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第十三回:啓靖(十二歳/滝谷)-八剣志(十一歳/山古志)

盛り上がったお盆場所。いよいよ結びの一番となりました。

まずは啓靖の入場。堂々と入ってきて、土を掘り始めました。

あとから八剣志が入ってきました。角の大きさに驚く佐野さん。

そして、体は黒光りしています。八剣志は沖縄から導入した牛。

その時に飼育していた牛主が来られ、ピカピカに磨いたそうです。

さぁ取組開始。赤牛が啓靖、黒牛が八剣志です。


牛同士はもう駆け引きを始めています。

「ああ、一気に入った、一気に入った ! ! 」佐野さんの声。

一瞬隙を見つけて八剣志が仕掛け、啓靖が受け止めました。

勢子の気合の入った声、手拍子の音が聞こえてきます。

啓靖はじっくり構えます。

「隙を見つけたら一発で決めていこう」そんな雰囲気もあります。

角のぶつかる音が聞こえます。

元主さんも勢子として加わり、間近から両牛を鼓舞しています。

沖縄と山古志では、勢子の立ち位置や仕草も異なるようです。

新潟の闘牛しか知らない身にとっては、貴重な体験になりました。

どちらも角が長く、それを比較的近距離で使い切ろうする。

それがこの牛たちの、技術の高さを見せてくれます。

客席では少年少女かな、が大きな声で「よしたー」声援を送ります。

本来長い角であれば、長い距離を保って角を使いたいもの。

しかし、それぞれが「この相手にそれをすれば飛び込まれる」

そう解っているので、距離を詰めつつ角で叩き合っているわけです。

「激しくぶつかる ! 」「よしたーが入る! 」佐野さんも力が入ります。

啓靖、八剣志の体を捲り上げました。すごい闘いになりました。

八剣志が左角を振った瞬間、啓靖の毛がパッと宙に舞いました。

それでも、全く怯まない啓靖。また向かって行きます。

再び激しい攻防。啓靖が押す。

そしてここで合図。勢子が飛び込みます。

両牛はまだ激しく角をぶつけていますが、勢子が見事に鼻を取ります。

サッと引き分けにしました。


啓靖は久々の登場で、見事に結びの一番を務め上げました。

それにしても、この取組の撮影は勉強になりました。

トータルでは150カットしか撮っていません。なんとか選びました。

熱い夏の闘牛はこれで終了。

来月の山古志は、きっと涼しくなっているでしょう。


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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左は啓靖、右が八剣志。結びに相応しい、力の入った一番になりました。
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↑開始直後。睨み合いから角の応酬です。八剣志の角はでっかいですね。
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↑一瞬、頭を離しました。 啓靖の目線が興味深いです。何を思ってる?
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↑ぶつかり合うシーン。思わず目を瞑る八剣志。
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↑八剣志は早くも目の周りが充血してきました。啓靖はじっくりと。
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↑八剣志の角が響の頭にガッチリと嵌まりました。孫悟空を連想させます。
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↑その3秒後。いったん角は外れます。啓靖は落ち着いた表情です。
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↑その3秒後。再び八剣志の角が啓靖の頭に絡みます。
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↑その2秒後。また離れました。こうした角の攻防が続きます。
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↑睨み合い。この角度で見ると、啓靖の角もなかなか立派なものです。
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↑向き合う格好の八剣志。啓靖の表情にも注目ですね。
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↑大きく足を広げて踏ん張る八剣志。啓靖はいい表情になってきました。
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↑今度は八剣志の表情。目元は真剣そのものです。
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↑両牛の表情が露わになりました。啓靖が攻め込んでいるような印象です。
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↑久々の登場だった啓靖。最後まで、気合の入ったところを見せてくれました。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-09-13 23:13 | 山古志闘牛場
先月の闘いで角を負傷した薬師大力は、先場所お休みでした。
満を持しての出番だったのですが、またもや角を負傷します。
これだけ集中的に攻撃されれば、そりゃぁ出血も仕方なし。

相手の弱点を徹底的に攻撃する厳しさ、試合運びの巧さがあり
そすがの薬師大力も、ちょっとやりにくそうではありました。
それにしても、堂々とぶつかっていく姿は実に感動的でした。
牧野郷の角をくらっても、逃げない。
負傷した角の根元を攻撃してくるのは解っていたはずです。
それでも、受ける。このあたりにも意地を感じました。

とはいえ、同じところを執拗に攻める牧野郷に対しては、
メラメラと炎が立ち上るような気持ちだったかもしれません。
それにしても、打たれ強いです。
攻撃されると闘志が湧き出てくる、そんなタイプでしょうか。

本当に、よく頑張りました。いい闘いを見せてくれました。
治療して体を休めて、またの闘いに期待したいと思います。

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↑右が薬師大力。ものすごい表情です。ここでも牧野郷の角が当たっています。
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↑牧野郷の鼻っ面に、薬師大力の角が当たってる ようです。 「お ? 」という牧野郷。
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↑牧野郷の右。左右の角を使って執拗に、薬師大力の角の根元を攻撃します。
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↑後半になると、薬師大力も慣れてきたようです。しかし目線はすごい。
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↑また左。こう連続して狙われると、さすがに厳しいものがありますね。
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↑別角度から。ラリアートのように角をぶつけたり、これは角の先で刺すように。
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↑何度も攻撃を受けて、薬師大力の角の根元はすっかり赤くなりました。
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↑これはなんとか攻撃を躱したのかな。表情がそれを物語っているようです。
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↑ここでも牧野郷は左を狙っています。右の角も赤くなりました。
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↑また左。ホントに徹底しています。動物の世界に容赦はありません。
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↑続いては前から。薬師大力の鼻が地面に付きました。牧野郷の目線が強い。
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↑牧野郷の攻撃をなんとか掻い潜ったような印象。それでも根元は赤いです。
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↑また左。なぜだか、かつての橋本ー小川戦を思い出してしまいました。
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↑さすが薬師大力、見せ場は作ります。ど根性で牧野郷に立ち向かいます。
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↑右角の根元も赤くなりました。それでも闘いをやめません。とてもタフです。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-09-11 09:41 | 山古志闘牛場
牧野郷というと、まず最初に思い浮かぶのがこれです。

令和元年7月14日 山古志闘牛 牧野郷-武雄力

強い横綱のイメージがあった武雄力が、一発で心を折られました。
それまで見たこともなかったような、早い展開となったのです。
その後、牧野郷は柿乃花黒ダイヤや龍皇と当たって活躍を見せます。
年齢を全く感じさせない強い牛。
これから強くなる牛にとっては、避けて通れない壁のようです。
しかも、とても高い。そして痛い壁。
一撃で相手の気持ちを変えてしまう、すごい牛のイメージが強いです。
それを思えば、そこから立ち直った武雄力も立派といえるでしょう。

薬師大力は六歳とはいえ、勢いがあります。
自分でも、それを自覚しているのだと思います。
そこで牧野郷、壁にぶつかりました。
とまあこういう話はこちらが勝手に考えるものではあるけれど。
しかし、牧野郷の攻撃を見ていると、とても厳しいのが解ります。

薬師大力は先月、柿乃花黒ダイヤとの闘いで右角を負傷しました。
それを知っていたのか、流れで理解したのか偶然なのか。
右角の根元を執拗に攻撃していました。
薬師大力も、そこは痛かったところだと解っているのではないか。
そこを突かれて、さすがに表情を変えます。
牧野郷恐るべし。

十五歳といえば、柿乃花ゴールドも同い年です。
この二頭の闘いを見てみたいと思いましたが、想像するだけで怖い。
壮絶な闘いになってしまうような気がします。
過去に組まれたことがあるはずだけど、どんな内容だったのだろう。
そんなことを感じました。
(つづく)

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑睨み合う両牛。牧野郷が右です。ここでも薬師大力の左角を狙っています。
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↑このシーン、このあと何度も見ることになります。とても厳しい攻撃でした。
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↑薬師大力の左角の根元が赤くなってきました。牧野郷は手を緩めません。
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↑挑発するような表情で薬師大力に目線を向けます。鍛えているのかな。
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↑おそらくこれ、右角で薬師大力の左角を攻撃しています。ベテランらしい。
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↑回り込む薬師大力。角が絡まります。牧野郷は余裕の表情を浮かべます。
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↑引きで。牧野郷の踏ん張りは、相撲の仕切りそのもの。闘い慣れています。
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↑薬師大力の角が鼻先に当たってはいますが、防御態勢も見事なものです。
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↑でも薬師大力だって負けていません。角度を変えて、角を当てました。
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↑しかし、またしても牧野郷の左。表情は変わるけど、向かう姿勢はそのまま。
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↑左を使おうとする牧野郷に、薬師大力がすごい目線で睨みを利かせています。
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↑攻撃を受けても、心は折れていない薬師大力。目線は強いままです。
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↑両牛の、足の踏ん張りがすごい。薬師大力は相当な思いがあるようです。
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↑しかし、牧野郷にも意地がある。壁となって立ちはだかります。
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↑今度は右だ ! 状況判断と、それをすぐに実行できる頭の良さがあります。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-09-10 00:30 | 山古志闘牛場
第十二回:牧野郷(十五歳/長岡)-薬師大力(六歳/中野)

この取組、なんと年齢が倍近く違います。
先に十五歳の牧野郷が入りました。対する薬師大力は六歳ですが、
勢いだけならこの牛がナンバーワンです。六歳の牛が牧野郷の相手を
するというのはちょっと考えにくいところもありますが、素晴らしい
闘いをこれまで見せてくれている薬師大力。牧野郷と組みました。
さぁ薬師大力も入りました。いよいよ取組が始まります。
黒牛が牧野郷、赤牛が薬師大力です。

注目の立ち合い。牧野郷は組む前から横を向き、睨み付けています。
ゴンッ、カンッ。角のぶつかる音が早くも聞こえます。
FMながおかの佐野さん、「激しい ! 」と声が大きくなりました。
牧野郷が右から左から、角を振ります。ぶつかる音が響く。
薬師大力は頭を下げます。牧野郷の左右からの技をなんとか躱して、
どこかで逆転を狙っている様子。牧野郷の攻撃で、薬師大力の前足が
浮くシーンもありましたが、全く慌てることなく対応しました。
角のぶつかる音が断続的に響きます。力の入った闘いになりました。
牧野郷、左角から攻めていく。薬師大力は横に付いて受け止める。
横に付くことにより、牧野郷の押す力を一瞬にしてゼロにしました。
「なかなかの試合上手」佐野さん、上手い表現で薬師大力を讃えます。
牧野郷は終始、前に出ようとします。薬師大力は跳ね上げて返す。
左からの攻めが多い牧野郷。終始激しい駆け引きが展開されます。
牧野郷の掛け技に対し、跳ね上げて切り返しを狙う薬師大力。
体でしょうか、鈍くぶつかる音もずっと聞こえてきます。
牧野郷、右から左から角をうまく使います。
若い薬師大力は、受けながらも逆転を狙っています。
牧野郷が薬師大力をどう受け止めているのか、興味深いところです。
「ほらいけ ! 」「ほいっ ! 」勢子も声を掛けます。
牧野郷が横から入りかけたところ、薬師大力はうまく首を返しました。
勢子の「よしたー」の声が一斉に会場を包みました。
これに呼応するかのように、両牛の動きが激しくなりました。
年の差を感じさせない、双方の意地。激しい動き。
薬師大力、回り込みます。
牧野郷の掛け技に対して、薬師大力が顔を向ける回数が減りました。
むしろ薬師大力が返すほうが多くなりました。
ここで勢子が止めに入るも、両牛の角が絡んだまま離れない。
緊迫した勢子の声も聞こえてきます。
なかなか闘いをやめない両牛。それでも勢子がすっと分けました。
薬師大力はまだ動こうとします。落ち着いていません。
なかなか収まらないのは、まだ若くて闘争心があるのでしょう、
佐野さんはそう実況していましたが、後から思うに、これは全く
納得していないというか、憤懣やるかたない気持ちだったのでは、
そう感じるところが大きいですね。牧野郷の攻撃は厳しかった。

薬師大力は綱が掛かってからも、意地を見せてくれました。
「オレの力はまだまだこんなもんじゃないんだよ ! 」
ベテランの牧野郷はこれに対し、自らも綱が掛かっているけれど、
しっかりと受け止めようというところを見せる。意地と駆け引き。
これに負けない勢子の意地もすごかった。素晴らしい取組でした。
大きな拍手で送られようとしましたが。。。
薬師大力はまだやりたそうなところを見せます。そりゃそうだ。
先に牧野郷、後から薬師大力の順に引き上げました。

さて、またしても薬師大力は三部構成になります。
かつてのプロレスを彷彿とするような攻撃を受けた薬師大力。
冗談じゃない、怒りすら感じさせる雰囲気。牧野郷の凄まじさ。
これはたった15カットでは表現できませんでした。
ちょっと怖ささえ感じます。牧野郷は通らなければならない道。
しかし薬師大力はまだ通っていないと感じている。そう思います。
(つづく)

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↑左が牧野郷。右の薬師大力は、怒りの表情を浮かべているようにも。
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↑開始直後。牧野郷には、若い薬師大力をどのように感じたのだろう。
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↑まずは右一発。後から知ることになりますが、牧野郷はよく相手を見てます。
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↑その一秒後。もうこれだけ動いてます。掛けた角はまだ外れていません。
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↑薬師大力、鼻から出血しているようです。牧野郷の目線が凄まじいほど。
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↑再び右角を掛けられる薬師大力。さすがにこれは驚きの表情を見せます。
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↑牧野郷の動きは年齢を感じさせません。そして、相手をよく見ています。
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↑角をクロスさせて押し合う。目を瞑らない薬師大力は根性が据わってます。
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↑頭をぶつける両牛。牧野郷の当たりはかなり厳しそうだ。
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↑今度は牧野郷の左。ああ、その場所は。。。
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↑三秒後。体勢が変わりました。さすがにこれは痛そうです。牧野郷、厳しい。
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↑少し引きで。それでも薬師大力はまだ冷静さを保っているようにも。
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↑足の位置が変わった薬師大力。牧野郷の左角、当たっているようですね。
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↑続いては右角。薬師大力の額を捉えました。狙っていたとしたら凄い。
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↑そしてまた左。薬師大力の表情がすべてを物語っているような気もします。
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by keiji_takayama | 2020-09-09 01:13 | 山古志闘牛場
第十一回:龍皇(九歳/長岡)-彦内(十三歳/山古志)

「これより三役」取組は残り三番となりました。
まずは龍皇が入ってきました。
小走りでやってきて、土の臭いを嗅ぎます。「ヴェ〜ッ」と吠える。
堂々としています。しかも、落ち着いた雰囲気。
体はおそらく、山古志の闘牛では最も大きいです。
あとから彦内が登場。こちらはゆっくりと進んできます。
もうベテランになってきました。
そのまま中央まで歩き、いよいよ両牛が頭を合わせます。
黒牛が龍皇、赤牛が彦内。取組開始です。

この対戦は昨年4月、上皇、上皇后陛下への「感謝の角突き」と同じ。
龍皇はこれからを担う横綱、彦内はこれまでを支えてくれた横綱です。
勢子が大きな声を出して、気分を盛り立てています。
大きく湾曲した角を使って、龍皇の目の付近を狙う彦内。
(これは動画を見るとよくわかります。撮影場所の角度だと逆です。)
龍皇は目の付近を狙われるので、仕掛けができず一瞬止まるのです。
相手が出ようとする時に、目を狙うことで相手の出足を止める。
ベテランらしい、老獪な角突きを見せています。
十三歳、ベテランの味。体格だけではないというところでしょうか。
龍皇はこれで、迂闊に飛び込めません。勢子が声を出します。
彦内、左角で龍皇の目元付近を狙い、龍皇の出足を止めました。
彦内は自分の角をよく解った使い方です。龍皇は足を使い始めました。
大きな体の龍皇ですが、足の運びがいい牛です。
これだけ大きくて足の速い牛はそうそういるものではありません。
体が大きいのにフットワークがある、ということです。
しかし彦内は目元を攻め、うまく自分のペースに引き込んでいます。
龍皇は動きの中で隙を見つければ飛び込みたい、でもその隙がない。
彦内が上手に闘っている、といえるでしょう。
「よしたーが入った ! 」FMながおか、佐野さんの実況も力が入ります。
あちこちから「よしたー」が聞こえてきます。
龍皇が角を掛けられている状況で、馬力を使って前に出始めます。
少し下がる彦内。しかし押し返す。力と力の入った好取組になりました。
気合を入れる音が一発、二発と聞こえます。勢子はずっと声を出します。
じわりじわりと押す彦内、回り込む龍皇。
続いて龍皇が押す、彦内がこれを押し返す。
そして勢子が動き、足に綱を掛けて分けます。すごい闘いでした。
彦内は左右の角の根元を負傷しました。治療確定のようです。
見事な闘いに、客席からは大きな拍手が送られました。

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↑左が彦内、右は龍皇。体の大きな龍皇は、睨む目線も迫力満点です。
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↑開始早々、龍皇の角が彦内を捉えます。前足を揃え、険しい表情の彦内です。
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↑尖った角の先で、龍皇の顔を狙う彦内。目元付近は動画で見るとハッキリ。
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↑がっちり組むと、さすがに龍皇の圧力は感じるのでしょう。彦内の表情です。
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↑彦内の角は、大きく湾曲しています。これがよく解るシーン。龍皇はやや小ぶり。
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↑右角で龍皇の目元付近を狙ってる ? 彦内も必死な様子です。
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↑一瞬離れて考える両牛。龍皇、状況分析と戦略の変更を整理しているようにも。
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↑彦内の角が龍皇の顔面中央に。ピタリと付いた様子は、刀を当てているみたい。
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↑龍皇の目線がさらに厳しくなりました。馬力を使って前に出ているところかな。
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↑彦内の角の根元には、歴戦の痕が残っています。このあと出血したようです。
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↑闘志を出して向き合う両牛。龍皇はどこか穏やかな表情にも見えます。
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↑頭をぶつけるシーンも。近距離での攻防が続き、激しい展開となりました。
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↑龍皇の足の踏ん張りがすごい。ビクともしないような雰囲気を漂わせています。
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↑彦内は出血こそないものの、右角の根元も負傷した様子。それでも闘います。
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↑龍皇は彦内との闘いで得るものがあったでしょう。「令和」の横綱です。
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by keiji_takayama | 2020-09-06 20:08 | 山古志闘牛場
第十回:三五兵工(十三歳/中野)-小豆丸(九歳/長岡)

「この一番は絶対に目を離さないで下さいね」と解説の松田さん。
「火花の出るような闘いを想定しています」これは好取組です。
さて、小豆丸がまず入場です。入ってくるなり掘る掘る掘る !
角で土を耕し、前足で土を蹴り上げる ! そして掘りながら前進だ !
この闘牛で唯一となる、赤い地体に黒い毛、「虎毛牛」なのです。
FMながおかの佐野さん「牛でも虎毛、ということですね」まさに。
この小豆丸は、新宅赤パンダとはまた別の意味で注目しています。
そりゃなんたって、虎ですから。
動物園で写真を撮るとき、最も気合が入る動物の一つなのです。
何度か見ていますが、こちらの「虎」もカッコいいですよ。
闘い方も潔くて素晴らしい。そして、とても解りやすいんですね。
今日はどんな姿を見せてくれるのか、多いに期待したいところです。
そして三五兵工が堂々と、ゆっくり入ります。こちらも掘ってる !
三五兵工は角の太さが特徴です。ビックリするほどの太さです。
松田さん「さぁ最初から目を離さないでくださいね」これは大切です。

そしていよいよ、綱が放たれました。
まずはそれぞれが考えます。顔を近付けたあと、小豆丸が右から一発。
もう駆け引きが始まっています。今度は逆に三五兵工だ !
小豆丸は角を振って、三五兵工の額を痛めつけてから前に出たい。
しかし三五兵工は大きな太い角を使い、小豆丸の角を仕掛けて返したい。
ときどき小豆丸が顔を外します。やや距離を作ろうとするようにも。
やりにくさを感じているのかもしれません。思い通りにいかない。
それでも立ち向かっていきます。角のぶつかる音が聞こえます。
勢子も盛んに声を出しています。
小豆丸は仕掛けたいのですが、その隙が三五兵工にない状況です。
いつもの小豆丸とはやや異なる展開。
三五兵工に力がある、これを小豆丸はすでに判断しています。
そのため、「本当に隙を見つけた時だけ飛び込もう」という戦略。
しかし、その隙が見つからない。
ゴツン ! 客席にいても、角のぶつかる音がハッキリと聞こえます。
三五兵工、今度は左角で一発叩きました。
そして場内盛り上がる。三五兵工が出るも、小豆丸は切り返す。
双方ともあまり余裕が持てず、体を柔らかく使わずにいます。
 ドンッ !
小豆丸は攻めますが、三五兵工は全くそれに動じません。
「いい一発が入った、手応えもあった。でも相手は怯まない。何故だ。」
そしてまた考えます。小豆丸のこういう展開は初めて見たような気も。
小豆丸は回ろうとしますが、三五兵工は常に動きます。
そうして、小豆丸を常に自分の正面に置こうとするのです。
これでなおさら、小豆丸は飛び込めない。さすがにやりにくそう。
勢子はずっと声を出し続けます。
ガツン ! またしても、すごい音が響きました。
三五兵工はタイミングを逃さず、小豆丸の攻めを一つずつ止めます。
ここで勢子が入り、両牛を分けようとしました。
両牛とも声を出し、まだ闘っているよう。小豆丸はなかなか止まらない。
それでも勢子が上手く鼻を取りました。引き分けです。

終了しましたが、牛同士はまだ収まらない様子。
無理をかけないために引き分けましたが、牛は面白くありません。
「まだ自分の力が出せたのに ! ! 」
というわけで、声を出して相手と闘っています。
この時、三五兵工は土手で激しいまま掘りを見せていました。
気合の入った一戦。どちらも見せ場はちゃんと作ってくれました。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左、小豆丸。右、三五兵工。角の大きさが比較できます。三五兵工、すげぇ。
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↑ファーストコンタクトは小豆丸。ちょこんと角を合わせました。様子見かな ?
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↑三五兵工の角が当たったのかと思いきや、小豆丸がキスしてるみたいだ。。。
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↑小豆丸がこういう感じで攻撃を受けるのは、かなり珍しいと思います。
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↑三五兵工の、頭のてっぺんに角を合わせる小豆丸。やっぱりカッコいい。
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↑睨み合う両牛。どちらも気合が入ってます。角でコミュニケーションかも。
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↑頭を低くして攻撃を加える小豆丸。三五兵工もよく見ています。
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↑角を絡める小豆丸。それにしても、三五兵工の角はぶっといなぁ。
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↑表情が対照的。小豆丸はちょっと驚いているようにも見えますね。
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↑押される小豆丸。しかしこのあと、見事に体勢を立て直して向き合いました。
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↑これは小豆丸の一発。三五兵工の表情がいきなり険しくなりました。
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↑この太い角で、小豆丸の攻撃は悉く止められてしまいます。これは悔しい。
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↑三五兵工のほうが、気持ちが乗っているようにも。小豆丸は困ってるかな。
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↑三五兵工の右フックは手強い。小豆丸も臨戦態勢に入りました。
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↑最後までこんな感じ。小豆丸は三五兵工対策を学んだようにも。
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by keiji_takayama | 2020-09-05 01:05 | 山古志闘牛場
第九回:羽黒山(九歳/大久保)-参星(十一歳/堀之内、関原)

参星は小中学生3人が牛持ちです。本日は全員揃っての入場。
引かれる参星は、準備運動に余念がありません。
そして、低い声でずっと唸っています。
後から羽黒山が入ってきました。参星より二歳年下になります。

取組開始。角の長いほうが参星。羽黒山は髪型が独特です。
綱が取られた瞬間、ファーストコンタクトから頭をぶつけ合います。
勢子も最初から気合が入っています。大きな声で盛り上げました。
のっけから角を絡めて、激しく動く両牛。
参星は、三人が牛持ちになってから変わったように見えます。
という松田さんの解説。ベテランの牛ですから、まだ若い牛持ちたちに
自分が手本になって見せている、伝えようとしているものがあるんだ、
そう感じることがあります。気合も満点、最初に見た時とはイメージが
かなり変わりました。前回の庄八戦も、いいところを見せていたっけ。
その参星が仕掛けたところを、一瞬にして羽黒山が切り返します。
参星、出る。
双方がいったん離れましたが、またぶつかり合います。
やる気のない素振りを見せながら入っていく。これも駆け引きです。
フェイントをかけるような感じ。
羽黒山が出ようとしますが、参星は切り返す。「よしたー」が重なる。
参星、右角で掛けて出ようとしますが、羽黒山が鼻で上げる。
おおっと、参星が入った ! 羽黒山を押し込みます。
しかし、羽黒山は見事。柵の手前で立て直し、正面に向き直りました。
激しい攻防、押されても応える。
客席からは何度か、「がんばってー」と女の子の声が聞こえます。
参星は左から掛けて出ようとする、羽黒山は角が外れるのを狙う。
逆に羽黒山が仕掛けたところを参星が押し込む。客席からどよめき。
そしてまた組み合います。
ここで勢子が入る。両牛はなかなか動きを止めません。
しかし結局、勢子が鼻を取って引き分けとしました。

羽黒山は最後に意地を見せました。
一度離れたけど、再び参星のところに向かったのです。そして組む。
それを勢子が分ける、という力の入った展開になりました。
綱が伸び、大きな拍手。
牛持ちさんのパフォーマンスに合わせるように、羽黒山が唸りました。
参星は三人が引き回し。堂々と引き上げていきました。

※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左、羽黒山。右、参星。頭を合わせて向き合ったシーンはこの時だけでした。
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↑ファーストコンタクト。最初からこんな感じでした。両牛とも気合十分な感じ。
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↑充号を切り返す羽黒山、でしょうか。参星の、足の踏ん張りにも注目です。
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↑とても長い参星の角。まるで大きな棒を振り回しているようです。
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↑参星の一撃か、羽黒山の顔が歪んでいるようにも。参星は目の周りが真っ赤。
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↑長い角を使えば、離れていても狙い撃ち。羽黒山は仁王立ちで受けます。
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↑参星が前に出るようとしてる ? 羽黒山の表情は真剣そのものです。
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↑目の前にこんな太い角が迫ってきたら、恐怖を感じると思うのに。凄いなぁ。
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↑参星の一撃がグサリ。表情は見えませんが、相当痛そうです。
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↑羽黒山の横に入り、押し込む参星。ちょっと珍しい展開になりました。
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↑押し込みつつ、角で攻撃もしています。よく耐えている羽黒山。
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↑ここでなんとか体勢を戻したい羽黒山。見事正面に向き合いました。
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↑再びぶつかり合う両牛。羽黒山、よくこの位置まで戻しました。
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↑羽黒山の気迫を感じているような参星。それにしても、角が長いですね。
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↑再度横から押し込む参星。このあと一度離れますが、再び組み合いました。
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by keiji_takayama | 2020-09-04 00:40 | 山古志闘牛場
第八回:山仁(九歳/大阪)-庄八(六歳/中野)

庄八は、新宅赤パンダと同じ六歳の牛です。
前回の参星も年上でした。良い経験を積んでいるといえます。
山仁は、攻め込まれるところがほとんどないイメージです。
しかし、写真を見ていると庄八のペースのようにも感じました。
気合の入った表情、それでいて冷静な印象があったからです。
しかし、最終的には山仁が庄八を押し込む展開になりました。
動画で見ると、一瞬の隙のようにも見えます。
しかし、山仁はこれを待っていた、狙っていたのかもしれません。
若さなのかもしれませんが、庄八がスポットを作ってしまった、
そんなようにも感じます。そこに山仁がするっと頭を入れました。
あとはそのまま一直線です。
庄八はなんとか返そうと試みますが、為す術がなくなりました。

相手の良さを引き出して、でも最後にはちゃんと自分も魅せる。
やはり侮れません。
上昇気流に乗っている若い牛にとって、脅威の存在かもしれません。
そして、牛持ちさんが大阪というのもポイントですね。
これだけで、なんだかすごく強そうに感じます。

庄八はこれで連続して、経験という財産を手に入れました。
六歳の牛では薬師大力の注目度が高いですが、新宅赤パンダも含め
まだまだ強くなりそうです。今後も注目していきたい牛ですね。

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が庄八。このカットは終盤に近いです。庄八の気迫がいい感じでした。
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↑がっちりと頭を付ける両牛。庄八の落ち着いた表情が印象的でしたが。。。
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↑山仁は戦略を練っていたのかもしれません。庄八は気合十分な様子です。
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↑表情だけ見ていると、庄八のほうが有利に闘いを進めているようでした。
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↑山仁、庄八の角の下に自分の角を入れようと試みます。
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↑庄八の表情から察すると、山仁の角が当たったのでしょうか。やや我慢の様子。
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↑庄八、力の入った表情を見せます。山仁の角、グッと伸びてますね。
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↑山仁は庄八の耳の下あたりを狙っているようです。庄八は踏ん張りどころ。
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↑庄八は相変わらず厳しい表情を見せてます。山仁の耳に角をヒットさせました。
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↑頭を密着させて、相手と対峙します。山仁の左角が庄八にヒットしました。
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↑庄八は冷静なように見えます。ひたすら的確に打っていく感じです。
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↑これは山仁のほうから当たって行ったような感じ。表情も変わりました。
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↑角の主導権争いは続きます。角がキレイに交錯してますね。
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↑これはヒヤリ。山仁の角が、庄八の目元付近を襲いました。
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↑そしてクライマックス。一瞬の隙を突いた山仁が庄八を押し込みました。
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by keiji_takayama | 2020-09-02 01:08 | 山古志闘牛場
第八回:山仁(九歳/大阪)-庄八(六歳/中野)

先に入ってきたのは山仁です。入るなり前掻きを始めました。
土を後ろに跳ね飛ばしながら、グゥーグゥーと低い声で唸ります。
そして、角で土を掘る ! もうすでに駆け引きが始まっています。
後から入場は庄八。立派な主綱を付けて、こちらも低い声で唸る。
そしてゲートのすぐそばで、前掻きを始めています。
庄八の顔は、黒い毛に白の斑が入っています。
新宅赤パンダと同じく、パンダ牛なのです。さぁ頑張れ。

相手を睨みながら頭を合わせ、取組開始です。
まずは一瞬のファーストコンタクト。角がぶつかる音が聞こえます。
両牛、角の捌き合い。相撲で言う「まわし」の取り合いをしています。
頭を振って角と角をぶつけ、主導権を争っているようにも感じます。
目まぐるしく迫力のある展開。そして動きが速い。
勢子も「よしたー」と声を出します。
いっとき離れて、それぞれが考えるような場面もありました。
山仁がまず仕掛けましたが、庄八は落ち着いて受けます。
続いて庄八の左角を掛けながら、山仁が右角を使って前に出ます。
「カンッ ! 」角のぶつかる音が響きます。
FMながおかの佐野さん「今すごい音がしましたね〜」とビックリ。
庄八もまだまだ負けてません。どこかで切り返しを狙っています。
勢子が両牛を盛り立てます。
角の掛け合い。自分の角をいかに相手の角の下に入れるかの攻防。
相手の角の下に入り、顔を横に向けさせれば押し込むチャンスです。
駆け引きは続いてます。
「ドンッ」山仁が仕掛けるも、庄八は落ち着いて受けました。
庄八は、山仁が掛けた角が外れた瞬間を狙っているようにも見えます。
山仁は下から角を使って仕掛けようとします。
しかし、喜び勇んで前に出ると切り返される。これを解っています。
なので、無理矢理仕掛けることはしません。
山仁、再び仕掛けます。しかし庄八、首を返して受けます。
その直後。
一瞬の隙を突いた山仁が庄八の首横に入り、押し込みました。
これまた猛烈な速さです。庄八は一気に柵の近くまで押されました。
なんとか返そうとしますが、そのまま運ばれてしまいました。
客席も騒然とします。「すごい ! ! 」という声も聞こえました。
そのまま庄八が小走り、山仁がそのあとを追っかけていきます。
これを勢子が捉え、鼻を取って引き分けとしました。拍手喝采。

庄八はちょっと興奮気味ですが、勢子がきっちり止めました。
主綱を掛けようとしたところ、視界が遮られてしまったようです。
まずは庄八、そして山仁の順で引き上げました。

さて、庄八。
前回の出番だった7月24日の参星戦も、前編後編に分けました。
場所の中央で頭を振り、角や頭をぶつけて相手に挑んでいきます。
これはつまり、いいシーンがとにかく多い、ということになります。
距離もちょうど良いところで、見事な展開を見せてくれる。
なので、載せたい写真がついつい溜まってしまうというわけです。
今回もそうなりました。カッコいい表情を見せてくれます。

でも。メインカットに選んだのはちょっとユーモラスな場面。
これも一瞬の出来事でしたが、両牛が鼻を合わせています。
これでは角突きではなく、「鼻突き」ですね。
ボクシングの、グローブを合わせるシーンを連想してしまいました。
面白いのは、それぞれの表情です。
庄八はどこか優しそう、山仁はちょっと驚いているような感じです。
ただの偶然なんでしょうけど、なかなか見られない瞬間でした。
(後編に続く)

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左は庄八、右が山仁。お〜い、それだと「鼻突き」だぞ〜。面白いシーンでした。
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↑開始直後の様子。いきなりファーストコンタクトでした。気合漲る両牛です。
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↑お互いの角を使った探り合いが始まりました。角は庄八のほうが長そうです。
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↑こういうところが最も好きですね。双方ともいい表情を見せてくれます。
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↑山仁の角、庄八の顔ラインにピタリと照準 ? 山仁は自分の角を見ているよう。
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↑ちょうどいい具合にカーブしている山仁の角は、庄八の目元に当たります。
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↑結果を知っているとはいえ、写真だけ見ると庄八の積極性が目立ってました。
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↑いい表情だなぁ、庄八。あれ、山仁の角も長そうですね。ぐいっと伸びる感じ。
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↑庄八の体には擦ったような傷跡が。でも気にしている様子はありません。
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↑山仁の右フックが庄八に当たったようです。表情が変わっているのが解ります。
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↑山仁が動き始めました。隙がないか探る、或いは作ろうとしているようにも。
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↑庄八の目元に迫る山仁の角。表情が一気に険しくなりましたね。
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↑頭を合わせます。山仁の角は、庄八の下に位置しています。
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↑力を入れてぶつかります。両牛の表情から、それを感じ取ることができます。
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↑今度は庄八の角が山仁の下になりました。攻防はまだまだ続きます。
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by keiji_takayama | 2020-09-01 08:39 | 山古志闘牛場
第七回:闘龍(八歳/山古志)-ドッコイ丸(六歳/平島)

さて、いよいよ取組は後半戦に入ります。
まずは闘龍が入場 ! と思いきや。八歩目でもう前掻きを始めました。
そして、豪快かつ力の入ったまま掘りを見せます。
掘る掘る掘る ! 角がまるで「つるはし」のよう。土を跳ね上げます。
首を逆さにして、まるで地下道でも掘るんじゃないかという勢い。
そして、首を振って土を落とします。
次は再び前掻きです。前足で土を後ろに跳ね飛ばしました。
そして土を落としたはずなのに、また角で土を掘ります。
道路工事でもしているような雰囲気です。土を掘って前に進んでます。
続いて前掻き。そしてまた左右の角で土を掘る !
角が見えなくなるまで土に突っ込み、掘り返します。
これだけでもうお客さんの心を掴んだようです。力の入った闘龍。
のっしのっしと歩き始めました。相手を待っています。
闘龍の角には、掘った土が溜まっていました。
そして、ドッコイ丸が入ってきました。こちらはなんと三歩目から。
前掻きをして、左右の角で土を掘ります。
どうやら、パフォーマンスを見せる闘龍の姿が目に入ったようです。
土を跳ね上げるドッコイ丸の顔は、早くも土だらけになりました。
この間、闘龍は低い声で唸り続けていました。

迫力はとんでもないのですが、この一番は綱が付けられました。
ドッコイ丸は徳之島から導入したばかり。まだ場所に慣れていません。
頭を合わせようと、勢子がゆっくり両牛を近付けます。
しかし闘龍は後ずさり、横に避けるような素振りを見せました。
ドッコイ丸が一睨み利かせたのです。
闘龍は飛び込もうとしたものの、キッと睨まれてしまいました。
これで隙がなくなってしまったのです。
相手から目を離さずに、戦略を練って歩き回る両牛。さてどうなるか。
ドッコイ丸はこの間も前掻きを見せます。威嚇しているようです。
一声唸った闘龍、再びドッコイ丸に向かおうとします。
しかし、横を通り過ぎました。ドッコイ丸はそのままの体勢です。
横向きに体を大きく見せて、「かかってこいよ ! 」というところ。
闘龍は飛び込もうと試みるも、またしても隙がありません。
なんとか頭を合わせたい勢子。駆け引きをしている両牛。
場内は静かになりました。
一瞬だけ頭を寄せたけれど、すぐさま離れます。
そして動かない。
迂闊に動くと隙が生まれて飛び込まれる、これを牛が理解しています。
ここで勢子の判断により、引き分けになりました。

闘龍、ドッコイ丸とも前掻きを始めます。
これも闘牛。
頭を合わせるだけではない、こうした心理戦も立派な闘牛です。
先にドッコイ丸が引き上げ。
唸っていた闘龍は、ちょっと残業。場所の雰囲気に慣れる練習です。
何度か唸ったあと、堂々の足取りで引き上げていきました。

この取組、両牛が対峙しているシーンは撮れないと思ってました。
なので、とにかく重なるシーンがあれば即座にシャッターを切ろう。
そう決めていました。やっとこさ撮れたのがこの6カットです。
とにもかくにも、記録を残せて良かった。
動画では闘龍の表情を確認することができます。
ここではドッコイ丸。正面から、そして横目でも睨み付けています。
闘龍はやや左向きでしょうか。角には掘りまくった土が付いていました。

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↑顔が見えているのがドッコイ丸。照準を闘龍の顔に据えています。
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↑手前の闘龍の角には、掘りまくった土が残っていました。ドッコイ丸は睨む。
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↑少し距離ができました。 ドッコイ丸はまだ睨んでます。
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↑ドッコイ丸は横目でまだ睨んでいます。顔全体が見られるようになりました。
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↑少しずつ離れていく両牛。
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↑ずいぶんと距離が離れました。ドッコイ丸はまだ睨み付けています。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-08-31 00:43 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama