでしょうか。
勢子との攻防も、とても迫力がありました。
角蔵号は横綱らしさ、貴王は若いチャレンジ魂を存分に見せてくれました。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑積極的に仕掛けていたのは横綱の角蔵号。貴王はポーカーフェイスでした。
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↑撮影位置から近い場所での攻防。ファインダー内いっぱいの攻防でした。
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↑角蔵号の厳しい攻めに、貴王の表情が変わりました。
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↑貴王はまた元の表情に。角蔵号は何かしら戦略を練っているようです。
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↑この状況でも、貴王は表情を変えません。とても落ち着いています。
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↑貴王の目がカッと見開かれました。角蔵号のほうがちょっと気圧されてる ?
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↑「よぉ、沖縄じゃどうか知らんがな、ここではオレが横綱だ。」若い貴王に教えてる ?
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↑その1分後。貴王はなかなかいい度胸です。そして、ポーカーフェイス。
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↑角蔵号の右角の根元を、左角で当てている貴王。
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↑この無表情は、だんだん脅威に感じるかもしれません。とても冷静です。
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↑砂埃が舞い、貴王が少し顔を顰めています。角蔵号の角が当たったか ?
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↑両牛の意地がぶつかる、いい取組。貴王の表情も強くなってきました。
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↑さすがは横綱。貴王を横から攻めました。貴王の眉間にキズができています。
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↑貴王のこの表情。闘争心の塊のような感じです。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-09-25 00:49 | 山古志闘牛場
いよいよ残り3番。大相撲なら「これより三役」です。
山古志闘牛会副会長からのご挨拶があり、いよいよ終盤に入ります。

第十回:牧野郷(十四歳/長岡)-柿乃花黒ダイヤ(七歳/岩手)

この日一番の、注目の取組です。楽しみしていたお客さんも多いのでは ?
もの凄い厳しさを持っているベテラン、牧野郷。
これに、若い柿乃花黒ダイヤが初めて挑みます。先場所、新宅との激闘。
それを乗り越えて、今場所では先輩の胸を借ります。
ちなみに今場所も、出番待ちの時から大声で唸っていた柿乃花黒ダイヤ。
さて、どんな展開になるでしょうか。
先に牧野郷、あとから柿乃花黒ダイヤが入ってきました。
「顔ちっちゃいね」という声が聞こえてきました。
若い黒ダイヤは血気盛ん。ベテランの牧野郷はどっしり構えます。

さあ、取組開始です !
まずは牧野郷。右から左から、角を振りながら仕掛けます。
これに対して柿乃花黒ダイヤ、痛い牧野郷の角裁きをかいくぐります。
そして、体の柔らかさを用いながら、反撃の機会を伺っています。
牧野郷が仕掛けますが、逆に柿乃花黒ダイヤが切り返す !
これで場内のボルテージが一気に高まりました。「わあ〜っ」の声。
「すごいね黒ダイヤ」という呟きも聞こえてきました。
ざわめきは少しずつ収まりますが、場内が一瞬静かになりました。
勢子の皆さんが、再び声を出し始めます。
隣に座った男性が「もったいないもったいないもったいない」と3回。
「牧野郷が鼻から出血している」と話しています。激しい闘いです。
牧野郷、掛け技から前に押し込もうとします。その隙を狙う黒ダイヤ。
再び場内が大きく盛り上がりました。牧野郷の攻めが厳しい。
「あー、あぶないあぶない」という女性の声。勢子の足音が聞こえます。
指示が飛び、走る音が続き、やがて大きな拍手が沸き起こりました。
今回も、双方が全身を使った激闘を繰り広げました。
再び大きな拍手が贈られました。
牧野郷は「若いのにお前やるなぁ」とばかり、相手をまだ睨んでいます。
牛持ちが相手の健闘を称え、先に黒ダイヤ、後から牧野郷が引き上げました。

この一戦、205カット撮ってました。200超えるとかなり多いです。
録音を聞いていても、シャッター音が鳴りっぱなし。
もともとシャッター音の大きいカメラですが、さすがに気になるなぁ。。。
ミラーレスの消音モードがとても恋しいけれど、悩ましいところです。
角が長くて上を向いているのが牧野郷、短いほうが柿乃花黒ダイヤです。
やっぱり柿乃花黒ダイヤの取組は盛り上がりますね。
最初から両牛激しくぶつかりました。砂埃が舞っています。
柿乃花黒ダイヤは闘志の塊のようで、相手が誰であろうと挑んでいきます。
このあたりは、強くなっていく頃の朝青龍を彷彿とさせます。
牧野郷のお腹のあたりに柿乃花黒ダイヤの角が何度か当たり、なんとそのまま
柵まで押し込まれる展開もありました。近くに座るお客さんはビックリ仰天。
体勢を変えるために一時避難した牧野郷でしたが、再び激突します。
がっぷり角と角で組んだ後、いきなり顔を付けて力比べのようなことも。
攻防と展開の速さは、肉眼で見ているだけでは追えない、そう感じます。
気迫の体当たりを見せる黒ダイヤに、牧野郷が顔を顰める一幕もありました。
牧野郷のほうはさすがに試合巧者で、的確に角を当てているようです。
黒ダイヤの体には、牧野郷の角によってできたと思われる擦り傷も見えます。
最初から最後まで、休むことなく全力で力を出し合っていました。
そして、その状況に飛び込んで両牛を止めた勢子たちも、とても立派でした。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑牧野郷会心の一撃。柿乃花黒ダイヤの、眉間のど真ん中に角が当たりました。
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↑開始直後、角同士が擦れ合ったようです。
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↑牧野郷の角は、この体勢で相手の角の根元に届きます。これは脅威です。
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↑砂埃舞う中、激しい睨み合い。
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↑両牛の足がとても美しく、体のラインは逞しい。
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↑柿乃花黒ダイヤも負けていません。牧野郷に角がヒットしているようです。
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↑こうして見ると、牧野郷の角の太さが際立ちます。でっかいなぁ。
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↑柿乃花黒ダイヤの気迫に、ちょっと牧野郷も手こずってる ?
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↑柿乃花黒ダイヤの目元が真っ赤に充血してきました。気合入ってます。
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↑両牛の表情に注目。牧野郷、柿乃花黒ダイヤの殺気を感じてる ?
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↑角でがっぷり組みました。お互いの目線は真剣そのものです。
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↑終盤にはこんな見せ場も作ってくれました。立派な角突きでした。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-09-23 21:40 | 山古志闘牛場
第九回:山仁(八歳/大阪)-羽黒山(八歳/大久保)

もの凄い地鳴りのような唸り声ととともに、山仁が入場です。
面綱を顔にかけて入ってきました。大相撲の化粧まわしと同じ。
これを掛けて出ることが、牛の正装とされています。
山仁はずっと唸っています。
近くの女性が「おお〜っ」「低音だね〜」と話しています。
山仁、羽黒山ともに八歳。小さい頃から鎬を削ってきた両牛です。
あとから羽黒山が入場しました。
双方がどう声を出して、相手を威嚇しています。

取組開始。
のっけから、勢子の声が大きいです。まずは羽黒山が仕掛けました。
これを山仁が頭を低く下げて受けます。
何人かの「よしたー」の声が重なりました。
今度は山仁が左から仕掛けます。羽黒山はこれを落ち着いて受けます。
場所の中央で、双方がどうやって仕掛けようかと作戦を練ります。
相手の角の下を取って持ち上げる、捻ったりして前に出たい。
それを鼓舞するかのように、勢子の声が飛び交います。
どちらの牛も、相手に隙を与えません。
相手の角をどう取るか、相撲の「まわしの取り合い」のような状況です。
山仁が仕掛けて出る、客席は盛り上がります。勢子も声を張り上げる。
「はい、はい」と手拍子。勢子の皆さんは全員で取組を盛り上げます。
山仁が仕掛ければ羽黒山が返す。羽黒山が仕掛ければ山仁が返す。
やがて勢子の走る音が聞こえ、客席はざわめきます。
勢子により両牛が分けられました。
近くに座っているグループの皆さんは、何度か会場に来ている様子です。
若い男性が「いい闘いだった、そうでもないですか ? 」と問うたところ、
女性の声で「ちょっと自分がほら、もうちょっと入って行かないと。」
通な人はちゃんとそこまで見ているんだなぁ。と感じました。
この両牛、おそらくこれからもライバルとして、盛り上げてくれるでしょう。
先に山仁、後から羽黒山の順で引き上げていきました。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

撮影カットは158でした。
山仁は入場時にも面白いシーンがあったので、そこそこ撮っています。
取組も終盤に差し掛かり、場内に入る勢子の数も多くなってきました。
ツアーのアンケートでは、勢子を避けるのに苦労したという感想もよく
見かけます。ただ、勢子の皆さんはただ立っているだけではありません。
当然それぞれの役目を担っているわけで、牛に注意を払いつつ、取組を
盛り上げているわけです。そして牛と同様に、絶えず動いています。
ということは、待っていれば必ずそうしたチャンスは訪れるものです。
勢子の動きを予想して、タイミングを図って撮ればなんとかなります。
画面の構成を考えて、あとからトリミングするのも有効でしょう。
あとは、「写真を選ぶ」時にどれを使うか、考え方の問題ですね。
まずはチャンスを有効に活用しないと、勿体ないことになるわけです。
多いと20人近い勢子の皆さんが場内に入ります。
ストーリーがあり、勢子が画面に入ったほうがいいケースもあります。
とまぁそんなことを考えつつ、条件反射で撮ることが多いです。
さてこの取組ですが、何度か通っているうちに、相手が誰であっても
面白い取組になる牛、という存在に気付きます。山仁もそんな牛です。
今回も攻防のある角突きになりました。動きが速くてビックリします。
そして、何となく撮っていた最後の1コマ。
そこには山仁が写っていましたが、目元から血を流していました。
激しい闘いを象徴するようなシーンですが、同時に強さも感じました。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左が山仁、右が羽黒山。。。だと思います。足の踏み出しがワンポイント。
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↑羽黒山の仕掛けを、山仁が受けたところ。頭を低く下げています。
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↑睨み合い。定番ではありますが、なんだかんだで最も好きなシーンです。
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↑山仁の角が羽黒山の目元スレスレに。肉眼ではほぼ解らず、後から知ります。
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↑頭と頭をくっつけて睨む。昔の格闘技を思い出しました。。。
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↑羽黒山の突進に、山仁もちょっとビックリ ?
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↑左側、山仁の意地が感じられるシーン。「絶対受けてやる ! 」
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↑ちょっと離れて。これからどうしようか、お互い考え中 ?
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↑天候もよく、キラキラ輝いていた両牛です。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-09-23 18:31 | 山古志闘牛場
第八回:平畑(十五歳/池谷)-景虎号(十四歳/栃尾)

まずは唸り声を出しながら、平畑が入ってきました。
島根県の隠岐の島から導入した黒牛で、本日最高齢になります。
人間で言うと70代くらいです。
景虎号も十四歳。超ベテランの域に達しています。
双方が前掻き、まま掘をしています。
相手をどうやって威嚇しようか、もう駆け引きが始まっています。
取組が始まり、いきなり客席がどよめきました。
両牛とも長い角を持っています。
景虎号の左角は、先の方がこれまでの闘いで1/3ほど失われています。
平畑が仕掛け、これを景虎号が押さえます。
勢子の「はいはいはいはいや ! 」の声。
ほぼ同時に客席からは、「おーっ」と歓声が上がりました。
平畑が積極的に仕掛け、景虎号は首を使い、前足を折り曲げて受けます。
勢子の声に混じって、客席の女性が「すごいよね〜、平畑」とぽつり。
その平畑は積極的に攻めますが、景虎号も一瞬の隙を狙っています。
暫くして客席から拍手。引き分けになりました。

トータルで138カット撮っていました。
入場と引き回しを少なめにしても、それなりに多くなってきました。
のっけからぶつかり合いを見せてくれます。とても70代には見えません。
元気いっぱいで、果敢な攻めを見せてくれました。
地面スレスレの攻防もあり、互いに気合が入った表情を見せていました。
しかし残念ながら、ピントが合っておりません。これは残念でした。。。
それはそうと(笑)、この両牛。とても元気そうでした。
向かって行く気持ちもそうですし、動きだってとても速い。
意地のぶつかり合いといいますか、見事な攻防を見せてもらいました。
そして、ベテランらしい円熟の技(こじつけですが)にもビックリでした。

平畑の引き回しは、牛持ちのおばあちゃんが務めました。
「いい角突きだったよ」と我が子を褒め称えるように、笑顔でお出迎え。
亡くなられたおじいちゃんと、ずっと牛を育ててきたそうです。
そして、あれだけ果敢に攻めていた平畑が、おとなしく引かれています。
目元の表情も、柔らかくなったように感じました。
「自分を大事にしてくれるのはこの人なんだ」と牛が理解しています。
嫌がる素振りも見せず、言うことを聞いて場内を歩いていきました。
そして一発、大きな声で唸ってご挨拶。
客席もそれに負けないような、大きな拍手で応えていました。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左が平畑、右が景虎号。両牛とも気迫のある表情を見せていました。
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↑それにしても、角がお互い長いです。この距離でも相手の体に届きそうな勢い。
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↑おお、目元スレスレ ! 角の先が尖っていて、これだけでも脅威です。
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↑横からの攻撃。これにはさすがに表情が変わります。
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↑景虎号の角には歴戦の証があります。平畑の目線がとても冷静ですね。
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↑景虎号も負けてはいません。鋭い表情で平畑を睨んでいます。
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↑いい表情だなぁ、カッコいい。平畑の角はホントに長い。なんだかんだで届いてる。
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↑角が絡み合うこのシーン。子供の頃クワガタをケンカさせたことを思い出します。
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↑こ、これは ! ! 秘技「つのかくし」。相手の目元を角で隠してしまう技です。(こじつけ)
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↑そろそろ終盤なんですが、この攻防。平畑の頭と角での攻撃は厳しそうです。
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↑景虎号の目元、大充血しています。相当に気合が入っている証拠。
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↑このあと分けられました。最後の最後まで、素晴らしい角突きでした。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2019-09-22 23:03 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama