6/21 山古志闘牛 彦内-柿乃花黒ダイヤ

第十二回:彦内(十三歳/山古志)-柿乃花黒ダイヤ(八歳/岩手)

まずは彦内の入場です。この彦内、まさに叩き上げの牛。
これまでどんな牛とも対戦し、いつもいい角突きを見せてくれます。
角の根元には、数々の激戦の痕が残っています。
伸びてきた角で、相手の目元付近を狙うのが特徴的です。
続いて、柿乃花黒ダイヤが入ってきました。
龍皇、新宅とともに、とても力を付けてきた牛です。
これからの取組の中心を担っていくことでしょう。
赤牛が彦内、黒牛が柿乃花黒ダイヤです。

取組開始 !
黒ダイヤ、まずは考えます。彦内がどんな牛か、瞬時に理解しました。
ドンッという低い音。客席がざわめきます。
黒ダイヤ、角を捌いて様子をうかがいます。そして仕掛ける。
再びドンッという低い音。客席のざわめき。
彦内は落ち着いて受けます。
黒ダイヤが攻めてくるところを、曲がった角で目の付近を狙います。
この攻撃によって、黒ダイヤが前に出てくる力を殺してしまう。
ある意味では老獪ともいえる角突きをしています。
しかし、黒ダイヤには若さと勢いがある。
なんとかそれをこじ開けようとしています。

そして。
「ほらほらほらほら」勢子が手を叩き、動く音がしたと思ったその瞬間。
「うおおおおおおおおおおおおお〜 ! ! 」客席が一気にヒートアップ。
声は3秒間続きました。その後も余韻に浸る「ほっほっほっ」の声。
黒ダイヤが横から突進し、彦内を押し込みました。
ここで勢子が飛び込み、鼻を取って引き分けにしました。
もう少し対戦させたいところですが、飛び込まれた時の彦内の様子から、
無理をせず引き分けにするという判断になりました。大きな拍手です。
隣のおじさんも、「なるほど、そりゃそうだ」と納得した様子です。

黒ダイヤの取組は、たいてい名勝負になります。
いつかそれを振り返ったら、「名勝負数え歌」が作れるでしょう。
対戦相手は複数だけど。
この取組、撮影カット数は意外なほど少ないです。
どちらかというと、押さえ的な感覚で切っていたケースが多いから。
それが一気に爆発したのが終盤、黒ダイヤの攻撃です。
何度か見てはいるけれど、相手の-一瞬の隙を突いた怒濤の押し込み。
まさにイケイケ。怖いものなどない。
なんとなくですが、全盛期の五味隆典(格闘家)を彷彿とさせます。
しかし彦内のすごいところは、痛がる素振りを見せないところ。
一気に横から押し込まれたわけですが、場所を変えるように移動して、
再度立ち向かっていきました。それでも、黒ダイヤは勝負に徹します。
向かってきた彦内の、また横側から押し込もうとしました。
客席を一気に惹きつけた一戦、両牛とも素晴らしかったです。

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
※YouTubeで動画配信されています。チャンネル登録もお願いします。
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↑左、柿乃花黒ダイヤ。右、彦内。黒ダイヤのプレッシャーを彦内が受け止める。
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↑開始直後。黒ダイヤ、左から角を彦内に当てます。ちょっと考えてる ?
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↑続いて、ちょっと距離を置いてまた左から。距離感を掴んでいるのでしょうか。
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↑このように正面から向き合うのは、さほど多くなかったように思います。
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↑黒ダイヤの圧力は相当なもの。彦内の表情も真剣そのものです。
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↑彦内、目元付近に角をヒットさせます。お見事、的確な攻撃です。
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↑もう一発。今度は瞼付近のところを狙います。角の角度まで計算しているよう。
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↑押す黒ダイヤ、受け止める彦内。力の攻防になっています。
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↑両牛のぶつかり合い。ここから黒ダイヤが一気に押し込みます。
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↑黒ダイヤ、横からの攻め。彦内は一瞬の隙を突かれたのか、驚いた表情です。
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↑彦内は回り込もうとするものの、体にはガッチリと黒ダイヤの角が。。。
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↑これは厳しい攻撃。砂埃が大量に舞います。
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↑多少位置が変わりましたが、またしても黒ダイヤの角が彦内に。厳しい攻撃。
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↑彦内、よくこの位置まで移動しました。そして再び、黒ダイヤに向かっていきます。
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↑しかし、黒ダイヤは低いところから横を狙います。このあと引き分けとなりました。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-07 14:23 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama