5/22 山古志闘牛 繁蔵-幸龍 後編

取り組み開始前。

中越高校放送部から質問がありました。

「しっぽのほうに赤いものがついているんですけど。。。」

解説の松田さんが回答しました。

牛を見分けるためです。尾っぽに赤や白の印をつけて、

お客さんがどちらの牛か解りやすいようにしています。

しかし、牛によっては性格的に激しかったり、うしろを

嫌がる牛もいます。そのような牛には付けられないので、

そこは解説などでカバーします。おお、そうだったか!

ブログには載せていませんが、この「印」はあとから

写真を見る際の重要な判別材料になっています。

従って、それなりの枚数を撮っているのです。

その課程で、装着しない牛がいるのは知っていました。

途中で落ちたかな、くらいに軽く考えていたのですが、

そうか、鼻や足を取られるのを嫌がる牛がいるのだし、

尻尾に異物を付けられるのが嫌な牛もいるのですね。

これは知らなかった。放送部の質問から話が発展し、

新しい発見がありましたよ。ありがたいぞ、放送部!


さて、後編です。

この取組、実はけっこう時間も長かったようです。

最初から最後のカットまで、4分近い展開でした。

1分が経過して、牛の動きにちょっと遊ぶような

ところがあったので、勢子が声を出しています。

繁蔵は、幸龍が1つ若いと知っているので、

頭を下げて幸龍から仕掛けてくるのを促します。

しかし、幸龍は経験が浅いので、まだまだ実力を

発揮できていないようです。なので、この一番を

乗り切ることがとても大事になります。

でも、体の柔らかさを保っているのはいいところ。

心に余裕のある証拠です。

こうして育っていくと、大きくなったときに本当の

力を見せてくれるようになります。

幸龍、仕掛けようという素振りを見せます。

繁蔵は頭を下げ、角の使い方を教えているようにも。

掛け技を使うのは繁蔵。

柵際に押されても、幸龍は体の柔らかさで切り返す。

いい一番でした。勢子の判断により引き分けです。


離されても、お互い相手のことを見ています。

ここで「引き回しって何か意味があるんですか?」

放送部からまたも質問が出ました。

牛にとっては、「オレは強いんだ!」と思わせて、

なおかつ反省のできるタイミングになります。

対して牛持ち同士は、お互いの健闘を讃えます。

ラグビーでいう「ノーサイド」の気持ちですね。

これもいい質問。引き回しにもドラマありです。


幸龍、繁蔵の順に引き上げ。拍手も大きかったぞ。


総カット:236

司会:中越高校 放送部

実況&解説:松田さん(山古志闘牛会)


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↑左が幸龍。いい目線です。先輩を睨み付ける。
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↑下から入り頭を上げる繁蔵。幸龍はビックリ?
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↑頭と頭をぶつけて。両牛とも真剣な表情です。
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↑手前が幸龍。繁蔵のプレッシャーを感じてる?
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↑力の入る一瞬。それぞれの表情が物語ります。
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↑回り込もうとする幸龍。強い睨みで追う繁蔵。
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↑頭を下げた体勢で向き合う。繁蔵はどっしり。
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↑経験で勝る繁蔵はさすが。ペースに持ち込む。
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↑逆に横からの攻め方を教えているような。。。
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↑幸龍の横から繁蔵がやってきた。睨みが凄い。
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↑左側の繁蔵、角の根元から出血したようです。
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↑おふたりさん、そろそろ終盤なんですが。。。
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↑左の幸龍、随分と気合入ってますね。いいぞ。
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↑角が目前に迫っても、目を瞑らず耐えました。
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↑根っからの負けず嫌いだったり。注目株です。

(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)

by keiji_takayama | 2022-05-26 00:09 | 山古志闘牛場 | Comments(0)

都内中古カメラ店スタッフ。動物園撮影は20年が経過しましたが、ここ数年は山古志の闘牛写真がメイン。全取組を写真で紹介しています。かつてはクラブツーリズムの撮影ツアー講師でした。


by keiji_takayama
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