5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎

回は進んで5番目の取り組み。
ここで響(ひびき)の登場です。
山古志の闘牛は例年、特別場所を入れると12回ほど
開催されます。響は出場率がとても高い牛です。
ほぼ毎年、本場所は皆勤に近いくらいやってきて、
ちゃんと闘っていいところを見せてくれます。
それだけ健康で元気一杯ということでしょう。
今年も全場所出場を、目指していると思います。
一方の小太郎。
山古志観光協会のマスコットキャラクターが由来。
ある意味、山古志の「顔」でもある牛なのです。

第五回:響(七歳/新潟)-小太郎(九歳/山古志)

いよいよこれから、牛の年齢が上がってきます。

飛躍を期待する若い牛 VS 壁になる年齢の高い牛

そんな取り組みを、これから用意しています。
「おおっ」というざわめきとともに、小太郎が入場。
角で地面を掘るような仕草を見せます。
続いて響が入りました。年の差は二歳。
ゲートの閉まる音。さぁ取り組み開始です!

まずは小太郎、声を出して響を少し威嚇しました。
響は全く驚きません。
ドンッ。
響の左角!響の左角が炸裂している!
さぁさらに響が入る!
「すぅげぇ!」客席からも声が出ました。
小太郎も足を使ってうまく受けてます。
足の踏ん張り。
一生懸命受けているのが伝わってきます。
響、右角をぶんぶん振り、小太郎の額を攻める。
痛めつけようとしています。
響、またしても右角!佐野さん「右だ!」
うわ、すごい。
しかし小太郎、角を振られても慌てません。
そこで響、考えました。
「あれだけ角を振ってるのに。。。」

小太郎、前足で踏ん張ります。
「響の右、小太郎の前足」
響、出て行く!若い響、一生懸命挑む。
年上の小太郎、柔らかさと前足の踏ん張りで受ける。
今度は小太郎が出る!
響、角をうまく使っています。
さあ勢子が飛び込んだ!
しかし、牛もそう簡単に捕まりません。粘る。
引き離すため、勢子による綱引きが始まりました。
後ろ足に掛けた綱を、複数の勢子がお互い引っ張る。
佐野さんが盛り上げます。
「PTAの大運動会になっている!」
そして両牛の鼻が取られ、引き分けとなりました。
鼻息が聞こえます。激しい一番になりました。
最後は大拍手。

引き分けようとする勢子。
牛はまだ闘いをやめたくない。
意地を持って、相手をやっつけたいと思っている。
これに対し、勢子も意地を持って迎えるわけです。
素晴らしい一番でした。

両牛、堂々の引き回し。盛大な拍手。
小太郎、響の順に引き上げました。

総カット:284
実況:佐野さん(FMながおか)
解説:松田さん(山古志闘牛会)
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00394341.jpeg
↑左が響。地面スレスレ、小太郎の睨みも凄いぞ!
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00400473.jpg
↑響の右!炸裂してます!これは痛そうだなぁ。。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00402360.jpeg
↑小太郎、いい顔してます。キッ!と睨んでます。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00404491.jpeg
↑体勢変わって、今度は響の左!よく見ています。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00410445.jpeg
↑頭を合わせて。響は前足が浮いて、躍動感あり。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00412405.jpg
↑まさに正面衝突。両牛揃って目を閉じています。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00414372.jpeg
↑響、右角で小太郎の左角を確り押さえています。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00422339.jpeg
↑一度離れ、考える。「ううむ、解せぬ」な感じ。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00424371.jpeg
↑小太郎も、相手の響をよく見ています。鋭い目。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00430242.jpeg
↑それぞれ、なかなか面白い表情。牛語で話した?
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00432262.jpg
↑小太郎、前足をピーンと伸ばして受けています。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00434437.jpeg
↑攻めもいいぞ、小太郎。頭から一発お見舞いだ!
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00440289.jpg
↑「カッ!」と目を見開いた響。小太郎に向かう。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00454274.jpeg
↑いい目線だ、小太郎。目の周辺もじわりと赤い。
5/4 山古志牛の角突き 響-小太郎_b0016600_00461664.jpg
↑やっぱり、牛語で何か会話しているようなのだ。

(1D X MarkII /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2023-05-16 00:46 | 山古志闘牛場 | Comments(0)

都内中古カメラ店スタッフ。動物園撮影は20年が経過しましたが、ここ数年は山古志の闘牛写真がメイン。全取組を写真で紹介しています。かつてはクラブツーリズムの撮影ツアー講師でした。


by keiji_takayama
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30