ちょっとした撮影会状態になっていました。立ち止まる場所をいくつか確認し、
一番良いかな、と思うところを決めて狙いを定めます。最初に撮影できたのは、
たぶん若いコでしょう。オレンジ色に光る立派な嘴を、誇らしげに見せてます。
まるで刀のような鋭さに、単純に驚きました。次にキヤッチしたのは、人生の
経験が豊富そうなお方。嘴も年齢を感じさせるものがあるのですが、志の強さ
といいますか、芯がしっかりした印象がありました。どっちもカッコいいです。
(20D/EF600mmf4L+エクステンダー1.4×)
反省する気持ちになりました。嘴もそうですが、羽毛の感じが全然違うのですね。
人生経験の豊富そうな感じが、目力でも伝わるように思います。
じっとこちらをにらんでいるみたいです。
ホントに全然違うんですね!
遠目で見てると全員同じに見えちゃうのですが
こうしてじっくり観察できるチャンスがあると
全くと言っていいくらい違うのがはっきりとわかりますね。
ペンギンにも個性があるのですね。
模様の境目など、くっきり感が違いますし、
色艶(笑)が違っていたり、比較の楽しみというのも
贅沢気分で嬉しいです。
若さあふれる姿もいいですが、老練した味のある姿もいいですね。
オヤジ(?)の渋さを感じます(笑
いい味出してますね。
実はこれ、狙って撮ったものではないんです。それに気付いたのは
撮影している最中のことでした。あれ、さっきのと随分違うなぁと
思ったのがきっかけで、モニターで確認して違いを認識しました。
パソコンで見比べたら興味深かったので、並べて掲載したのです。
嘴に加えて、羽毛の雰囲気もかなり異なりますよね。2枚目のほうが
写真的には好きです。眼光衰えぬお年寄りというか、頑固じじいの
ような風貌がすごくカッコ良くて。目力、確かにそれを感じます。
こうして並べてみると、違いがハッキリと解って面白いですよね。
遠目に見ると同じ個体が揃って歩いているとしか思えないけど、
望遠レンズで眺めると、新しい発見があります。同じペンギンでも
個体によって顔が違うように、個性はそれぞれが持っています。
そうした特徴的な部分を、これからも伝えていきたいですね。
比較の楽しみ、面白さを感じたので、別の動物でも機会をみて
チャレンジしてみたいです。それにしても、カッコいいなぁ。
上野でも見られるのですが、撮影条件が全く違います。こちらは
光の状態によって、背景がすごくキレイになるんですよ。上野だと
こうはいかないので、東山に出掛けてホントよかったと思いました。
上でも触れていますが、2枚目のカットのほうが気に入っています。
強さを存分に味わえると思うんですよ。精悍な表情も魅力的です。
目の周りの羽毛、嘴のディテールは、とても渋いですね。
菅原分太のような、野性的な強さを感じるんですよ。厳しい
視線もそうだけど、幾多の困難を乗り越えてきたオトコの
凄みがあるように感じました。♀だったらどうしようかな。
このようにいい味出してる動物たち、その姿をまた追います。