続いての取組は時間がやや短かったこともあり、撮影した
カット数も53でした。そこから15カットをなんとしても
選ぼうと思っていたのですが、やっぱり厳しかったです。
それでも12カット残せたので、そこは良かったかなと。
取組によっては、頭を合わせようとしたのはいいけど、
タイミングが合わず、そのまま引き分けになることも。
なので、ファーストコンタクトでは必ずシャッターを
切ることにしています。良し悪しではなく、残せるか、
これがかかっているから。後でそれが生きるのです。
第三回:小太郎(八歳/山古志)-ふぶき(五歳/和泉志牛会)
ふぶきの牛持ち、和泉とあります。
これは大阪の和泉市。
オーナーの済んでいる地域が大阪、なんですね。
志牛会、これは5人の共同の持ち牛です。
先に小太郎、後からふぶきが入りました。
小太郎はゴォーッ、ゴォーッと低い声を出しました。
五歳のふぶきが、三つ年上の小太郎に胸を借りる対戦です。
赤牛が小太郎、黒牛がふぶきです。
小太郎は山古志地域のキャラクターの名前です。
言うなれば分身として出場しているわけです。
まずはふぶき、相手が先輩ということで仕掛けました。
両牛、足の踏ん張り方も力が入っています。
勢子が声を出す。
カン、カン、角のぶつかる音。
「ガンッ!」「おおお〜っ」
小太郎が頭を振った際、角と角がぶつかりました。
しばらく続いていましたが、無理をさせないため、
勢子の判断で引き分けになりました。会場は拍手。
小太郎、ふぶきの順に引き上げました。
総カット:53
司会:中越高校 放送部
実況&解説:松田さん(山古志闘牛会)
↑左がふぶき。「先輩の頭は硬いぞ。」みたいな。 ↑頭を合わせる直前の様子。それぞれ角が前向き。 ↑ふぶきの攻撃を受ける?小太郎。少し上の体勢。 ↑いったん離れました。小太郎のほうが考えてる? ↑しかし前を向きました。両牛、視線はまっすぐ。 ↑低く構える小太郎。上目遣いにふぶきを睨んで。 ↑向き合う両牛。ふぶきは落ち着いてるようにも。 ↑ふぶきが積極的に仕掛け、小太郎が受けている? ↑ふぶき、目が真剣そのもの。動くと土が弾ける。