2011年 12月 09日 ( 1 )

格安500mm

数ある大口径超望遠レンズのうち、最も安く買えるのはおそらく500mmだと思う。
シグマが昭和60年代に発売した初代500mmf4.5が代表的な例だが、これが現在は
3万〜5万程度だ。しかし、これの半額以下で買えるのがSMCペンタックスである。
これまたシグマと同じく開放f値は4.5だが 、これが中古で出てくると新品同様でも
12,600円で買える。これはもう格安と言っても過言ではない。高いのが当たり前と
イメージするのが普通だと思うけど、こんな状況にある大型レンズが存在するのだ。

このペンタックス500mmは、1971年に発売されたタクマーモデルをKマウントの
仕様に変えて発売したものだ。従って、かなり古い。当時の定価は12万ほどであり
この時点でかなり安く買える望遠レンズだった。なので、所有していたことがある。
昭和60年5月、中森明菜のイベントが埼玉県の森林公園で行われることになった。
それまでトキナー400mmf5.6で戦っていたのだが、せっかくの機会なので、大きな
レンズを買おうと考えた。予算的にも選択肢はこの500mmしかなく、迷わずこれを
購入した。で、実際使ってみたらその操作性の悪さに辟易したのだ。最短撮影距離は
なんと10mだし、ヘリコイドがレンズの後方にあるので回しにくい 。欠点ばかりが
目立ってしまったが、それでもファインダー越しに大きく明菜を捉えられたことは、
実に感動的だった。手軽に超望遠を楽しむには絶好のレンズといえるのだ。たまには
店頭にならぶこともあるのだが、やはり価格の安さは魅力のようで、売れ残ることは
ほとんどないようだ。デジタルで使うとさすがに厳しいと思うが、僅か1万円ほどで
大口径の世界を楽しむことができる、と考えれば持っていて損はないかもしれない。

写真は空を睨むエリマキキツネザル。この場合手前の瞳=右目にピントを合わせる、
というのが一般的だが、左目のほうに光が当たっていて印象的だった。そこで急遽、
フォーカスを左にシフトして撮影したものだ。MFレンズは、こういう時こそ強い。
格安500mm_b0016600_0483280.jpg

AB (40D/NewFD500mmf4.5L)
by keiji_takayama | 2011-12-09 00:47 | 市川市動植物園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama