次の取組では、252カット撮影しています。
最初に選んだのは19カットでした。
最初は4つ入れ替えて作ろうとしたのですが、
文平の表情を見ていたら気が変わりました。
2部構成で残しておきます。
この取組で感じるものがあったのではないか、
そんなふうに思ったからです。これから強くなって、
この対戦がターニングポイントの一つだったな、
そんな風に振り返ることがあるかもしれません。
加えて、今場所はライブ配信がありません。
もし後からこの取組を見たいと思う人がいたら、
その表情の変化を解ってもらえると考えました。
第四回:文平(六歳/虫亀)-柿乃花威風堂々(五歳/岩手) 前編
場内が拍手に包まれました。
柿乃花威風堂々が先、文平があとから入りました。
この一番、文平は綱を取っての対戦です。
赤牛が文平、黒牛が柿乃花威風堂々。
まずは文平が前に出ます。
威風堂々は体を低くして受けます。
年齢が1つ上の文平、積極的に仕掛けます。
対して柿乃花威風堂々は五歳。
首が柔らかいです。
文平が押し込んでも体、首の柔らかさで受けて、
そのあと切り返しを狙う素振りも見せました。
ここで中越高校放送部から質問が!
「勢子さんは牛に何と言っているのですか?」
「よしたー」ですね。
これが勢子の掛け声の基本になるわけです。
松田さんが答えたあと、大きな声で「よしたー」。
前半は開始から1分28秒の展開です。
だんだんと文平の表情が変わっていくのが解ります。
↑右が文平。時系列ではこれが前半最後のカット。 ↑開始直後から、きりっとした表情を見せる文平。 ↑威風堂々の体当たり?毛が少し抜けたようです。 ↑綱が付いているけれど、威風堂々も必死の表情。 ↑横から押されたか?ちょっとビックリしたよう。 ↑下から狙う威風堂々。文平は上から乗る感じに。 ↑文平が横から攻める?涼しい表情のようで。。 ↑その1秒後。さすがに表情が変わっています。 ↑さあ向き合った。頭を再び合わせ、睨み合う。 ↑離れてちょっと考えます。文平は低く構える。 ↑文平、クールな表情。冷静に相手を見据えて。