上杉謙信の幼少時の名前、景虎号が先に入場。
新宅赤パンダは後からやってきました。
佐野さん「お馴染みの牛ですね」
そして、ご祝儀も複数届きました。立派です!
さぁゲートが閉まります。
第八回:新宅赤パンダ(十歳/梶金)-景虎号(七歳/栃尾)
「おお〜っ」新宅赤パンダ、左角で跳ね上げて前に出る!
女の子が大きな声を出しています。「がんばれ〜」
景虎号はこれを、落ち着いて受け止めました。
どうやら女の子は2人います。それぞれが大声で応援。
「がんばれ!」「がんばれがんばれっ!」
景虎号はやや強引な動き?
佐野さん「赤パンダは戦上手ですね」
静から動という切り替えがメチャクチャ早い牛です。
仕掛けて一瞬の隙があったらスパッと切り込んでいく。
これを狙っています。
対して景虎号。なんとか赤パンダの攻めを掻い潜って、
自分が仕掛けたい。しかし、まだその隙がありません。
「がんばれっ!」「がんばれっ!」
この女の子の応援、素晴らしいです。聞き取りやすいし。
景虎号、前足を折り畳むような受け方をしました。
これは、頭を上げたくないから。
上げると首の下を一気に掬い上げられるからです。
頭を低くしたい。そのための対応でした。
景虎号、一瞬出る。
新宅赤パンダ、うまく受けます。
「がんばぁれ!」「がんばれぇ!」
新宅赤パンダ、じわりじわりと前に出ます。
景虎号、前足を折り曲げて、頭を低く低く下げる。
女の子応援団はどちらを応援しているのでしょう。
佐野さん「かげとらディフェンスですねぇ」
頭が上がると、下から持ち上げられる。
そして、走られてしまう。
景虎号はこのことを、ちゃんと理解しています。
最新の注意を払い、赤パンダの攻めを止めながら、
自分がどこかで切り返したい。でも隙がない。
赤パンダは下から下から行きたい。
景虎号は左角を使って、赤パンダの顔を起こしたい。
「がんばれっ!」「がんばれっ!」
佐野さん「景虎号の左角、赤パンダは嫌っているのか?」
「左角がグッと顔に行ってますね!」
赤パンダの額に、景虎号の左角が当たっているようです。
ここで赤パンダが出る!場内も盛り上がります。
「ここがチャンスと見た!新宅赤パンダが出る!」
「まだまだ出る出る!景虎、諦めていない!止まった!」
そして勢子の皆さんが飛び込んだ!
両牛を分けようとしますが、まだまだ止まりません。
闘いをやめない両牛。
ちょっとヒヤリとしましたが、見事に引き分けました。
激しい一番でした。
新宅赤パンダは面白くありません。
まだやめたくなかったのです。
しかも、最後の最後で景虎号に押し込まれました。
なので、なかなか言うことを聞いてくれません。
動きません。
景虎号が先に引き上げ。
これを見た赤パンダも動き始め、引き上げです。
闘牛場は大きな拍手に包まれました。
総カット:222
実況:佐野さん(FMながおか)
解説:松田さん(山古志闘牛会)
↑景虎号のどっしり感が凄い。こりゃ動かないぞ。 ↑躍動感ある赤パンダ。でも目線は景虎号一直線。 ↑景虎号のこの姿勢に、赤パンダも一目置いたか? ↑でも、きっちり当たっていく。角と頭が触れる。 ↑それぞれの前足。位置取りとバランスが面白い。 ↑体勢が低いですね。景虎号は首を横にして狙う。 ↑引きで撮影。赤パンダも積極的に動いています。 ↑赤パンダの左が角栄号の顔に。足が宙に浮いた。 ↑景虎号の前足、ピーンと伸びる。頭を下げます。 ↑今度は景虎号の左。赤パンダの目元付近を狙う。 ↑前に出る赤パンダ。右角は景虎号の体を狙った。