続いても三歳同士の一戦。序盤を盛り上げる若い牛たち、頑張ってます。
第二回:雲長(三歳/山古志)-張飛(三歳/山古志)
先に雲長、後から張飛が入ってきました。
両牛ともピョンピョン飛び跳ねています。双方黒牛です。
ううむ、これはなかなか見分けがつかないぞ。。。
闘牛場にまだ慣れていないこともあり、両牛揃って興奮状態です。
そこで、勢子が落ち着くまで待っています。
近寄ってきて、頭を合わせました。取組開始。
まずは雲長が押し込み、張飛は落ち着いて受けます。続いて張飛が押す。
足の動く音が聞こえます。
この取組、早くも力の入った一番になっています。
客席の後ろで控えている牛が大きく唸り声を上げました。出番を催促してる ?
牛には相性があります。これが合わなければ、喧嘩することはありません。
逆に合いすぎると、遊んでしまいます。取組を考えるのも難しいのです。
この両牛は相性が合いました。力が入っています。
息を整えて、再び押し合いが始まりました。
雲長が先に前に出ますが、張飛は押されながらも頭を下げて切り返す。
両牛が力を出しているので、勢子も声を出したりはせず、見守ります。
無理をさせすぎても、成長の妨げになるという判断です。
いわば「牛に任せている」状態。牛の闘う気持ちに任せているわけです。
そして、落ち着いてきたら声を出して勢を掛けます。
両牛、相手を真剣に見ています。黒目が前の方を向いているんですね。
これが遊んでしまうと、相手を見ないで周りの勢子を見たりします。
一生懸命な様子が解ります。
ここで勢子の判断により引き分け。拍手が送られました。
若い牛はまだまだ元気が有り余っているようです。
勢子が落ち着かせて、張飛、雲長の順に引き上げていきました。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
↑どちらも黒牛で判別が難しいのですが、左が張飛です。いい睨み合い。
↑開始直後から気迫の籠もった表情を見せます。雲長、早くも目が赤い。 ↑雲長の頭突きに耐えているような張飛。角の形が対照的になりました。 ↑三歳同士とは思えない、気合の入った目線。相手に向けて一直線です。 ↑張飛が雲長を押し込んだところ。「あらららら」という雲長の表情を。↑押されて余裕がなくなってきた雲長。左の前足が、宙に浮いています。 ↑目線が近いところで凄み合う両牛。子供とは思えないほどの迫力です。↑再び頭を合わせました。場内をあちこち動き回り、元気いっぱいです。 ↑頭をぶつけた態勢で、怯むことなく相手を見据える雲長。カッコいい。 ↑張飛の頭突きが決まり、雲長は顔を泥に。目が開いているのはすごい。