2019年 07月 01日 ( 1 )

十二回目の取組は、啓靖(十一歳/滝谷)と、魚沼号(十歳/東京)です。
啓靖は、ひろやすと読みます。

先に入場したのは啓靖。両牛とも大きな声で唸っています。
初対戦の取組だそうです。闘牛会も楽しみな一戦とか。
黒牛が魚沼号になります。

まずは双方が「ねりを踏む」心理戦を展開します。
これは牛同士では闘いが始まっています。
横を向いて相手をグッと睨み、「おまえは強いオレに向かってくるのか ! 」
言うならば度胸比べを牛同士がしている状態です。
ただし、逆に言うと、こういう駆け引きをしないと自分が優位に戦えない、
相手の強さを察知したことになります。頭を合わせなくても、このような
駆け引きが行われます。どうやって自分が優位な闘いに持ち込もうかなぁ、
牛はそのことだけしか考えていません。そして横を向いて相手を睨んで、
「お前なんかにおれは負けないんだよ ! 」と主張しているようです。
時間が経過し、牛同士はもう相手の力量を解っています。
どうやって自分が相手の牛に向かっていくか、考えます。
考えながら頭を合わせます。
角突きというのは、頭を合わせなくても牛同士はもう闘っているのです。

啓靖が掛けて出ようとすると、魚沼号は鼻を使って啓靖の顔を上げます。
啓靖の左角を外して魚沼号が飛び込む、それをまた啓靖がうまく抜き返す。
勢子の皆さんの「よしたー」という掛け声が大きく、たくさん聞こえます。
啓靖が今度は右角を掛けて出ようとする、これを魚沼号が掛けた角をうまく
外して、鼻を使って啓靖の顔を下から掬い上げようとします。
両牛それぞれ、自分の角の形をよく知った上で、どうやったら有効的に
攻められるのかを考えて考えて、頭を合わせているのです。

さぁそして、勢子たちの声と走る音が大きくなってきました。
牛の背中に気合いを入れる勢子に、場内の驚きの声も挙がります。
「さぁこいほら ! 」勢子の声のあと、拍手が起きました。
啓靖の鼻には、魚沼号の角が当たっています。鼻血を出しています。
それでも、素晴らしい闘いを見せてくれます。
この闘志溢れる闘いに、場内からは大きな拍手が贈られました。
終わって離れても、双方が相手から目を離していません。
それぞれが相手の強さを認め、そして自らも強くなろう、そんな引き回しです。
(MC勢子、松田さんの解説から)

この取組はとても盛り上がりましたが、撮影はなかなか厳しかったですね。
勢子の皆さんもかなり多くなり、画面に入らないよう工夫するのがとても
難しくなりました。それでもチャンスは必ず訪れるのですが、こうなると、
タイミング勝負になります。少ないタイミングを押さえることができるか、
これが鍵です。とりあえずは載せるカットが残っていてホッとしました。
6/16 山古志闘牛 啓靖-魚沼号_b0016600_01406.jpg

↑泥だらけになりながらも、睨み合う両牛。迫力の目線です。
6/16 山古志闘牛 啓靖-魚沼号_b0016600_0144456.jpg

↑顔が泥んこの魚沼号。見えてるのでしょうか。前足の踏ん張りも注目です。
6/16 山古志闘牛 啓靖-魚沼号_b0016600_0155456.jpg

↑押してるのか押されてるのか。。。でも、目は厳しいまま。慌てていません。
6/16 山古志闘牛 啓靖-魚沼号_b0016600_01629100.jpg

↑魚沼号の突進。
6/16 山古志闘牛 啓靖-魚沼号_b0016600_0165213.jpg

↑啓靖の、意地の目線。絶対に相手から目線を外しません。

ハイライト
by keiji_takayama | 2019-07-01 00:18 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama