4/29 山古志牛の角突き 結び 鷹山-嬴政

今回、山古志に入ったのは28日。
アルパカを見に行ったあと、多菜田さんで少し早い昼食。
半年ぶりに、美味しくてたまらないカレーを食べました。
その後は、やまこし復興交流館「おらたる」に寄ります。
仕事用のトートバッグ用に、バッヂを購入しました。
中を歩いていたら、ふと一冊の書籍に目が止まります。
その場で少し読んで、カウンターに持って行くも在庫なし。
ではネット通販だ!と思ったものの、けっこう送料が高い。
さてどうしようかなと考えていたら、闘牛場で買えました。


坂田さんは、前の取組で元気いっぱいだった潮の牛持ちです。
この本には、2年間山古志に滞在して行ったフィールドワークが
纏められています。おらたるで少し見ただけで欲しくなりました。
闘牛と闘牛会の話も載っていて、新しく知ったこともたくさん。
このイベントから帰宅して、ちょっと読んでみようと思ったら、
そのままじっくり本の世界に入ってしまいました。ビックリ。
疲れをどこに置いてきたのだろうと思ったほどでした。
何度も読めそうな一冊です。すぐに買えて本当によかった。

潮は引き上げる前、坂田さんのところにやってきました。
「ボクがんばったよ!」と伝えているようです。
今年もまた、何度も見たいシーンの一つです。

第三回:鷹山(十歳/山古志)-嬴政(八歳/山古志)

これは、漢字がなかなか読めない牛同士の闘いです。
ようざん-えいせい です。
鷹山は個人的に好きな牛です。やはり今日、来てよかった。
先に嬴政が入りました。低い声で唸っています。
そして後から鷹山です。同じ黒牛同士。
嬴政は沖縄、鷹山は岩手県から導入しました。
角の形が異なっているのがよくわかります。

さぁ取組開始!
バシッ おおお〜っ!
鷹山が駆け引きをしました。
「頭を合わせるのが嫌だぞ」そんな雰囲気を見せました。
これで相手を油断させます。
近くで観戦していた男性が「すごい」と渋い一言。
それなりに経験してきている両牛です。

嬴政は、角を縦に振って鷹山の額を掘るように使いたい。
鷹山は、横に開いた角を、外側から嬴政の角に引っ掛けて、
そこから押し込みたい。そんな両牛の思惑が交錯しています。
動いていないように見えても、両牛の足の踏ん張りから、
力の入っているのがわかります。
先に動いたほうが、相手に隙を与えてしまいそう。
どうやったら自分が有利に闘えるか、考えています。
嬴政が左角を、鷹山の右角の根元を掘るように振りました。
そこで鷹山、考えます。そこで嬴政が詰めてきます。
嬴政がじわりじわりと前に出る!
鷹山の額には血が滲んでいます。嬴政の角が入ったんですね。
勢子の皆さんはこれを見ています。
無理はさせず、ここで引き分けとなりました。

しかし、牛同士は納得したわけではなさそうです。
相手を睨み、「オレは負けてない!」と威嚇しています。
客席 からは、大きな拍手が送られました。

これでプレイベントは終了。さぁ次は初場所です!
終了後は嬴政の引き回し体験が行われました。
嬴政はおとなしい牛ということですが、闘いを見ていた大人は
少し尻込みするような感じ。元気な子供たちが印象的でした。

総カット:199
実況&解説:松田さん(山古志闘牛会)

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↑フェイント気味の動きは鷹山。駆け引きですね。
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↑右が鷹山。まずはガッチリ組んで睨み合いです。
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↑鷹山の角が嬴政の額に。ダメージは小さいかな。
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↑まずは角の捌き合い。互いの力を測っているか。
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↑頭を付ける。双方が鋭い目線を相手に飛ばした。
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↑今度は嬴政だ!鷹山の足の形を見ると、痛そう。
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↑このシーン、牛というより犀のケンカに見える。
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↑鷹山の角の隙間から嬴政の目が覗く。充血気味。
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↑嬴政の目が気合十分だ!ぶつかり火花が飛んだ。
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↑鷹山の左角が嬴政を直撃。たまらず目を瞑った。
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↑少し動くと砂埃が。闘いの演出をしてくれます。
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↑綱が付いていても真剣。そして迫力も感じます。
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↑鷹山の目つきも凄い。角を使って嬴政を止める。
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↑嬴政の額が赤く滲んでいます。激しい攻防です。
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↑本場所、綱なしでの対戦も見たい両牛でしたね。

(1D X MarkII /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2024-05-20 20:58 | 山古志闘牛場 | Comments(0)

都内中古カメラ店スタッフ。動物園撮影は20年が経過しましたが、ここ数年は山古志の闘牛写真がメイン。全取組を写真で紹介しています。かつてはクラブツーリズムの撮影ツアー講師でした。


by keiji_takayama
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