2010年 05月 01日 ( 1 )

がらくたの復活

「あれ、ここに置いてあった50mmと28mm 、もう売れちゃった?」お客さんから
そう問い合わせを受けた。ジャンク品を扱う店舗でのこと。古いミノルタのレンズに
目を付けていたそうだ。これが数日前のことだという。確かに少し前までは、たぶん
そのまま棚に残っていたと思う。ミノルタの、特に古いレンズは人気の点でちょっと
盛り上がりに欠けているところがあり、売れ残ることが多かったからだ。ところが。

オリンパスやパナソニックが出している、マイクロフォーサーズという規格がある。
これに、ミノルタのレンズが装着できるようになった。使えるマウントアダプターが
発売されたからだ。これまでミノルタのマニュアルレンズは、デジタル一眼レフ用の
アダプターがほとんど商品化されていなかった。様々なメーカーのカメラに使える、
コンタックスやニコンのレンズが、中古市場で再び注目を浴びているのとは対照的。
使い道がなくなれば、ジャンクの品物は売れ行きが鈍くなる。そんなわけで、出すと
残ってしまう状態が続いていた。前に書いたが、これが新しい規格が登場したことで
一変している。有効な使い道ができて、しかも安く手に入ればよく売れるのである。

ジャンクといえど、レンズは人気がある。特にマニュアルレンズはピントや絞りなど
基本的なところが壊れにくいこともあって、見事な復活を遂げるケースが多いのだ。
一度は「がらくた」という評価を受けてしまった機材たち。全く別の道を歩む瞬間を
目撃することができるのは、なかなか楽しい。それは買ったお客さんも同じなのだ。
がらくたの復活_b0016600_1042213.jpg

AB (30D/Ai-s Nikkor ED 600mmf5.6)
by keiji_takayama | 2010-05-01 10:04 | 多摩動物公園

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama