6/21 山古志闘牛 角蔵号-八剣志

第十四回:角蔵号(十三歳/大久保)-八剣志(十一歳/山古志)

まずは八剣志から入場。沖縄から導入した黒牛です。
そして、角蔵号が入りました。黒い面綱をかけています。
この両牛、角の形に注目です。全く対称的といえます。
赤牛の角蔵号は横に開いた角、八剣志は上に上がった角。
これをそれぞれが、どうやって使っていくのでしょうか。
そして、牛が自分の角の形をどれだけ理解して突いているのか。
このあたりが見どころといえます。さぁ、始まりました。

もう最初から勢子の掛け声は大きく、あちこちから聞こえます。
それに呼応するかのように、ドシッという音。ざわめく客席。
まずは八剣志が挨拶代わりに一発仕掛けました。
これに対して角蔵号、「そんな一発じゃ驚かないんだよ」とばかり、
頭を合わせに行きました。勢子の声がすごい。大いに盛り上がります。
角蔵号は八剣志の角に掛けられないように、頭を低く下げます。
一方の八剣志。上からだけでなく横から、或いは自分の角を強引に
角蔵号の角の下からねじ込む、そんな展開を狙っています。
勢子が盛んに声を出しています。
角蔵号が馬力で仕掛けようとします。八剣志は距離を作って受け止める。
八剣志が左角を掛けて出ようとする、角蔵号はその角を外す。
カンッという音。角蔵号が左角で叩いて前に出ようとするものの、
八剣志は全くそれに怯みません。攻防のある好取組になりました。
再び角を掛けて前に出ようという八剣志、落ち着いて角を外す角蔵号。
ゴンッという低い音。再び盛り上がる場内。
「よしたー」の声が響きます。
下からはね上げられた八剣志は、もう無理をしなくなりました。
掛け技から仕掛けていったあと、追おうとすると逆に隙を見つけられる、
それを察知したのです。角蔵号はうまく八剣志の掛け技を外しています。
勢子の声がずっと聞こえています。拍手の音も。
八剣志が仕掛けないので、角蔵号は頭をくっつけます。
馬力で前に出つつ、八剣志の長い角を使わせない距離を取っています。
終盤まで元気よく動き回る両牛、場内も歓声が飛び交いました。
そして最後、勢子が両牛の鼻を同時に取りました。
牛も最後まで、闘っていました。

「角蔵」といえば、横綱牛。数えて五代目になります。
そしてやはり、これを名乗る牛はいい牛になるものです。
そして八剣志。
今日はこの牛の応援のために、元主さんが沖縄から来てくれました。
ここで大きな拍手が贈られます。
牛の縁が、人の縁になっていく。
こうやって牛と牛、牛と人、人と人を繋いでいく。
これが山古志の牛の角突きなのです。
素敵な解説に、場内のお客さんも熱心に耳を傾けていました。
しかし、牛同士は相手から目を離していません。
それぞれが意地を見せつつ、引き上げていきました。

この取組、砂埃が舞った回数がおそらく最も多かったと思います。
ぶつかったり足を使ってよく動いたり、そんな印象でした。
一定の位置ではなく、カメラと首をあちこちに振っていたような。
最後まで休むことなく力の限り闘っていた両牛。素晴らしいです。

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
※YouTubeで動画配信されています。チャンネル登録もお願いします。
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↑左が角蔵号、右は八剣志。顔を近付けて睨み合う両牛。気合満点ですね。
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↑開始直後の様子。八剣志の顔に砂埃が。。。これは砂隠れの術を使ったか ?
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↑砂埃舞うなか、正面から渡り合う両牛。角が見事に交錯しています。
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↑これは角がクロスカウンター気味ですね。八剣志はまたしても砂隠れか ?
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↑角蔵号の気合。顔で引っ掛けて、八剣志を持ち上げているように見えます。
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↑これをパソコンで見た時はビックリしました。は、八剣志の角が角蔵号の目に。
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↑なんとこれは、両牛砂隠れ。ですが、八剣志の角が角蔵号にヒットしました。
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↑動きの中、こうやってガッチリ組み合うことも何度か。ええ、たくさん撮りました。
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↑このカット、第一印象が「レスリング」でした。どちらも目がいい感じですね。
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↑頭を低くして、角を絡めます。角の形が「X」なのも興味深いところ。
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↑角蔵号が馬力で前に出たところ、でしょうか。八剣志の表情が物語ります。
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↑八剣志の気合。こうやって見ると、角がとても長いのがわかります。
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↑これは角蔵号が力を見せました。上から押さえつけるような攻撃です。
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↑八剣志、力が入ってますねぇ。ぶつかっただけでもこれでけ砂埃が舞います。
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↑終盤までずっと、よく動いて楽しませてくれました。さすがは山古志の牛です !
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-09 23:54 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama