8/2 山古志闘牛 柿乃花ゴールド-角蔵号

第十二回:柿乃花ゴールド(十五歳/岩手)-角蔵号(十三歳/大久保)

先に入ったのは柿乃花ゴールド。今日は結び一つ前の出番になります。
年齢は十五歳です。人間で言えば、なんと七十代。
しかし体のハリ、ツヤはとてもその年齢だとは思えません。素晴らしい。
ゲートを通るなり角で土を掘り、前足で跳ね飛ばし、低い声を出します。
「さぁ、今日のオレの相手は誰だ ! 」とばかりに、相手の出を待ちます。
後から角蔵号が登場。横綱牛の代名詞、「角蔵」を名乗る五代目です。
こちらはのっしのっしと、堂々とした雰囲気を漂わせています。
黒牛は柿乃花ゴールド、赤牛が角蔵号。
ゲートが閉まり、頭を合わせます。取組が始まりました。

「はい ! 」「はいっ ! 」「よしたー」勢子が大きな声を出します。
この一番。
ベテラン同士がいかにして自分の得意な形に持って行くのか、注目です。
まずは角蔵号が仕掛けを狙います。
柿乃花ゴールドは右から左から角を使って、角蔵号の角を下から掛けます。
この両牛。ベテランの域に達していても、まだ若々しい突き方を見せます。
真っ向から自分の技を繰り出して、攻め込んでやろう。
駆け引きは行わない。自分の角突き、自分の攻めをどうやって貫こうか、
そんなことを考えているようにも見えます。まさに真剣勝負ですね。
客席が一気に盛り上がります。角蔵号が飛び込みました。
柿乃花ゴールドはこれを左角の掛け技で返していく。
角蔵号はこの角が外れた瞬間を狙いたい。勢子の声が響きます。
ドンッ。角蔵号が飛び込もうとするも、柿乃花ゴールドがそれを許しません。
柿乃花ゴールド、今度は左角で掛けて前に出ます。
これをまた外して、蔵号が飛び込む隙を狙います。勢子が気合を入れる音。
そしてまた場内が盛り上がりました。勢子が飛び込んで鼻を取ります。
小さなお子さんでしょうか、「イェーイ ! ! 」と大きな声を出しました。
そして場内は拍手に包まれます。見事、引き分けとなりました。

取組は終わりましたが、双方が相手に対して気合を見せています。
角蔵号は、客席にいた牛持ちさんのところでご挨拶。よく頑張りました。
それにしても、この柿乃花ゴールドはとんでもない牛です。
出場回数も多いし、出てくるのはいつも結びかその前あたり。
体調を維持するのもそうですが、気持ちもすごく強い牛なのだと感じます。
まさに、君臨する横綱。若手を圧倒し、同世代とはもちろん対等に渡り合う。
「バケモノみたいな牛」と紹介されましたが、いい意味でその通りです。

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が柿乃花ゴールド、右は角蔵号。どちらも年齢を感じさせず、気合満点です。
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↑開始直後に見せた一瞬のシーン。挨拶代わりの鼻突き ?
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↑両牛とも真っ向勝負を挑みます。さすがは横綱同士、力と力の攻防です。
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↑突進しようとしている柿乃花ゴールドを、静かに見つめる角蔵号。
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↑角の交錯。柿乃花ゴールドはしっかりと相手を見据えています。
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↑これまた頭でぶつかり合い。柿乃花ゴールドの角は、当たったら痛そうです。
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↑これは角蔵号の見事な一発。柿乃花ゴールドの眉間に角を刺してます。
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↑こうしたシーンが何度かありました。どちらも気合満点ですね。
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↑角蔵号の攻撃を受けて、何か考えてる柿乃花ゴールド。
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↑角蔵号の左角付け根が赤くなっています。おそらく出血したのでしょう。
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↑角蔵号、すごい表情を見せます。横から攻めようというところ ?
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↑そのしばらく後にも、こんな表情を見せていました。意地が感じられます。
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↑左角を下から掛ける柿乃花ゴールド。角蔵号の前足は宙に。
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↑終盤になっても動きは変わりません。とてもタフな両牛です。
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↑柿乃花ゴールドの足には綱が掛けられましたが、まだ闘いは終わっていません。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-08-20 00:53 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama