2019年 07月 25日 ( 1 )

さぁ、取組はいよいよ終盤戦に差し掛かりました。
第11回は彦内(十二歳/山古志)と新宅(七歳/梶金)の一戦です。
新宅といえば、初めて顔と名前が一致した顔の中心が白い牛。
だと思っていて、取組を知った際は「随分後に出てくるんだなぁ。」と
思っていました。ところがこの新宅、先場所まで「銀時」という名で
角突きを行っていた牛です。なんと、名前が変わったんですね。
こういうことはよくあるようなのですが、では(前)新宅はいかに ?
またいずれ、別の名前で登場してくることに期待したいと思います。
というわけで、(新)新宅としては初めての対戦になります。

入場は彦内が先でした。新宅は後からの入場になります。
新宅は体の中に白い毛が混じる「粕毛牛」と呼ばれる牛です。
昔から「喧嘩をしない粕毛牛はいない」と呼ばれているそうです。
さぁ、取組開始。先制攻撃は新宅でした。
大横綱の彦内がこれをがっちりと受け止めます。
彦内は、本年春で退位された上皇、上皇后両陛下に対する感謝の角突き
(4月28日開催)の際に最後の一番を飾るなど、大役を任される牛です。
その彦内に、若い新宅が挑む展開になります。
新宅は仕掛けよう仕掛けようとしますが、彦内は角の使い方が見事です。
効果的に新宅の目元付近を狙い、動きを止めて逆に仕掛けるのです。
決して派手な攻めではないのですが、的確な攻撃を見せます。
新宅は首を預けて、全体重を使って彦内の攻めを受け止めています。
彦内は下から跳ね上げて押し込みたい、新宅は彦内の角が外れた瞬間、
首を切り返して逆に自分が飛び込みたい、そんな状況が続きます。
そして彦内、新宅ともに動きが出たようで、場内が盛り上がりました。
続いては新宅が動きますが、彦内はこれを許しません。
勢子の掛け声も「はいはいはい、よしたー ! 」と、大きくなります。
挑戦する立場の新宅、果敢に動いて仕掛けているようです。
やがて勢子の声が大きく入り交じり、場内から大きな拍手が送られました。

《写真の密着》
ファーストコンタクトのカットがありました。
新宅が突進し、彦内がこれを受け止めています。
これが「先制攻撃」だったわけですね。正面から堂々と当たりました。
続いては角を絡めての攻防。
彦内は角が新宅よりも長いので、これを活かして攻撃を止めます。
前半は新宅の積極性、後半は彦内の巧さが出た取組のように感じました。
彦内はとても的確に、新宅の体に角を当てています。
ボクシングでいうヒット率でいえば、彦内のほうが評価は高いでしょう。
ただ、新宅も痛い素振りはあまり見せておらず、なかなかのタフさです。
やられてばかりではなく、ちゃんと反撃も試みていました。
そして最後の最後で、新宅がいいところを見せました。
これはさすがに彦内も悔しかったのか、離れたあともじっと新宅を見て、
何か考えているようなシーンがありました。囲む勢子は皆笑顔でした。

※記事を作成するにあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑これぞ横綱闘牛 ! 新宅に角をヒットさせる彦内です。自分の角をよく知っています。
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↑開始直後、新宅の先制攻撃。果敢に飛び込みました。
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↑頭を付けての睨み合い。新宅の表情、挑戦者らしくていいですね。
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↑新宅も角を使って攻めますが、ここは彦内が一枚上手のようです。
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↑「あっ、彦内さんどうも。新宅です。」「も(お)う。」会話しているみたい。。。
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↑若い新宅のほうが、足のスタンスが長い。ただし、角は阻まれています。
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↑組むとわかりますが、彦内の角は太くて大きい。
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↑新宅の果敢に攻め込んでいく姿勢。この気持ちがあればもっと強くなりそうです。
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↑彦内の攻めは巧みです。この体勢でも、新宅の目元に角を当てました。
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↑新宅の押し。彦内もちょっと慌てたか ?
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↑一見すると新宅が倒されてます。しかし、目は全く死んでいませんね。
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↑そして再び、ガッシリと組み合います。
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↑今度は彦内が横になりました。ちょっと意外そうな表情にも ?
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↑クロスカウンター気味。彦内は的確に角を当てています。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM )
by keiji_takayama | 2019-07-25 00:30 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama