2015年 10月 11日 ( 1 )

さらばシンギズ閣下

ついに、この日が来てしまった。2015年10月10日、午前7時半。

ユキヒョウブームを作った、多摩動物公園のシンギズが死亡した。
数年前から腎機能の低下が認められ、治療を続けてきたという。
推定26歳。国内唯一となる、野生由来の個体であった。
2000年10月13日、カザフスタン共和国と日本国との友好のシンボルとして
日本にやってきた。これは時の首相、小渕恵三最大功績の1つとも言われている。
「シンギズ」という名前は現地の言葉で「閣下」を意味しているそうだ。

以来15年間、多摩動物公園を代表する人気動物であった。
シンギズを見てユキヒョウのファンになった、そんな人がたくさんいるはずだ。
初めて見たとき、その「デカさ」にはビックリした。
他のユキヒョウよりも一回り以上大きくて、堂々としている。
まさにこれこそが野生個体であり、そのプライドも様々なところに滲んでいた。
大きな動き、精悍な目つき、そして落ち着いた雰囲気。
それでいて、どこか憎めないお茶目なところもたくさん見せてくれた。
ユキヒョウ女子にもモテモテで、たくさんの子孫を各地に残している。

動物園で撮影を始める前にもおそらく会ってはいたが、2003年以降はほぼ毎年
その姿を見て撮ってきた。カッコいいところを撮りたいと思い、表情狙いに絞り
撮影活動を行ってきたわけで、そういう意味でも素晴らしくて、戦い甲斐のある
相手だった。ここ数年はさすがに衰えを感じることもあったけど、厳しい視線は
まだまだ健在だ、そんなふうに感じていた。今年会えなかったのはとても残念。

昔撮った写真をいくつか見返してみたが、やっぱりカッコ良いぞ ! ありがとう。

写真は2014年5月12日、最後にシンギズを撮影したときのカット。思えば、
これまでいろいろなカメラやレンズを使ってきたなかで、最も使用機材が多い。
さらばシンギズ閣下 _b0016600_8584613.jpg

(OM-D E-M5/NewFD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2015-10-11 08:59 | 多摩動物公園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama