格闘技などでよく聞かれる話ですが、対戦相手によって、
それまでのイメージとは全く違う動きや展開を見せる、
そんな選手がいるといいます。実は闘牛も同じなのです。
次の一番もそんな感じでした。
推し牛(新宅赤パンダ)と何度か闘ったことのある龍勢。
その姿を多く見ていることもあり、抱いているイメージが
ありましたが、今回は全く違う一面を見せてくれました。
相手は超速攻型の柿乃花軍団、怒濤です。
角突きというより、角で殴り合いをしているようです。
第五回:龍勢(七歳/秩父)-柿乃花怒濤(六歳/岩手)
もう最初から見どころがありました。
怒濤の速攻を龍勢が止めたのです。
こうなると、怒濤がどのように攻めていくのだろう。
そんな興味も湧いてきます。
両牛角をよく使っています。怒濤は突っ込みたい。
隙を出さないように気を付けているのは龍勢。
角の攻撃を突破口にして、有利に運びたい。
それぞれの思惑がぶつかります。
やられたらやり返す。
龍勢はいつもより気合が入っているようにも。
怒濤はふだん見せる速攻を封じられました。
それでも、最後までチャンスを狙っていました。
気迫の籠もった凄い取組でした。
↑左が柿乃花怒濤。角をそれぞれ使い、ぶつけ合いの様相です。
↑開始直前の様子。睨み合い、角の捌き合いが始まりました。
↑怒濤の仕掛けを龍勢が止める。必然的にこうなります。
↑龍勢は低く構えます。怒濤はチャンスを探します。
↑頭の位置で比べると、龍勢の低さがよく解りますね。
↑龍勢は冷静な表情を見せます。怒濤は気合が感じられます。↑龍勢は的確に怒濤の目の上周辺を狙ってきます。
↑そうかと思えば、角を防御にも使います。怒濤の表情。。。↑そうかと思えば、体を上げて気迫の表情を見せる龍勢。↑龍勢の角爆弾、厳しい。。。思わず目を瞑る柿乃花怒濤。↑そのまま押し込もうとしたか、龍勢は前足を伸ばして踏ん張る。↑怒濤は目の周りがじわりと赤くなってきました。↑龍勢の攻撃は正確です。再び、目の上辺りを攻めてきます。↑攻めの角度を変えると、鼻まで角の先端が届きます。↑双方、どんな対策を考えているのでしょう。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM) 後編に続く