結び前の一番。
角に特徴があり、覚えやすさでは間違いなく上位に
ランクインするでしょう。個性的な一颯の登場です。
これで「いぶき」と読みます。名前もカッコいいぞ。
今年も何度か見ているわけですが、どうも気になる。
この風貌で、けっこう激しい角突きを見せてくれます。
そしてPHOENIX。長岡花火から命名されました。
いわば、山古志を代表する牛の一頭ともいえます。
年齢は一颯が四つ上。さぁて、どうなりますやら。
第十回:PHOENIX(八歳/長岡)-一颯(十二歳/八王子)
ウォ〜ッと大きな声を出し、PHOENIXが入りました。
ずっと拍手している人がいます。
そして一颯。こちらも堂々の入場です。
雨が強くなってきました。音が聞こえてきます。
黒牛が一颯、赤牛がPHOENIX。
角の形はどちらも「素晴らしい」わけではありません。
PHOENIXは横に開き、一颯は下に下がる角です。
これを使って、両牛が持ち味を活かした取組に期待です。
早くも勢子が大きな声を出しています。
まずはPHOENIX、何とか仕掛けようとします。
しかし一颯、上から角を使って押さえ込む。
PHOENIXが入った!
自分の角を、なんとか一颯の下に入れたいPHOENIX。
しかし、一颯は角を上から振り、目の付近を狙います。
なので、迂闊に仕掛けられないPHOENIX。
そのため、頭突きのような格好で頭を合わせます。
一颯は角を振りながら、PHOENIXの目元を狙います。
角を見せる一颯、目を閉じるPHOENIX。
PHOENIXはこれを掻い潜って仕掛けたいところ。
ベテランの一颯、角を見せてプレッシャーを与えます。
勢子の大きな声が闘牛場に響きます。
(後編に続く)
↑PHOENIX、一颯の角を見て不思議そうな感じ?
↑一颯はギラギラした目線をPHOENIXに向ける。
↑角が絡む。どちらも足に力を入れて、踏ん張る。
↑一颯の左角、PHOENIXの目の前。「近いな!」
↑くるんと丸まっているように見える、一颯の角。
↑しかし、これが防御にも役立ちます。先が細い。
↑雨に濡れた一颯の毛、ステンレスたわしのよう。
↑上から押さえつけるような一颯。角の先が迫る。
↑一颯の角、見事な下がり具合。ほぼ真下の位置。
↑上から一颯の角。これはまともに当たると痛い。
↑もう一発。PHOENIXの表情が物語っています。