続いては、年齢差6歳の取組です。
人間で言えば、40歳と70歳の闘いなんですね。
しかし、経験を積んだ牛は年齢以上に強いものです。
十四歳・角栄号の牛持ちさんは、大の矢沢永吉ファン。
それにちなんだパフォーマンスも見せてくれます。
毎回、場内がたいへんな盛り上がりを見せるのです。
第六回:角栄号(十四歳・相川)-PHOENIX(八歳/長岡)
PHOENIXは今年代替わりしました。
長岡花火大会のメインを飾ると言ってもいい、
大型の花火から名前が取られています。
そして角栄号。大ベテランといえるでしょう。
場内から拍手。まずPHOENIXが入りました。
大きな声を出し、また拍手が沸き起こりました。
さぁそして角栄号。堂々の入場です。
角栄号は永ちゃんタオルを身に纏っています。
PHOENIXがベテランの角栄号に挑む一戦。
角栄号、まず一発。
そして「バチッ!」という音。客席がざわめく。
もう一発!
ボクシングのパンチのように、相手を叩きます。
怯んだところで、さらに追い打ちをかけたい。
ベテランらしい角栄号の戦法です。
これに対してPHOENIX。
叩かれてもそこで怯んではダメです。
距離を詰めるくらいの意地を見せてほしいところ。
角栄号、右左と角を振る!
PHOENIXは距離を広げず、頭を付けて対応します。
角栄号が角を振った隙を狙っているようです。
なんとか長い角を有利に使いたい角栄号。
距離を取りたいところですが、PHOENIXは阻む。
隙間を空けずに詰めていきます。
角栄号が角を使うスペースを与えません。
しかし角栄号、左角、右角と振ってきます。
左角を掛けて角栄号が前に出る!
これをPHOENIXが落ち着いて受け止めます。
ここで勢子が飛び込みました。鼻を取って引き分け。
「サイコー!」と声を出したのは、角栄号の牛持ちさん。
引き回しもたっぷりと盛り上げてくれました。
PHOENIX、角栄号の順に引き上げました。
(後編に続く)
↑左が角栄号。PHOENIX、青い鼻輪が目印です。 ↑「あ?今日の相手はおまえか?」威嚇してます。 ↑PHOENIXの左が角栄号に。。。知らねぇぞ。。 ↑左の角爆弾?PHOENIXの耐える表情が物語る。 ↑砂埃という名の火花散る。正面からぶち当たり。 ↑角栄号を後ろから。角のでかさと長さがすごい。 ↑PHOENIX、怯まないぞ。距離を詰めています。 ↑横からの攻め?やや意表を突かれた感の角栄号。 ↑低いPHOENIXの体勢、凄いことになってます。 ↑失礼だけど、牛というより蛙のような雰囲気が。 ↑ボクシングの中継なら「かくえいごうのみぎ!」