6/21 山古志闘牛 角栄号-参星

第十回:角栄号(十二歳/相川)-参星(十歳/堀之内、関原)

参星(みつぼし)はもともと、「翔太」という名前で活躍していました。
オーナーは埼玉に住んでいましたが、体調を崩してしまいます。
山古志に来ることは厳しい。ですが、牛の面倒を見てもらえないか、
そんな相談を受け、牛持ちが変更になりました。小中学生の三人です。
そして今場所が、「参星」としてのデビュー戦になりました。
「参」を「みつ」と読ませる名前には、大きな意味が込められています。

「三人が、地域を輝かせる星のような存在になってほしい」
「多くの皆さんに興味を持って、参加してもらいたい」

場所前から注目され、各種メディアでも紹介されてきました。
ある意味、今日が本番なんですね。どんなデビュー戦になるでしょう。

先に入場したのは、参星が胸を借りる角栄号。
低い唸り声を出しながら、堂々の入場です。名前の通り、とても立派。
あとから参星が入ります。拍手が沸き起こりました。
ゲートが締まり、取組が始まります。勢子が気合を入れる声も聞こえます。

「ほいっ !」 「よしたー !」 「突っ込め ! 」そんな声が飛び交います。
ベテランの牛同士、駆け引きをしています。
相手を横向きに睨んで、できればその睨みだけで戦意を削ぎたい。
暑さのある状況、どうやったら闘いを優位に進められるか策を練ります。
最初は頭を合わせましたが、その後角突きをするでもなく距離を取り、
その姿は逆に微笑ましく映ります。客席からも、笑い声が聞こえます。
勢子たちも一生懸命に声を飛ばしています。
双方ベテランです、相手が飛び込んでこないと仕掛けられません。
リスクを承知しているので、隙を与えてしまうことになる。
飛び込んでくると隙が生まれる→お互いにそう考える→動けない。
これをなんとか、というところで勢子も頑張っています。
角栄号、左角で何度か叩きます。
参星は迂闊に飛び込むとこれを貰ってしまう、それを理解しています。
勢子たちの声は続きます。
しかし、動きに変化は現れず、引き分けになりました。
相手が変われば全く違った展開にもなるわけで、取組を編成するのも
難しいものがあります。次の闘いを、大いに期待したいと思います。
拍手もいっぱい。場内の雰囲気も和やかになりました。これもよし。

三人のうちの一人は、MCも務めている松田さんのご子息です。
ここで場内がさらに盛り上がりました。拍手、拍手。
子ども達が牛を持って、牛から教わることもたくさんあるはずです。
牛を持って、大人になってもらいたい。そんな思いもあります。
その「牛持ち参星」、きちんと引き回しもこなしていました。
ところで、参星は牛持ち募集中だそうです。
そうなると、やがて「四つ星」「五つ星」になるかもしれません。
名前の意味、「多くの人に参加してもらいたい」がここにあります。
角突きの楽しさ、苦しさもありますが、それを一緒に感じてほしい。
あ、ただし小中学生限定のようです(笑)

※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。
※YouTubeで動画配信されています。チャンネル登録もお願いします。
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↑取組開始直後のカット。こんな感じで睨むこともありました。右が角栄号です。
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↑角栄号の角はでかくてぶっといです。ひょっとしたら、右が当たってるかも。
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↑これは手前が参星。角栄号の角、ザリガニがはさみを振り上げているみたい。
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↑右が参星。角栄号のプレッシャーをよく受け止めています。
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↑参星もいいところを見せてくれました。怯まず正面から角をぶつけています。
(1D X /EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM)
by keiji_takayama | 2020-07-03 21:34 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama