2020年 09月 29日 ( 1 )

解説の松田さんも注目する「五歳」の牛がいます。柿乃花怒濤、伊之助、充号、
そしてこの取組では、もう一頭の飛将が登場します。今回はなんと、年齢が倍も
違う一颯との対戦です。飛将にとってはいい経験になるであろう、注目の一番。

第八回:一颯(十歳/八王子)-飛将(五歳/塩沢)

やや小走りで、まずは飛将が入ってきました。右前足で土を蹴り上げます。
一颯が後から登場。佐野さんはまず、一颯の角に注目したようです。
下に向いている一颯の角。「下がり角」と呼ばれているそうです。
飛将は上向き、一颯は下向きの角。これをどう使うか、楽しみな一番です。
取組開始。飛将はすぐに頭を合わせず、少し考えました。
「今日はかなり年が上の牛だなぁ。。。」
カンッという鈍い音が響きます。
一颯のような角の牛は、大相撲の小手投げのように角を使います。
上から押さえて、捻る。しかし、飛将は下から跳ね上げることができます。
牛は自分の角の形を認識しています。それが成せる技といえます。
飛将が仕掛けますが、角が外れました。
その瞬間に一颯が飛び込もうとしますが、それをまた飛将が抑えました。
ほんのちょっとした動き。
しかし、生で見ていてもなかなか解りません。動画で見ても難しい。
闘牛観戦には、それなりの動体視力が必要かもしれません。
かつては訓練もしていたのですが、これがめっきり衰えてしまいました。
うーん、また練習しようかな。。。そう感じた解説でした。

佐野さん「飛将、頑張ってるんじゃないですか?」
松田さん「もう一つ成長するための、大事な一番になると思いますよ。」
ときおり、体がぶつかるような低音が聞こえてきます。
勢子も大きな声を出して、両牛の気分を高めています。
飛将の角を、一颯が上から抑えているような展開。
一颯が角を左右に振るようになると、飛将の目のあたりに当たるのです。
こうなると一颯のペースですが、飛将がなかなかそれをさせません。
動いていない時でも、力が入っているのを感じます。
飛将、積極的に攻めています。押す飛将!場内が盛り上がりました。
一颯はなんとか首を返したい、飛将はこの首を返させないように攻めたい。
うまく抑えたのは一颯。しかしこのあと、この取組最大のハイライトが。
飛将が角を使って一颯の体を宙に浮かせ、そのまま押し込んだのです。
再び盛り上がる場内。客席からは女性の「あーあーああー」という声。
柵際まで押された一颯が、呻くような声を出しました。
そのまま横並びに体を合わせた両牛。一転して全く動かなくなりました。
やがて両牛が再び頭を合わせ、飛将が押そうとしたところで引き分け。
勢子が鼻を取り、大きな拍手が送られました。

一颯が声を出したのは、最も痛い肩の付け根のところに飛将の角が入り、
そのまま出られなくなってしまったからです。勢子は引き分けにしたいと
考えましたが、柵際ではこれができないので中央に出るのを待っていた。
ところが、飛将はそれを許さなかった。松田さんが解説してくれました。
でも一颯は次もきっと角突きを見せてくれるでしょう。そういう牛です。
闘牛場に、大きな拍手が沸き起こりました。

引き回しの際も、両牛は相手から目を離しませんでした。
こうやって意地や根性が生まれてくるのです。
牛の記憶力について、興味をまた感じました。一颯にいつか聞いてみたい。
先に一颯、あとから飛将が引き上げ。
飛将の表情は、若い牛のそれに戻りました。

※参考:勢子・松田さん(実況&解説)、FMながおか・佐野さん(進行)。
※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
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左が一颯です。角がくいっと下がってますね。見据える表情も凜々しい。
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右の赤牛が飛将。開始直後、ちょっと考えた一瞬です。「あれ?」な感じ。
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飛将が一発。一颯の額、中央に角を当てました。一颯は落ち着いています。
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頭を合わせました。双方、気合の入った表情を見せます。耳がキュート。
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飛将の攻撃。一颯の鼻が地面に付いています。前足を伸ばし、気迫の表情。
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一颯の角は下向き。状況によってこうなります。飛翔、左角でラリアート。
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気合の表情を見せる一颯。しかし飛将の角が頭に巻き付いているみたい。
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顔全体でぶつかります。両牛目も瞑らずいい表情。砂埃が舞い上がります。
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開始直後とは明らかに異なる飛将の顔つき。真っ直ぐ一颯を睨み付けます。
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一颯も負けていません。鋭い目線で飛将を見据えます。足の踏ん張りも。
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↑両牛の立派な角がこうして並ぶと、なんだか大根にも見えてしまいます。
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向かってくる一颯に立ち向かう飛将?足と体のバランスが整ってるなぁ。
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飛将を画面に大きく入れる構図を取ると、よりダイナミックに見えます。

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この取組のハイライト。一颯が浮きました。このあと飛将が押し込む!!

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すごいので別カット。一颯の両前足が浮きました。飛将の表情にも注目!


(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2020-09-29 23:32 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama