次の取組は、一文字同士の一騎打ちになりました。
そして、庵といえば。。。応援団です。
ここ数場所はやや「小応援団」になっておりましたが。
(これ書くと怒られちゃうかもしれないけど)
しかし、今回は違いました。
大応援団の復活!しかも、大大応援団に変わりました。
これはいいとこ見せないと男じゃないぞ。
しかし、相手は若いながらも出場経験豊富な響です。
さぁどうなりますか。
第五回:響(六歳/新潟)-庵(五歳/釜ヶ島)
読みは「ひびき」と「いおり」です。
先に響が入りました。
この一番から、両牛が綱を取っての闘いになります。
そして、やってきました!庵の入場です。
「いおりがんばってぇ〜!」
「いおりがんばってねぇ〜!」
「いおりがんばれ〜!」
早くも応援団長が大きな声援を飛ばしています。
しかも、ずっと続いています。これはすごい。
黒牛が響、赤牛が1つ年下の庵です。
年下ですが、体のつくりは庵も負けていません。
響は相手が年下だと理解したので、出方を見ています。
応援団長の「いおりがんばれ〜」が場内に響きます。
勢子の声と同じくらい、いやそれより大きいかも。。。
庵はこの声に応えるかのように、前に出ます。
響は頭を低くして受け止めます。
馬力の出る体をもつ庵、パワーで前に出ようとします。
響は庵の力を解ってきました。
右角で庵の左角を掛けて、出ようとします。
しかし庵は構わず馬力で出ようと試みます。
応援団長はもうずっと声を出しています。
庵は馬力で前に出る、響は庵の顔を横に向けさせたい。
しかし庵、首の力で顔を絶対横に向けません。
逆に馬力で出ようとします。
勢子の「よしたー」、団長の「がんばってぇ〜」の競演。
足の踏ん張りを見ると、双方力が入ってます。
さぁ庵が入った!しかし響、上手く切り返しを狙います。
庵は馬力で前に出る、響は掛けようとする。
庵、今度は鼻を使って上げようとする!
響は角を使って、庵の顔を横に向けようとします。
しかし、庵はそれを許しません。
首とか肩の力が強くないと、できないことです。
「お〜あおおおお〜うおぉぉぉぉ〜」客席がざわめきました。
「いや〜、あぁぁぁぁぁ」近くの男性の声が聞こえます。
「取った?」「取ったぞ!」そして大きな拍手。
勢子が飛び込んで両牛を分けました。
近くの男性は「いやぁ、うわぁ」と興奮冷めやらない様子。
最後の最後で、両牛の意地が出た取組でもありました。
白熱したいい闘いでした。
庵の引き回しは、団長も立派に務めました。
それにしても、団長はとても気合が入ってました。
ざっと数えただけですが、
「いおりがんばれ」と叫んだその数なんと65回!!
勢子の声と重なったところもありますので、間違いなく
この数より多いと思います。これは素晴らしい!
庵が気合の入った姿を見せてくれたのも納得でした。
一方の響。今年も全回出場するのでしょうか。
ここ数年、出場率9割を誇るタフな牛です。
響、庵の順に引き上げました。
総カット:223
司会:中越高校 放送部
実況&解説:松田さん(山古志闘牛会)
↑開始直後からこの目線。左が庵。気合入ってます。
↑庵は気合の表情。一方の響は様子見の雰囲気です。
↑頭からぶつかり前に出ようとする庵。がんばれ〜。
↑応援すごい。いつもと表情が違うように感じます。
↑年上の響相手に、積極的な攻撃を。響はまだ余裕?
↑響、右角で庵の左角を掛けてる?庵は気迫の表情。
↑響の角ラリアット。強烈!庵の表情が変わります。
↑まさに正面衝突。お互い一歩も譲らない構えです。
↑庵、堂々と立ち向かう。響もさすがに驚きの表情。
↑響の角の先が、庵の視界に入っているはずだけど。
↑またもや右角で掛ける。それにしても的確ですね。