2014年 03月 21日 ( 1 )

写真の力

ふと「そういえば、動物園には昔もよく行ってたな〜」と思った。写真を撮る
目的で初めて動物園を訪れたのは1983年4月24日のこと。以前書いたが、
高校に入って新しいカメラを手にし、上野動物園にやってきた。園内よりも、
不忍池を飛んでいる鳥たちに興味を抱いていたようで、モノクロネガを見ると
ブレブレの写真がたくさん撮れていた。2006年にこのネガを引っ張り出して
きたのだろう、別館にはこの頃に撮った写真をいくつか載せている。これが、
動物園撮影の原点だといえる。しかし、それ以後も動物園にはよく出かけた。

人並みに彼女という存在がいて、休日にはたいてい外出していた。当時から、
動物園好きだったらしい。お金もさほどかからないし、楽しめるのであちこち
一緒に行動したのだ。といっても、いつも場所を決めて連れ回していたという
ほうが正しいのかもしれないけれど。そんな記憶があったので、ネガが確実に
残っているはずだ、そんなことを考えた。こうなると、行動が早いのである。

とまあそんなわけで、昔のネガを探してみた。すると、見事に成果があった。
最初に撮影したときのモノクロはもちろんだが、それ以外に野毛山、江戸川、
多摩、金沢などで撮ったと思われる写真が出てきたのである。さすがに撮影の
コマは少なかったが、けっこうビックリする内容だった。野毛山の写真では、
なんとシベリアオオヤマネコが写っていた。現在の感覚では、飼育されていた
ことがそのまま驚きである。撮影した記憶など全く残っていない。不思議だ。
そして、2003年に亡くなったゾウのはま子さんの姿も。画面の周囲に木々を
入れた構図で撮っていた。当たり前だが、今とは作風も大きく異なっている。

そして、多摩と上野。97年4月に訪問している。しかし、上野のほうは別の
場所と掛け持っていたようで 、パンダ2コマ、シロクマ1コマ、他は5コマ
しか撮っていない 。多摩のほうはそこそこ撮っていたようだ 。当時カメラは
EOS IXEを使っていた。この頃流行っていたAPSシステムの一眼レフである。
カートリッジをカメラに入れるだけで撮れる、という手軽さがウリだったが、
これこそデジタルに完膚なきまでに叩き潰されてしまった。今ではフィルムも
手に入らない。つまりカメラには価値がなくなってしまったのだ。プリントも
できないだろうと思っていたのだが、問い合わせてみたらまだ可能だという。
これはとても助かった。早速プリントしてみるつもりだ。多摩のほうはほかに
ネガがいくつかある。これはおそらく2001〜2003年3月頃までの写真だ。
動物園に通い始める直前である。これには、ユキヒョウも写っているようだ。

余談だが、この97年には広島、長崎、鹿児島を旅行していた。長崎の際には
ちょっと足を延ばして佐世保にも寄っている。その時に利用した観光バスで、
どうやら動物園に行ったらしい。ネガにレッサーパンダが写っていた。これは
調べてみたくなる。結果はすぐに判明。石岳動植物園だった。正式な名称は、
九十九島動植物園という。もうすっかり忘れていた。まさに写真の力である。
写真の力_b0016600_631196.jpg

AB− (OM-D E-M5/FD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2014-03-21 06:31 | 多摩動物公園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama