これを書いているのは、ルートイン沼田1022号室です。
長岡祭り場所の初日が終わった8月2日。
毎年のことですが、今年もこの日だけは長岡周辺ホテルが取れず。
去年に引き続き、沼田で宿泊しています。
今年は、2023年10月にオープンしたルートイン沼田。
期待以上の素晴らしさでした。
とにかくどこを見てもキレイ。レストランは夜も営業しています。
チェックインはセルフで可能です。
来年もここに泊まりたい、そう感じさせてくれました。
昨日泊まった長岡駅前もキレイになっていたけど、さすが新ホテル。
やっぱり泊まるならルートインだな、という思いを強くしました。
第八回:一颯(十四歳/八王子)-三五兵衛(七歳/中野)
先に入って来たのは一颯です。あとから三五兵衛がやってきました。
三五兵衛は面綱を顔に掛けて、正装での入場です。
ゲートが閉まりました。
この両牛、角の形が全く異なります。
三五兵衛は前に曲がっていて、一颯は下の方に下がっています。
下がった角をもつ牛は、上から角を使います。
セオリーは相手の角の下から使いたい。
こういう角の牛は大相撲の小手投げのように使うのが特徴です。
そうして、相手の目の辺りを狙います。
「はいっ」「ほらっ」勢子の皆さんが声を掛けています。
「よしたー」が合唱のように轟いています。
三五兵衛「うーん、仕掛けにくいなぁ」そんなふうに見えます。
一颯の角に対し、思うように仕掛けられません。
仕掛けようとすると、一颯が上から角を使う。
さぁ、一颯が入った!
三五兵衛が今度は切り返す!さらに出る三五兵衛!
今度は一颯が横から角を振りました。
こうした突き方は、これまであまり見たことがありません。
さぁ、首の取り合いだ!
牛に負けじと、勢子さん達も大きな声で声援を送ります。
三五兵衛はなんとか仕掛けたい。
しかし、一颯の角。どうやって仕掛けたらいいか。
そこを見ながら、先に一颯が仕掛ける展開。
これを、首や角を使って返しています。
三五兵衛、仕掛けたい。
しかし、一颯は下がった角で、三五兵衛の目の周辺を狙う。
なんとかこれをかいくぐって、三五兵衛は仕掛けたい。
ひっきりなしに勢子さんの声が飛びます。
そして時間いっぱい。
飛び込んだ勢子さん達が両牛を見事に分けました。
引き分けです。
最後、綱を掛けて引き分けにする際、一颯が意地を見せました。
「まだまだやりたい!」
綱が伸び、大きな拍手。一颯、よくやりました。
下に向く、オンリーワンの角を持っている牛です。
三五兵衛も一生懸命頑張りました。
三五兵衛、一颯の順に引き上げました。
(後編に続く)
↑開始直後。左の一颯が睨む。年齢は七つ上です。
↑横から見ると、角の形が大きく異なっています。
↑上から頭を付ける一颯。三五兵衛は渋い表情に。
↑どちらも低い体勢だ!目線はしっかりと相手に。
↑三五兵衛、不思議そうに一颯の鼻綱を眺めます。
↑どちらも同じ方向に顔が傾く。一颯の角は独特。
↑三五兵衛、一颯に突撃!気合の入った表情です。
↑頭を合わせる。一颯、どっしりしてカッコいい。
↑前足の踏ん張りがお見事な一颯。跳ね返しそう。
↑一颯の形相に、三五兵衛もビックリな様子です。
↑三五兵衛、意志の強さを感じられる表情ですね。