2011年 12月 18日 ( 1 )

憧れていたカメラ

お客さんから声がかかったので行ってみたら、ペンタックスMGをご希望だった。
ウィンドウから出しながら、なんだかとても懐かしい気分がした。このカメラは、
中学生の頃に欲しくてたまらかったのだ。発売されたのはもうかなり前のことで、
当時の定価はボディのみで4万円。大ヒットしたMEと同じく、絞り優先AE専用の
カメラとして知られている。この頃は鉄道写真を撮っていて、露出計すら内蔵して
いないマニュアル一眼レフを使っていた。フィルムのパッケージに印刷されていた
露出の目安について書かれた紙を、カメラの裏蓋に接着剤で貼り付け、参考にして
いたのである。とても頼りになる教科書であり、これで露出について学んだのだ。

そこそこ慣れてくると、オートに大きな魅力を感じた。なんたって楽だ。絞りさえ
決めてしまえばあとはカメラが何とかしてくれる。これなら撮影時に集中できる、
シャッターチャンスを逃さなくなると思った。そんなタイミングで発売されたのが
このMGだった。小型軽量で丸みを帯びたボディも憧れだ。カタログを取り寄せ、
ほとんど毎日のように眺めていた。アサヒカメラの後ろのほうに掲載されている、
いろんなカメラ店のページを見ては価格を調べていた。買えるはずもないのだが、
そうしていることがとても楽しかった記憶がある。いつしか時を経て、そのような
憧れはLXを持つことで満たされた。そんな思い出がある。カウンターにMGを載せ
チエックしてみたら、とてもキレイな状態なのでビックリした。金属ボディはまだ
輝いていて、シャッターもなかなかいい音を出していた。評価は並品であったが、
年月を考えると美品だろう 。ちなみに、早見優がデビューしたのはMGのCMだ。

実はこのカメラ、そこそこ相場が残っている。並品の価格は12,600円だ。当時の
定価から考えると、まだここまで価格を維持できていることが素晴らしいと思う。
憧れていたカメラ_b0016600_5142186.jpg

AB− (E-P1/ズイコー250mmf2)
by keiji_takayama | 2011-12-18 05:12 | 上野動物園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama