2018年 02月 04日 ( 1 )

「日劇東宝」の記憶

さっき知った話だが、有楽町にある映画館「TOHOシネマズ日劇」が
営業を終了したそうだ。前身の日本劇場から85年も歴史があったが、
その幕を閉じたことになる。そして、ここには多数の思い出がある 。

有楽町マリオンが華々しく開業した頃は、カメラ小僧であった。
当時の劇場である「日劇東宝」には、撮影で何度も足を運んでいる。
そしてここでは当然のように徹夜で並んで、当時の人気アイドルが
出演する映画の初日舞台挨拶を撮影した。有楽町の真ん中で、寝袋に
くるまって寝ていたわけで、朝目覚めたときはかなり恥ずかしかった。
夜は有楽町駅近くの吉野家に何度か行って、暖を取ったこともある。
何度目かに行って味噌汁だけ頼もうとして断られたことも思い出だ。

そんな苦労があったので、ここでは当時の大物を多数撮影した。
吉川晃司の時は、もう歩く場所もないほどのファンが集まった。
後から来た人が通路に座ると、あちこちから怒号が聞こえてきたものだ。
失神して救急車で運ばれた女の子も、複数いたという。
トキナー400mmf5.6とペンタックスLXを当時は使っていた。
松田聖子と神田正輝が共演した「カリブ・愛のシンフォニー」。
この舞台挨拶の時は、どういうわけか前のほうで撮れなかった。
大方寝坊でもしたのだろう。仕方がないので、空いていた指定席に
ちゃっかり潜り込んで、2人一緒の写真を撮ることができた。
ちょうど結婚発表がされた頃だったと思うが、「おめでとう」という声が
あちこちから飛んでいた。幸せそうに撮れたんだけど、その後は。。。
この時は、借りていたキヤノンA-1とFD400mmf2.8Lを使用。
ほぼ同時期に行われたチェッカーズの「TANTANたぬき」の時は、
当時の小僧仲間が一週間前から徹夜で並んだ。ファンの女の子より
早かったわけだ。当時のチェッカーズといえば、ジャニーズのタレントより
人気が高かった。なので、仲間が交代で行き、トップの座を守ったのだ。
この時の混雑も尋常ではなかった。場所も確保、機材も揃えて、もうあとは
撮るだけというところで、写真活動上最大といえる大失敗を喫したのだった。
日劇東宝は背景が白く、照明が明るかった。ストロボを使うと、とても
キレイに写真が撮れるところだった。小泉今日子、斉藤由貴、薬師丸ひろ子
あたりもここで撮った記憶がある。懐かしいなぁ。記憶が蘇る。

こういう思い出のある場所、「昭和」が次々となくなっていく。
なんだかとても残念だ。
by keiji_takayama | 2018-02-04 22:31 | Comments(0)

日頃は都内中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園で撮影活動。動物たちの表情を追い続け13年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama