雨の中、激しい一戦になりました。本場所とは異なり、最初の一番から既に
綱を取っての闘いです。そんなわけで、後編。雄山の攻めが印象的でした。
第一回:三太夫(六歳/虫亀)-雄山(七歳/山古志)
横に回って押し込もうという動きが出てきました。
これをやられると相手も大変なので、この動きに付いていこうとします。
雄山が馬力で前に出ようと試みます。
若い三太夫はなんとかこれを躱し、自分が反撃に出たいところ。
しかし、雄山にはなかなかそのスキがありません。
勢子が手拍子と声で両牛を盛り上げます。
これに対応するかのように、雄山が押し込みます。
三太夫は回り込もうとしましたが、雄山はそれに付いていきました。
そして、押されてしまったというわけです。
とはいえ、三太夫も頑張ります。
重い雄山に対して、足を使ってなんとか突破口を見つけ出したい。
カツン、という音。
雄山のほうが見るからに大きいです。体重は1トンほどあります。
これを真正面から押し切るのはたいへんです。
三太夫、この体格差に負けず、押していけるかどうか。
頑張る三太夫ではありますが、雄山がちゃんとその攻撃に付いてきます。
三太夫としては、苦労する対戦になっています。
でも、頑張ります。馬力で前に出る三太夫。
平日なので勢子もいつもより少なめですが、それを感じさせません。
大きな声があちこちから聞こえてきます。
雄山が押す!
そして時間いっぱい。勢子が引き分けにしようと飛び込みました。
しかし、後ろ足に掛けた綱が滑ったのか、外れてしまいました。
フリーになった雄山、三太夫は場内を走ります。追いかけっこの様相。
それを追う勢子と、三つ巴の競争のようなシーンになりました。
最後は勢子が両牛の鼻を取り、引き分けです。
引き回し。
三太夫はどうやら、あまり面白くない展開だったようです。
なので、引き分ける際に狙っていました。
最後まで諦めず、頑張って見せ場を作ってくれました。
三太夫、雄山の順に引き上げ。気足の入った、良い一番でした。
※参考:勢子・松田さん(実況&解説) 、FMながおか・佐野さん(進行)。
↑これは終盤のシーン。左が雄山です。両牛、気合満点の表情を見せます。
↑雄山の左角が、三太夫の目の下に。三太夫の目元は赤くなってきました。 ↑雄山の角は長いです。額の形に、スポッと嵌まり込むような感じでした。 ↑角が交錯するシーン。目が近いです。雄山の方が、表情は落ち着いてる? ↑雄山の表情がすごい。頭から当たった瞬間でしょうか。三太夫は受ける。 ↑右が雄山。横から攻撃を仕掛けるところか、三太夫も構えているような。 ↑三太夫を押し込もうとする雄山。地面には押された道ができていました。 ↑点々と写っているのは雨粒です。けっこう強い降り。両牛も強い当たり。 ↑三太夫の当たりを、気合の入った表情で受け止める雄山。カッコいいぞ。 ↑右が三太夫。雄山の攻めを受け止めよう、という気持ちの強さが出ます。 ↑かなり強くぶち当たってます。右の三太夫、目元が歪むほどの衝撃です。