台風14号の接近に伴い、雨の闘牛が予想された秋場所。
進路が逸れたので、予想外の快晴になりました。
むしろ暑さを感じるほどで、用意していた長袖の服は全く使わず。
半袖でも涼しくて心地よさを感じるほどでした。
山古志には前日に入り、体験イベントとして開催されている、
やまこし散策スタンプラリー【HAKONIWA TRIP】に参加しました。
これは、種苧原地区、虫亀地区、竹沢地区、三ヶ・東竹沢地区にて
買い物や食事などをしてスタンプを集めるという内容です。
闘牛の行き帰りでは閉まっている店舗もあるので、訪れるいい機会。
四つの地区すべてのスタンプを押してもらうことができました。
このスタンプ帳を「復興交流館おらたる」に持って行くと、
くじ引きで景品を貰えます。錦鯉ボールペン&バッジが当たりました。
しっかり使おうと思います。山古志の風景にも触れることができて、
いつもながら楽しい時間を過ごせました。まだ訪問していいない場所も
たくさんあるようなので、また時間を作って、ゆっくり回りたいです。
そして翌日は山古志闘牛場へ。今場所は13組の対戦を見てきました。
柿乃花黒ダイヤ、新宅、龍皇、薬師大力の「四天王」も揃って出場。
この四頭を見ていると、80年代に熱狂的な盛り上がりを作った、
ボクシング中量級の四選手(ハーンズ、ハグラー、デュラン、レナード)を
どうしても思い出します。誰がどの牛、は敢えて書きませんけど。。。
勝った負けたがありますので、イメージしてしまうからです。
個人的にはハーンズが好きでした。試合が潔く、勝ち方が印象的です。
それでは、いつもと同じく。全取組を写真で紹介していきます。
第一回:柿乃花威風堂々(三歳/岩手)-子龍(三歳/山古志)
最初の三組は、今年デビューしたばかりの牛、というアナウンス。
綱を付けたままの対戦になります。
先に柿乃花威風堂々、後から子龍が入ってきました。
赤牛が子龍、黒牛は柿乃花威風堂々です。
両牛とも元気よく、飛び跳ねての入場です。これが見ていて楽しい。
闘牛場に来るのを心待ちにしていたのか、喜んでいるようです。
少しずつ闘牛場にも慣れてきて、相手が出てくれば頭を合わせます。
取組スタート。
押し合いをしている両牛。動きが活発で、あちこち移動します。
絶えず足音が聞こえます。勢子も声を出して、勢いを付けています。
涼しくなり、牛が元気になりました。
片方が押せば、もう片方が押し返す。
場所の中、縦横無尽に押し合いを見せています。
牛の鼻息も聞こえてくるほど。
デビューしてまだ間がない両牛ですが、随分と大きくなってきました。
秋になり、また一段階成長したようです。
子龍が横から押し込みますが、威風堂々はうまく受け止めます。
そして、また正面で向き合います。
また動き回る音が聞こえます。
両牛とも体を柔らかく使います。もう闘牛場は怖くありません。
そして、勢子の判断で引き分けになりました。
綱が伸び、引き回し。場内は拍手いっぱいになりました。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
↑左が柿乃花威風堂々。元気な若牛たち、オープニングを務めました。
↑開始直後から頭をぶつけます。陽が出て、威風堂々が輝いています。 ↑元気いっぱい、立ち向かっていく威風堂々。子龍も頭を低くします。 ↑今度は横から。落ち着いた表情の子龍も、陽に当たって輝きました。 ↑一生懸命な威風堂々。まだまだあどけない表情ですが、たぶん真剣。 ↑お互い何か考えてる?きりっとした凜々しいところを見せています。 ↑押す威風堂々。でも子龍、「あららら」みたいで危機感はなさそう。 ↑威風堂々の角が子龍の右目付近に。でも、子龍は堂々としています。 ↑三歳同士とはいえど、ぶつかるシーンは迫力が。体毛がツヤツヤだ!