7/12 山古志闘牛 文平-赤武者

第四回:文平(四歳/虫亀)-赤武者(三歳/山古志)

ザザーッと、ときおり大きな音が聞こえてきます。
これは、客席の上に設置された雨除けから水が落ちてくる音です。
予想外の量と音の大きさ。近くに座っている人はけっこうビックリ。
継続して雨が降っているというわけではないけど、強く降ることも。
そんな状況の闘牛場です。

文平、赤武者の順に入場。拍手で迎えられます。
赤武者は三歳、文平が四歳。一つ違いの牛による取組です。
両牛とも赤牛ですので、耳に付いている識別タグの数字で区別できます。
文平は「32761」「6-3」、赤武者が「1532」「77971」です。
角の先端の形状にも差がありますね。文平がやや下向き、赤武者は横に伸びます。

ゲートの締まる音。取組開始。
のっけからぶつかっていきました。勢子が盛んに声を出しています。
「はい ! 」移動する足音が大きくなります。小さなざわめき。
「それいけ ! 」「はいよした ! 」と声が飛びます。
まずは赤武者が横から仕掛け、文平を押そうとします。
これを受け止めた文平、体勢を整えて正面から向き合いました。
今度は文平が頭を付けたまま、赤武者を押します。
文平、左角を使って下から跳ね上げるような動きを複数回見せました。
頭を付けたまま、とてもよく動き回っています。
綱を引いている二人の勢子も同じように動き、ときには走っています。
これはかなり体力が必要です。
闘牛場に向かう坂道でハーハー言っているようでは、務まりません(笑)
赤武者は頭を付けることに徹底しているように感じます。
文平は位置を変えようとするのか、ときどき頭を左右に振ります。
赤武者、頭を付けたまま押します。
顔が少し横向きになったりもしますが、両牛の力比べにも感じます。
牛の動きに合わせて、綱引きの勢子も走る。
そろそろ時間でしょうか、両牛が分けられました。引き分けです。
頭を合わせてから離れるまで、2分15秒ほど。
この間、牛も引いている勢子も、休むことなく動き回っていました。

両牛が元気に動き回っていたので、撮影はけっこう難しかったです。
ちょうど反対側から撮っているYouTubeの配信動画を見てみると、
牛と勢子の動きがとてもよくわかって面白いですね。写真を撮る際は
望遠を使っているので、どうしても視野が狭くなってしまいます。
100-400mmというズームは、牛を中心に撮るには適切な選択だと
考えています。引き回しの時にはそれなりに広くも撮れるのです。
とはいえ、牛と一緒に綱を持つ勢子が走っていたこの取組では、
ちょっと油断するとすぐにターゲットが変わってしまいます。
これはとてもいい経験になりました。写真も選べて良かった。

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
YouTubeで動画配信されています。チャンネル登録もお願いします。
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↑左が文平、右は赤武者。こういうシーンは少なめでした。残せて良かった。
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↑開始直後の様子。元気よくぶつかっていきました。
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↑赤武者、一生懸命の表情で文平を押そうとします。気合入ってるなぁ。
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↑横から押す赤武者ですが、手前の文平は落ち着いて受けているように見えます。
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↑今度は文平が押し返す。力を感じるのか、赤武者の表情が驚いているよう。
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↑頭を付けての押し合い。大相撲を彷彿とさせるものがありました。
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↑手前が文平。赤武者の押す力が意外と強かった ?
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↑右が文平。赤武者は少し重心を低くしています。足の位置にも注目です。
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↑赤武者の角が文平の目の後ろにヒット。これはさすがに痛いかも。。。
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↑赤武者の下からの攻撃だと思うのですが、表情は文平のほうが強そうです。
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↑気合の入った文平の表情。赤武者の攻撃パターンを掴んだ ?
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↑こちらも文平の表情を。「うっ」という雰囲気でしょうか。
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↑こちらは赤武者。シチュエーションは異なれど、表情は似ているようです。
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↑そろそろ終盤ですが、両牛とも絶えずこのように動き回っていました。
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↑終了間際、文平の強烈な一撃が赤武者を捉えました。よく我慢したなぁ。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-16 21:30 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama