2016年 07月 14日 ( 1 )

小僧の大失敗 後編

昭和60年といえば、スピードプリントが流行り始めた頃である。
「コニカ100年プリント、スピード仕上げ」
新宿東口にあったカメラのさくらやは、これをウリ文句にしていた。
アイドルを撮る仲間の多くはここに写真の現像を依頼、仕上がるとネガを
チェックしてプリントする。これがこの頃のパターンだった。
その後は、さくらやの上階にある「チェリー」という喫茶店で遅くまで
話し込んでいたりしたものだ。マスターによく怒られた記憶がある。

さて、いつものように現像に出して、期待しながら仕上がりを待っていた。
手応えは十分すぎた。失敗なんて、するはずがないと思っていたからだ。
ところが、仕上がってきたネガを見て文字通り愕然とした。
すべて大アンダー、薄くしか写っていない。ネガは全体的にオレンジのまま。
ただ、1コマだけがすごくよく撮れていた。

何が起きたのか。
NewFD400mmF2.8Lには、延長フードが用意されている。でかくて長い。
これを装着して撮影したため、ストロボ光がすべてフードに当たったのだ。
そうなれば、当然露出は合わない。アンダーになるわけだ。
とてもよく撮れていた1カットは、他人のストロボと同調したものだった。

これは当然、タダでは済まないことになった。
期待していたひとを裏切る形になったからである。怒られもした。
いっそのこと、すべてダメだったほうが傷が浅かったかもしれない。
残った1コマがとても良かったからだ。もし全部ちゃんと撮れていたら。。。

これがトラウマになったわけではないが、ストロボ撮影はどうも苦手だ。
写真的にもあまり好きな雰囲気ではないのだが。
今でもハッキリ思い出すことができるほど、鮮明に記憶している。
小僧の大失敗 後編_b0016600_011351.jpg

(7D/EF600mmf4L)
by keiji_takayama | 2016-07-14 00:11 | 千葉市動物公園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama