8/2 山古志闘牛 一颯-六蔵

第九回:一颯(十歳/八王子)-六蔵(七歳/池谷)

先に六蔵、あとから一颯が入りました。
どちらも黒牛なので、一見すると全く見分けがつきません。
しかしこの両牛、角の形が全く対照的です。
六蔵は前に曲がった角、一颯はどちらかというと下にさがった角。
加えて、六蔵は鼻に緑の綱を通しています。これでわかる(笑)

取組が始まりました。勢子が声を出して、鼓舞しています。
頭を合わせて、まずはお互いが相手の力を量っています。
六蔵は下から、一颯は上から角を使いたいようです。
一颯のような角の形をした牛は、大相撲の小手投げの要領で角を使うと、
相手の目や耳のあたりなど、柔らかくて痛がるところに当たるのです。
対して六蔵は下から、この角をできれば跳ね上げたいところ。
理想を言えば、一颯の顔を上げさせて、下から掬い込みたいところ。
しかし、一颯は上から押さえつけるように角を使って、前に出ます。
それを六蔵は下から上げていきたい。
カツッという角のぶつかる音。勢子の大きな声が聞こえます。
六蔵は下から、一颯は上から角を使おうとします。このせめぎ合い。
双方の力が拮抗していますが、まず仕掛けたのは一颯です。
それを六蔵が返して出る !
角が外れた瞬間、今度は一颯が。それをまた六蔵が返す。
双方とても力が入っています。客席もヒートアップしてきました。
「はいはいはいはい」「ほらっ ! 」勢子も大きな声で盛り上げています。
どちらの牛も、「強引に仕掛けたらその隙を相手に狙われる。」これを
理解しているので、無理矢理には仕掛けません。隙を伺っています。
こんな白熱した闘いの最中、牛の体に止まっていたアブだかハチがいます。
なんと呑気なもので、ぶーんと飛んで牛の体にピタッと止まるんですね。
で、両牛が激突するとまたぶーんと飛んで近くを徘徊する。
そんなシーンも記録されていました(笑)

合図が出て、勢子が後ろ足に綱を掛けようとしました。
しかし、牛の動きがとても素早く、追っかけるような展開に。
勢子の走る音が聞こえて、客席が騒然とします。
近くに座っているおじさん、何度も「あぶないあぶない」と呟きます。
なんとか勢子が牛に追いつき、鼻を取って引き分けにしました。

両牛とも、相手からは目を離しません。
「お前強いな」「でも次オレは負けないんだ」そんな会話をしているよう。
六蔵は取組が終わったにも関わらず、地面を掘る仕草を見せました。
「今日オレは負けてねえんだよ ! 」相手の牛にアピールしているようです。
こういう強がりを見せるということは、まだまだ意地を持ってくれるはず。
ますますいい牛になってくれるでしょう。一颯、六蔵の順に引き上げました。

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※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
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↑左が六蔵、右は一颯。頭を合わせて、睨み合い。迫力満点の一瞬です。
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↑開始直後は、どちらも様子をうかがっているような印象でした。お ? みたいな。
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↑まずは一颯が仕掛けました。六蔵はやや拍子抜けのような表情を浮かべます。
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↑「おい、もう始まっているんだよ。」鋭い目線で一颯が迫ってきます。
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↑果敢に攻撃を仕掛けるのは一颯。前半は一颯のペースで進んでいきます。
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↑一颯、上から押さえつけるような攻撃。六蔵は顔が地面に付いてしまいました。
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↑しかし、六蔵の目は死んでません。ここから見事に立ち上がるのです。
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↑これで六蔵に火が付いたか、目を赤くさせて一颯に向かっていきました。
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↑六蔵、一颯の上から攻撃を受け止めます。同じ手を二度もくらうわけにいきません。
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↑一颯の横からの押し込みは強烈でした。六蔵の体が宙に浮きます。
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↑これでキレたか、六蔵が怒濤の反撃を見せます。表情も強く、カッコいい。
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↑しかし、一颯も負けていません。あっ ! 六蔵の角が一颯の目に ! すごいシーン。
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↑左前足を折って体を低くし、一颯に対峙する六蔵。千切れた草が宙に舞う。
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↑同じように左前足を折って、一颯に向かって行く六蔵。一颯ふんばる。
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↑終了間際、一颯の上から攻撃。このあと、勢子との攻防が展開されたのです。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-08-16 16:27 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama