後編です。
「よしたーい!」の声があちこちから聞こえます。
ドンッ、薬師大力が右角で仕掛けます。
これに対し、薬師大力の顎の下に角を入れた鷹山。
そのまま跳ね上げようとしました。
薬師大力は再び左角で掛けて出ようとします。
「やくしがんばれぇ〜っ、やくしぃ〜っ!」
大きな声の応援が飛びます。よく通る声です。
鷹山はこれを切り返す、しかしまた薬師大力の左角!
場内も盛り上がります。
「ほらほらほらほらっ!」
「がんばれがんばれ!」
それに混じってシャッター音も。
なんとか鷹山は仕掛けたい。
薬師大力も左角から仕掛けたいところ。
「がんばれがんばれ〜」
「やくしがんばれ〜」手拍子も聞こえます。
薬師大力、仕掛けて飛び込んだ!
鷹山はよく頑張っています。相手は横綱です。
年が上とはいっても、格の違いがあるわけです。
ここまで変わるものかと、感心してしまいます。
双方が、相手の仕掛けようとするのを封じます。
相手が仕掛けようとするのを瞬時に察して動く。
上から押さえる、反対側の角を使う。
「相手に絶対決めさせないんだ!」
そうした気持ちが表れているようでもあります。
「ほら〜いけっ!ほら!はやくいけ!ほらっ!」
ドンッ。「やくしがんばれ〜、やくし〜」
気合で闘う両牛。そして勢子が入りました。
「がんばったがんばった」
「放さない放さない」
「うぁぁすごいすごい」客席からの声が。
そして勢子の走る音が。やがて拍手に変わりました。
見事、引き分けです。
最後は意地と意地のぶつかりあいでした。
「やくしがんばったねぇ〜」大きな声が飛びました。
結びのあとは、両牛のファンサービスです。
雨という条件、そして秋の午後。
場内はかなり暗く、露出も厳しめでした。
けっこうブレているカットが多かったですね。
前編: 3分10秒 後編:2分52秒の展開です。
それにしても、この場所は全体を通してもすごかった。
最初の取組以外はすべて2部構成でした。
取り組み自体は11番と少なめでしたが、更新回数は倍。
大幅に遅れてしまったのは反省点だと思います。
実況&解説:松田さん(山古志闘牛会)
↑薬師大力の下から跳ね上げる鷹山。驚きの薬師。
↑次は角で上から押さえつける。鷹山、やるねぇ。
↑鷹山の攻めが続きます。積極果敢な動きですね。
↑頭を下げて向き合う両牛。鷹山の鼻は泥の中か。
↑薬師大力の目元、少し赤い。鷹山に圧をかける?