続いての取組は、ここで早くも庵が登場です。
ここのところ、出場が続いています。
元気いっぱい、どんどん経験を積んでいます。
ということは、応援団も準備万端の状況ですね。
これも一回で終わらないような気がする。。。
第二回:庵(釜ヶ島/五歳)-神楽(三歳/山古志)
雨の音が聞こえます。強い降りが続いています。
庵が先に入りました。五歳の牛です。
3年近い本場所の経験があります。
後から入場の神楽は、今年デビューしたばかり。
そんなわけで、この対戦は綱を付けて行われます。
両牛が中央にやってきて、取組開始!
庵は、馬力の出る骨格をしているのが特徴です。
対して神楽はまだまだ若い。
どのくらいの力を持っているのでしょうか。
庵は相手が年下だと理解しました。
「どんどん攻めて来なよ」首を出しています。
神楽にとってはとても大事な経験になります。
雨の中でも、応援団長の声は届きます。
「いおりぃ〜、がんばれぇ〜」
勢子の声が聞こえます。
それに混じって、「いおり〜、がんばれ〜」
神楽はなんとか庵を押したい。
でもなかなかうまくいきません。
どうやったら攻められるか、考える神楽。
庵が少しずつ、前に出るような感じ。
「いおりがんばれぇぇ〜」
「がんばれぇ〜」「いおりがんばれぇ〜」
応援団の声援を受けて、庵が動き出す!
神楽は正面からだと押すのがたいへんです。
なので、なんとか横に回りたいところ。
横に横に動きながら、なんとか押したい。
しかし庵がうまく体で受け止め、返す。
「いおりがんばれぇぇぇ〜」
これを味方にしてますから、庵は強いです。
しっかり回り込む庵。
「いおりがんばれぇいおりがんばれぇ」
庵のおしりがちょっと、柵に当たりました。
そこで、ちょっとカチーンと来たようで、押す!
応援団の声援も熱が入ります。「がんばれぇ〜!」
押された神楽、しっかりと受けます。
先輩の押し込みを受け止め、逆に押し返す。
神楽はとてもいい経験をしています。
庵がまた押す!神楽も押し返す!
「いおりぃ、がんばれぇ〜」
おおっと、団長の声がさらに大きくなったぞ!
「神楽は大健闘ですね」と佐野さん。
神楽がとても真剣な姿を見せています。
遊びたい気持ちを見せるところもありましたが、
今回は一生懸命、自分の力を出しています。
それを感じたので、庵も力を出しているわけです。
神楽のやる気を引き出す庵、それに応える神楽。
「いおりがんばれぇ」
神楽、横から押し込もうとする。庵、受け止める。
「いおりがんばれぇ」
「いおり、がんばれぇ」
勢子が後ろ足に綱をかけ、両牛を引き離します。
これで引き分けとなりました。
神楽、本気を見せました。やっぱり力を持ってます。
大きな拍手が会場を包みました。
団長も雨の中、元気に綱を引きます。
今回はなんと、団長の弟さんも引き回しに参加です。
庵は体がだいぶ出来てきました。
来年あたり、さらに力が出せるようになりそうです。
神楽、庵の順に引き上げました。
ここまでは11/5に書いたものです。
予想通りというか、やはり一回では終わりませんでした。
二部構成になります。
(後編に続く)
















