闘牛の取組は、早ければ10日ほど前に発表されます。
山古志闘牛会のFBやブログにも掲載されるので、
かなり早い段階からワクワクできることになります。
今回もそうでしたが、記載された名前を見ていたら、
見慣れない牛の名前が書かれているのに気付きました。
しかし、出番は残り三番の位置。かなりの強牛です。
どれかが改名したのだな、というのはすぐ解りますが、
ではどの牛か、これが謎でした。それが「かなさん」。
牛持ちが「かな」という名前なのか、或いは関係者に
そんな名前の人がいるんだろうな、と考えていました。
第十三回:柿乃花ゴールド(岩手/十七歳)-かなさん(十二歳-山古志)
残すところあと3番。大相撲なら「これより三役」です。
まずは柿乃花ゴールドがやってきました。
なんと十七歳。ですが、素晴らしい体を保っています。
続いてかなさんがはいりました。
この名前、沖縄の方言でした。
愛おしい、かわいい。そんな意味があるそうです。
以前は「PHOENIX」として出場していました。
さあ、2022年。かなさんの初陣です。
ベテラン同士の一騎打ち。ついに始まりました。
かなさん、勢子の声に応えて力を出そうとします。
柿乃花ゴールド、長い角をうまく使います。
どちらの角でも掛けられる実力を持っています。
なんとかこの掛け技をかいくぐり、仕掛けたいかなさん。
かなさんが掛けても、柿乃花ゴールドがこれを外す。
横に並ぶ両牛。
柿乃花ゴールドの掛けた角が外れないので、横に付いて
角を使わせないようにしているのです。
かなさん入った!しかし柿乃花ゴールド切り返す!
勢子の声が大きく響きます。
柿乃花ゴールドは右左とうまく角を掛けます。
かなさんはなんとかこれを外したい。
再び横に並びました。どちらが相手の首を取るのか。
かなさん、出る。柿乃花ゴールドを持ち上げます。
ゴールドは首を預け、全体重を使って跳ね上げを抑える!
かなさんが出る!勢子も飛び込む!
闘いをやめない両牛。勢子との綱引きになりました。
最後はしっかりと鼻を取り、勢子が分けました。
牛の意地、勢子の意地、これがよく出た一番でした。
大きな拍手が場内を包み、引き上げの牛に送られました。
柿乃花ゴールドは人間でいえば80代。。。とんでもない。。。
総カット:227
解説:松田さん(山古志闘牛会)
実況:佐野さん(FMながおか)
↑右が柿乃花ゴールド。大きく広がる角も自慢です。 ↑かなさんの角は前に長く伸びます。目元付近直撃。 ↑手前がかなさん、ゴールドの突進に顔が歪みます。 ↑大きな牛同士、動けば砂埃が舞います。迫力満点。
↑ゴールドは左右両角使い。これは牛ラリアットだ! ↑低い体勢のかなさん。冷静に見据える?ゴールド。 ↑かなさん、負けない。気合の表情で一撃を加える! ↑黒い塊が飛んできた?角でガードしているようで。 ↑柿乃花ゴールドの一撃。かなさんの顔がまた歪む。 ↑でかくてぶっとい角を降る姿。まるで侍のようだ。 ↑これはゴールドの左かな。正真正銘「黄金の左」!