令和元年7月14日 山古志闘牛 牧野郷-武雄力
強い横綱のイメージがあった武雄力が、一発で心を折られました。
それまで見たこともなかったような、早い展開となったのです。
その後、牧野郷は柿乃花黒ダイヤや龍皇と当たって活躍を見せます。
年齢を全く感じさせない強い牛。
これから強くなる牛にとっては、避けて通れない壁のようです。
しかも、とても高い。そして痛い壁。
一撃で相手の気持ちを変えてしまう、すごい牛のイメージが強いです。
それを思えば、そこから立ち直った武雄力も立派といえるでしょう。
薬師大力は六歳とはいえ、勢いがあります。
自分でも、それを自覚しているのだと思います。
そこで牧野郷、壁にぶつかりました。
とまあこういう話はこちらが勝手に考えるものではあるけれど。
しかし、牧野郷の攻撃を見ていると、とても厳しいのが解ります。
薬師大力は先月、柿乃花黒ダイヤとの闘いで右角を負傷しました。
それを知っていたのか、流れで理解したのか偶然なのか。
右角の根元を執拗に攻撃していました。
薬師大力も、そこは痛かったところだと解っているのではないか。
そこを突かれて、さすがに表情を変えます。
牧野郷恐るべし。
十五歳といえば、柿乃花ゴールドも同い年です。
この二頭の闘いを見てみたいと思いましたが、想像するだけで怖い。
壮絶な闘いになってしまうような気がします。
過去に組まれたことがあるはずだけど、どんな内容だったのだろう。
そんなことを感じました。
(つづく)
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑睨み合う両牛。牧野郷が右です。ここでも薬師大力の左角を狙っています。
↑このシーン、このあと何度も見ることになります。とても厳しい攻撃でした。
↑薬師大力の左角の根元が赤くなってきました。牧野郷は手を緩めません。
↑挑発するような表情で薬師大力に目線を向けます。鍛えているのかな。
↑おそらくこれ、右角で薬師大力の左角を攻撃しています。ベテランらしい。
↑回り込む薬師大力。角が絡まります。牧野郷は余裕の表情を浮かべます。
↑引きで。牧野郷の踏ん張りは、相撲の仕切りそのもの。闘い慣れています。
↑薬師大力の角が鼻先に当たってはいますが、防御態勢も見事なものです。
↑でも薬師大力だって負けていません。角度を変えて、角を当てました。
↑しかし、またしても牧野郷の左。表情は変わるけど、向かう姿勢はそのまま。
↑左を使おうとする牧野郷に、薬師大力がすごい目線で睨みを利かせています。
↑攻撃を受けても、心は折れていない薬師大力。目線は強いままです。
↑両牛の、足の踏ん張りがすごい。薬師大力は相当な思いがあるようです。
↑しかし、牧野郷にも意地がある。壁となって立ちはだかります。
↑今度は右だ ! 状況判断と、それをすぐに実行できる頭の良さがあります。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)