闘いは休むことなく続きます。やられたらすぐにやり返す。これの連続です。
勢子の声が響き、客席も盛り上がりました。後編は、2分ほどのドラマです。
第十一回：新宅(八歳／梶金)-薬師大力(六歳／中野)
勢子が盛んに声を掛けています。
ドンッ。おおっ。
新宅が跳ね上げて前に出る！それを躱して( ドンッ！)今度は薬師大力だ！
「よしたぁーっ！」あちこちから声が聞こえてきます。
そして手拍子、「おおぉぉっ」という会場のざわめき。
新宅が飛び込むところを薬師大力が切り返して前に出る！
さぁまた今度は新宅だ！！
(解説の松田さんも大忙しの展開です。しかも、動きがとても速い！)
これを薬師大力がまた下から跳ね上げて前に出ます！
新宅の前足が浮く！
「おお。。。」「うぉぉぉぉ。。。」客席もどよめく。
さらに前に出る！！カンッ、音が聞こえます。
新宅は首を預けながら、慌てずチャンスを狙います。
カンッ、カンッ。そして新宅が薬師大力と再び向き合いました。
会場からは拍手が起きます。
勢子の声。
ドドンッ。さぁ今度は新宅だ！
薬師大力が左角で仕掛けたところ、この角が外れた瞬間に入って行く。
今度は逆に薬師大力が切り返す！
展開が目まぐるしくて、でも見ているだけで興奮するようなシーンの連続。
また新宅が前に出ますが、薬師大力は柵の手前で踏ん張ります。
「はいっ」「それいけ！」勢子が声を出します。
続いて「あいやっ！！」小さなお子さんも大きな声で声援を送りました。
角のぶつかる音が何度か響きます。動き回る足の音。
「よしたぁーっ」
薬師大力が前に出ようとするも、新宅は堪える。
そのまま中央に戻ってきました。薬師大力が角を掛けている状態です。
両牛とも全力で闘っています。
新宅、前に出ます。しかし薬師大力は柵の手前でうまく回り込みました。
そして再び新宅が押す。薬師大力の前足が浮き、そのまま押されて。。。。
ここで、どちらかが声を出しました。
撮影時は新宅だと思っていましたが、どうやら薬師大力のようです。
ところが、そのまま押すと思われた新宅が躓いたのか、前足を折る体勢に。
ここで薬師大力がくるりと体を入れ替えて、新宅に向き合いました。
そして勢子の出番です。
両牛の足に綱が掛けられましたが、牛もそう簡単には引き下がりません。
引っ張られたり、角が当たったりする勢子もいました。
新宅は柵の中から顔を突き出すようなシーンもありましたが、最終的には
勢子がきっちりと両牛を分けました。大きな拍手が沸き起こりました。
引き回し。
牛同士は相手から目を話しません。
双方がこうして鎬を削りながら、山古志の角突きを盛り上げてくれます。
この取組はホントに凄かった。
どちらかが一方的に押されるわけでなく、やられたらすぐにやり返す。
それが何度も繰り広げられました。まさに意地と意地のぶつかり合いです。
撮っていて興奮しまくりでした。
薬師大力、新宅の順に引き上げ。両牛とも堂々と闘牛場を出て行きました。
※動画は山古志闘牛会のYouTubeチャンネルで。登録もお願いします。
※記事作成にあたり 、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
↑左が薬師大力。やられたらやり返すの連続で、客席も大興奮でした。
(1D X ／EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
