先に書いてしまうと、次の取組は「泥んこ合戦」でした。
写真を選んでいても、とても楽しかったですね。
両牛の姿に泥という演出が加わり、絵になる展開です。
最後は予想していませんでしたが、力を出し切りました。
ベテランの魚沼号は、貫禄のある姿を見せてくれました。
第九回:魚沼号(十二歳/東京)-六蔵(八歳/池谷)
この取組、成立しないのではないかと思っていました。
頭を合わせる前から、魚沼号は横向きに睨みを利かせます。
六蔵はこれに対して様子見。ゆっくりと近付きます。
ところが、いきなり角をもらいそうになり後ずさり。
そのまま距離を置いてしまいました。さぁ、どうする。
飛び込みたいけど隙がない。六蔵は近付きません。
勢子が魚沼号の角を押さえて、なんとか合わせます。
このタイミングで六蔵は、なぜか堂々としていました。
ちょこんと頭を合わせたように見えましたが、なんと!
六蔵がまずは攻め込みました。でも魚沼号も返します。
その後は一進一退の攻防です。押して押されて。
「よしたー」の声が響きます。
六蔵は若さと馬力、魚沼号は経験で闘います。
激しい動きの連続ですから、泥が跳ね飛びます。
両牛揃って泥だらけ。目の中にまで入ってます。
しかし、それを気にする暇はありません。
年の差を全く感じない動き。そして勢子が飛び込む!
足に綱がかかってから、大きく展開が動きました。
六蔵が押し込みます。
前足の付け根に角が入り、魚沼号が声を出しました。
そのまま六蔵は客席に向かうような動き。
すると今度は、客席にいた女性が大声を上げました。
向かってきたので驚いたのでしょう。
最後は勢子が無事に六蔵の鼻を取り、引き分け。
見事な泥んこ合戦でした。いいシーンが多かった。
この取組だけで291コマ撮りました。。。
↑左が六蔵です。両牛泥だらけ。目の中にも泥が。。。
↑開始早々、六蔵が押す。それを切り返す魚沼号。
↑まずはガッチリ組み合います。しかしこの後凄い展開に。
↑鼻に綱の輪があるほうが六蔵。若さでぶつかります。
↑動きが激しく、泥も弾け飛びます。六蔵の角が当たる!
↑魚沼号の踏ん張り。ちょっと内股気味でしょうか。
↑両牛低く構えます。顔の周りは泥だらけになりました。
↑一瞬頭を離して、それぞれ考えます。戦略はいかに。
↑そしてまたぶち当たります。気合の入った表情ですね。
↑両牛とも目の周りが真っ赤になりました。まさに真剣勝負。
↑右の魚沼号、とても強い目線になりました。意地を見せます。
↑角が並ぶと、魚沼号の太さが解ります。カールが美しい。
↑六蔵が頭からぶつかっているように見えます。耐える魚沼号。
↑六蔵、低い。魚沼号の鼻が地面に付いていますね。
↑そしてまたもや睨み合い。後半はまさに泥んこ合戦でした。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM) 後編に続く