2017年 02月 23日 ( 4 )

今回は、パネリストや社内の方が撮影した写真を見て話が進むことも
あった。これは実に面白い。具体的な例が出ると真剣になるものだ。

ニコンD3400/D5600
今年は創立100周年。
何か出てくるかと期待させてしまったとしたら、申し訳ない。
2016年はD5、D500に加え、年末にはエントリー機を出した。
スマホで撮る人が増えたが、DXでも一眼レフで撮ると全く違う。
やればすぐにわかる。
小さくて軽くするため、ボディにカーボンを使用。
エントリー機にも採用している。
100周年ということで、後半に期待してください。
来年は花を添えられるようにしたい。

パナソニック LUMIX GH5
動画よりも、寧ろスチールに特化した開発をしている。
実際にいろいろなスポーツシーンをたくさん撮って、不具合を検証した。
アマチュアであっても、スポーツが追い切れる。

甲田教授:小型の撮像素子を使う利点として、被写界深度が挙げられる。
これがキャッチフレーズとしてあまり使われていないように感じている。

「センサーは大きいほうがいい」が市場の空気だった。
なかなか伝わらなかったが、ようやくそれが変わってきた。
スピードやシステムを前に出せるようになる。
大きい小さいではなく、メリットの問題。
スタジオ撮影でも、マイクロフォーサーズは絞らなくてもちゃんと撮れる。
という声が出てくるようになった。
8Kは必ずやるので、信じて期待してください。

フジフィルムGFX50S
フィルムメーカーなので、35mmフォーマットを最もよく理解している。
デジタルはゼロベースからのスタート。
小型軽量、深度、バランスを考慮してAPS-Cに決めた。
ユーザーが増えると、プロの要望も出てきた。
アートディレクターがヨコ位置の写真をタテにして使うことがある。
そのため、多くの画素を持ったカメラがどうしても必要になった。
画素、センサーが大きい=正義
世の中の方向、ニーズに添っていく必要はある。
やるなら中判。フィルムでも出していたから。
議論はあり、フルサイズでの研究も行った上での結論だった。
営業写真館、コマーシャル、風景のアマチュアなどがメインターゲット。

Xトランスにしなかった理由。
読み出しなどが複雑だから。
ソフトウェアのメーカーが対応できない。
RAWで撮影する人が増える→複雑をしない。
Xトランスはターボのようなもの。
GFXはもともと5000万画素あるので、ブーストの必要がない。
処理速度が遅くなるなら、別のメリットを出さないと意味がない。
というわけで、使い分けた。

EVFだから、ファインダーでフォーマットすべてに対応できる。
撮るときとあとからやるのでは緊張感がまるで違う。
スクエアでも3750万画素残る。

リコー ペンタックスK-1/K-70/KP
K-1 フルサイズ
K-70 従来からある中級機に新しい機能を追加
KP 薄型、小型、リミテッドレンズが似合う。
スナップ撮影を意識したカメラ。K-1のサブとして選んでほしい。
KPのISO819200 専用デバイスとソニーからのセンサーが良かった。
ISO12400でK-70とKPを比べると、若干KPのほうが良いかも。

ペンタックスも完全電子マウント採用になった。
ただ、レンズの姿形に影響がある。
使い勝手やコンセプトに応じて作り分けする。

メモの文字が読めないところがあるけど、だいたいこんな感じ。
次はレンズの話になっていった。
(続く)
CP+2017 パネルディスカッション②_b0016600_23174845.jpg

(OM-D E-M1/NewFD 500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2017-02-23 23:18 | 千葉市動物公園
キーノートスピーチが終わったあとは、パネルディスカッションだ。
各メーカーのエンジニアが集まってトークを繰り広げるという内容。
毎年、脱線したり司会がグタグタだったりするのだけど、面白い話が
聞けるので楽しみにしている。今年は、参加するメーカーが4社から
8社に増え、内容の充実度はもちろん、メモを取る量も倍になった。

発表されていたテーマは「魅力あるカメラづくり」だった。
まずは各社パネラーの自己紹介からスタートしたのだが、それぞれの
専門分野はやはり開発である。ソニーのかたが、持っているカメラを
「機械」と話していたのが印象的。そして殆どの皆さんが写真好き、
実際に撮影を趣味にしている。和やかな雰囲気でイベントは進んだ。

まず、2017年の技術進歩について、キーワードが挙げられる。
・撮影コマ速度
・画像処理速度
・静音化(電子シャッター)
・高感度化
各社の新製品によって、撮影領域がさらに広がっている。
続いて、これに基づいた各社の新しいカメラについての話になった。

オリンパスOM-D E-M1MarkII
能力アップ=カメラのスペックを上げる、がテーマ。
センサー、エンジンのスピードを上げないと、本当の意味がない。
3年開発し、一歩進んだ性能を実現した。
気持ちよく、様々なシーンで写真が撮れる→スピーディに伝わる
単なるイメージングデバイスではつまらない。
「本当に合う」AFにするため、評価チームを作って25万枚撮影した。
実際のシーンに合うレベルに高まっている。
E-M1MarkIIという名前にした理由は、コンセプトが同じならモデル名は
同一でいい。という考えから。突き詰めているので、「II」を与えている。

キヤノンEOS9000D/KissX9i
9000Dは本格志向、X9iはファミリー向け。
EOS30周年に出たカメラ、その意味は大きい。
バネリストの須田さんはEOS初のカメラ、650の開発担当。
進化した姿がここに出てきたと、感慨深そうだった。
ちなみに、最新の70-300mmを650に装着したところ、AF、防振とも
きちんと作動した。液晶の表示にも問題はなく、感動したそうだ。

キヤノンEOS M5/M6
ミラーレスの普及が早い地域でも、一眼レフを求めるユーザーはいる。
両方の選択肢を持つ形で、今後も進めていく。

甲田教授:現在、日本大学芸術学部では一眼レフを推奨している。
ただし、中判も増える今年はミラーレスをどう扱うか悩んでいる。

シグマsd Quattro
これまでのSAマウントユーザーを無視できない。
レンズ資産とフォビオンセンサーを生かしつつ、ワクワクさせる
パッケージングを目指した。Hのほうが売れているのは意外だ。
フルサイズは、やりたいなぁ(笑)

フォビオン→撮影時、アンダーに設定するユーザーが多い。
適正露出という考え方だと、ISO感度に縛られる。
基準感度であるISO100にすると、現在の設定になる。
質感を出すために、ユーザーは露出を下げる。
感度は、規格で決まっている基準はあるけれど、あとは使い方次第。
きまりごとがすべてではありません(笑) フジフィルム 上野さん
ちなみに、露出補正は±5段まで可能です。

ソニーα99II
α7シリーズが人気なので、「今さら一眼レフか」の声もあった。
しかし、Aマウントのレンズ資産を大切にしたい。
「最新のボディに装着することでの、新しい発見」を提案するため。
7RIIより改善している点がある。それは99IIのほうが新しいから。

甲田教授:7RIIを使っている。
EVFのメリットは、設定を変えた瞬間に、それがビューファインダーに
表示されること。撮る時に作品をイメージできる、しながら撮影できる。

4240万画素、コマ速12コマは、センサーにはとても厳しい。
裏面型を採用しているので、画素の邪魔をせずに配置できるのは大きい。
自社オンリーのイメージセンサーがあってのカメラ。

正直な話、メモの判読ができないところがあります。すごい字だな。。。
(続く)
CP+2017 パネルディスカッション①_b0016600_2373431.jpg

(OM-D E-M1/NewFD 500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2017-02-23 23:07 | 千葉市動物公園
本日〜26日まで、パシフィコ横浜にてCP+2017が開催されます。
カメラ、写真用品メーカーの大イベントです。今年も、たくさんの
新製品が出品され、メーカーブースではセミナーも開催されます。
休みが取れたので、今回も初日に行けました。ブースもぶらぶらと
歩いて雰囲気を楽しみましたが、目的は例年通り、別にあります。

初日は「キーノートスピーチ」「パネルディスカッション」という、
講演とイベントがあります。3回目の参加になりましたが 、内容が
とても興味深く、かつ仕事にも役立つので、楽しみにしていました。
テーマの1つだった「女性が写真を元気にする。」を纏めてみます 。

カメラ女子。以前はメディアにも取り上げられていました。しかし、
2013年をピークに、ブームには陰りが生じているようです。女性を
ターゲットにした写真雑誌は大半が休刊、不定期刊になりました。
ブームはいつか去るものですが、実態を常に把握して「つながり」は
強化していく必要があります。女性写真家の歴史はとても長いもので
1840年代には存在しています。1893年にkodakのプロモーションで
「Kodak Girl」が登場したのが、カメラ女子の先駆けだったそうです。

2016年の一眼レフ購入者のうち、女性比率は22%。インスタグラムは
2/3が女性だということです。ここ数年はメーカーなどが主催している
フォトコンテストでも、女性の存在感が大きくなっています。質と数、
この両面からも、写真にとっての女性の重要性が高まっているのです。
ところが、CP+の来場者は男性82%、女性は18%です。SNSなどでは
増えているはずなのに、これは低いですね。アンケート結果によると、
CP+後に友人や知人と話をするのが62%、SNSに掲載するのは34%。
ところがこれ、男性は43%、24%なんだとか。また、女性は新製品の
展示よりも、セミナーやイベントに興味をもつ傾向が強いそうです。

そこで、CP+2017からは、女性の楽しみに合う、従来とは違う提案を
行っていくことになりました。これまで興味を持っていなかった女性に
来てもらえるよう、そして女性ファンの育成に取り組んでいくそうです。

そういえば、これまでとは趣向の違うイベントも企画されています。
撮ってもらう、CP+を話題にしてもらう、写真で作ったものを伝える、
子供は預けるのではなく一緒に楽しめるようにするなど、女性の声に
耳を傾けてイベントを運営していくそうです。ちょっと遅いのではと
思ったのですが、これがどういう結果になるのか、興味があります。

ただ、この講演会場に集まっていた多くは男性でした。寝ている人も
けっこう多く、なんとも情けない限りでした。男たちよ、頑張ろう。
CP+2017 女性が写真を元気にする。_b0016600_2058535.jpg

(7DMarkII/EF600mmf4L USM+エクステンダー1.4×)
by keiji_takayama | 2017-02-23 20:59 | 多摩動物公園
もう2月も終了というタイミングで、今年初のツアーが決まった。
筑波山の麓にある梅林と、印旛沼での夕景を撮影する内容である。
どちらも初めて担当するし、行ったことがない場所である。実際に
その場でファインダーを覗かないと話にならないので、下見をして
実際に写真を撮ってきた。風景を撮るのも好みだし、楽しいのだ。

筑波山は過去に訪れたことがあるのだが、梅林があるということは
これまで全く知らなかった。例年イベントも行われていて、なんと
開催期間中は20万人も訪問客がいるという。今年は25日から開催
されるそうだ。その直前というタイミングでの下見だった。なので
まだ5分咲き程度ではあったけど、紅白の柔らかいコントラストは
しっかり楽しむことができる。思っていた以上に良い場所だった。
軽い山登り程度に歩くことにはなるが、あちこち点在している梅の
花をたっぷり撮ってきた。到着した頃は晴れていたけど、そのうち
雲が広がってきて、やがて大粒の霙が降ってきた。気温も、大きく
下がってきて寒い。ちょっと困ったが、しばらくするとまた晴れ。
なんとも気まぐれな天気である。梅の花をじっくり撮るのは初めて
だと思うのだが、にょきにょきした枝がとても面白い。動物を狙う
時とは全く逆で、アップより風景で構図を考えることが多かった。

予定している当日の行程とほぼ同じ時間に筑波山を去り、続いての
目的地は印旛沼。いくつか撮影場所の候補があるものの、すべてを
回ることは時間的に不可能なので、モチーフがいくつか揃っている
佐倉ふるさと広場で撮影することにした。近くをロケハンしながら
撮影できそうな素材、風景を探す。しかし、風が強くて難儀した。
まさに「風に立ち向かう」感じなのだ。ずっと、モーターボートの
ような音がしていたのだが、どこにもそんなものはない。気になり
いろいろ探ってみたら、どうやら風が橋の下を通る際に、ボートの
ような音を出していたようだ。なんだかとても不気味だし、強風に
カメラは煽られるし、橋は高いしで落ち着いていられない。厳しい
ところではあるが、晴れると富士山が見える。夕景のオレンジと、
鉄塔を合わせて画面に入れ込むことができた。これが意外に良くて
ついついたくさん撮ってしまった。どういう理由かは解らないが、
廃棄されたままになっているボートもいくつかある。これがまた、
絵になってしまうのだから面白い。とんでもなく寒かったのだが、
とても有意義な時間を過ごせた。当日も晴れてくれることに期待。

下見時の写真は、おさんぽ写真館に載せました。久々の更新です。

写真は先日ペンタックスKPで撮影したマヌルネコ。ISOはなんと
102,400です。いい雰囲気でした。この時に使用したペンタックス
HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR REはなんと、
最短撮影距離が0.95m 。沈胴式スタイルも含めて助かりました。
筑波山梅林と印旛沼の夕景_b0016600_8325610.jpg

(KP/HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE)
by keiji_takayama | 2017-02-23 08:33 | 上野動物園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama