さあ、次の対戦は!
来年(というか今年ですが)の展望を考えるにあたり、
これは外せないという両牛が闘うことになりました。
今年(というか去年ですが)鍛えられ、来年(今年です)
きっと強くなるであろう龍勢と、個人的に注目したい
一颯が顔を合わせます。一颯の角、気になるなぁ。。。
第九回:龍勢(八歳/秩父)-一颯(十二歳/八王子)
以前から面白い角の形だなぁと感じていましたが、
2022年を通してみて、大きな興味に変わりました。
龍勢は埼玉・秩父地方で打ち上げられる花火の名前。
今年、3年振りに打ち上げられました。
今年は横綱と闘う機会が増え、試練の年になりました。
でも、きっと得るものが大きかったと思います。
まずは龍勢。面綱を付けての登場です。
続いて一颯がやってきました。
角が下がっています。こうした牛は少なくなりました。
上から角を使うのが特徴です。
さぁ取組開始!
龍勢、できれば一颯の中に入って角を使いたいところ。
一颯は入られたら外から、入れさせないなら下から。
下からどうにか、という気持ちが表れている龍勢。
牛同士はちょっと駆け引きの様相。
頭を離して、相手の状況を見ました。
一颯「今日は辛い思いはしたくないなぁ」という素振り。
しかし龍勢は「いやいやそれは許さないぞ!」とばかり、
距離をサッと詰めに入りました。さぁてどうなるか。
一颯、跳ね上げて仕掛けるも龍勢、頭を下げて受ける。
佐野さん「龍勢、ナイス受け止めですね〜」
ギアが入るとパッと動きます。柵際注意報発令です。
両牛とも足の踏ん張りがすごい。力が入っています。
龍勢が無理矢理掛けようとしました。
しかし顔が上がってしまい、一颯が下へ潜り込む。
それを龍勢が察知して、頭を下げます。
龍勢の右角、一颯の痛いところに入ったようです。
考える一颯。
お互いに、頭を上げないようにしています。
かなり頭が低くなっている両牛。
静かな闘い。
無理矢理仕掛けようとすると、隙ができる。
なので、お互い仕掛けられない状況です。
力が入っています。
いきなり均衡が崩れて、動きが。
場内もざわめきます。
ギリギリの攻防が続き、勢子が入りました。
ガンッ。角の当たる音。
佐野さん「場内大運動会状態になった!」
これで客席に笑いが起きましたが、牛はまだまだ。
闘いをやめたわけではありません。
しかし勢子が見事に鼻を取り、引き分けとしました。
牛の瞬発力は凄いものがあります。
均衡の外れた時の速さ。
これは実際に見ると相当な衝撃を受けるでしょう。
牛同士は引き回しの際も、相手を見ています。
一颯、龍勢の順に引き上げました。
総カット:127
実況:佐野さん(FMながおか)
解説:松田さん(山古志闘牛会)
↑「さぁいくぜ!」の両牛。左が龍勢。気合十分。 ↑一颯の顔に龍勢が当たる。一颯「お?」な感じ。 ↑それにしても一颯の角は見事。クロワッサン。。 ↑龍勢の前足に注目。広げてどっしりと構えます。 ↑一颯の角が刀に見えます。龍勢、警戒する目線。 ↑それぞれの思惑が絡む。一颯は低位置から伺う。 ↑一颯の頭がやや上になりました。龍勢は耐える。 ↑力が入る龍勢。一颯の角はピタリと龍勢の頭に。 ↑均衡が崩れた!一颯、このあと龍勢を追います。 ↑龍勢の右角、一颯の左角下に。これは痛いかも。 ↑少し離れた一颯の表情。やや渋い顔を見せます。