10月23日。
今年もこの日がやってきました。2004年、新潟県中越地震が起きた日です。
山古志闘牛は「特別場所・中越大震災復興記念大会」として開催されました。
今回は、佐渡市を拠点に世界で活動する太鼓芸能集団、「鼓動」とのコラボ。
ソロ・小編成公演として7名が出演し、演奏を見せてくれる予定でした。
晴れたら闘牛場での演奏になり、イメージしただけでワクワクしてきます。
しかし、天気予報は雨でした。なんとか晴れてほしいと願っていたけれど、
予報が当たり当日は雨。まずは牛の角突きを見て、その後に場所を移動して
鼓動の演奏を楽しむことになりました。角突きは5組が行われ、雨降る中で
熱戦が繰り広げられました。オープニングは長岡市の太鼓プレーヤーである
坂牧颯人さんによる太鼓演奏。いつもより静かな雰囲気でのスタートです。
第一回:三太夫(六歳/虫亀)-雄山(七歳/山古志)
雄山が先に入ってきました。トコトコ歩いている感じ。
と思いきや、低い声で唸ります。場内の拍手と重なりました。
そして、一発前掻き。
少しずつ興奮してきたのか、動きが活発です。
続いて三太夫の入場。こちらも静かに歩いてきました。
そのまま頭を合わせます。いよいよ取組開始です。
天気は雨。しかも、けっこう強く降っています。
ザーザーという音がずっと聞こえています。
雨の闘牛。
「雨降りの角突きほど見なきゃいけないものはない」
解説の松田さんは、昔からそう言われてきたそうです。
足場が悪いことは解っているので、「遊ぶ」ことをしなくなります。
つまり、最初から全力を出して闘うわけです。
雄山のほうが一つ年上。三太夫が胸を借りる展開になります。
まずは頭を付けて押し合っていましたが、次第に横に動き始めました。
ここまで開始から1分少しです。
載せた写真のデータを見ると、最初が12:56:26 最後は12:57:35です。
1分9秒分しかありません。
雨の闘牛は写真を撮る上でもハイライトシーンが多く、楽しめます。
そんなわけで、後編に続きます。最初の取組からこうなりました(笑)
※参考:勢子・松田さん(実況&解説)、FMながおか・佐野さん(進行)。
↑左が雄山。雨という条件も重なり、初回から白熱した闘いになりました。
↑頭を合わせた瞬間、まだ綱が付けられたままです。それでこの睨み合い。 ↑年齢は雄山が1つ上です。右の三太夫は、胸を借りる展開になりました。 ↑「おらおら!」先輩の力を見せつけるような攻撃、表情を浮かべる雄山。↑奥が三太夫です。踏ん張る雄山も気合十分。泥水も飛び跳ねていました。 ↑どちらかというと、雄山のほうが興奮気味。三太夫は落ち着いています。 ↑赤牛同士で見分けが付きにくいですが、鼻の輪っかでなんとか解ります。 ↑左が三太夫。上から押さえつけるような感じ。雄山は随分低いですねぇ。↑雄山、三太夫の額に角を当ています。ちょっと得意げな表情にも見える? ↑奥が雄山です。両牛とも足を踏ん張り、力の入っているのが解りますね。 ↑雨降るなかでの熱戦。積極的に仕掛けていたのは雄山だったと思います。