といっても巻頭ページの企画を立てて原稿を書いていたわけではない。
ま、たまに手伝ったり誌面に登場することもあったけれど(笑)
中古車を扱う雑誌だから、相場についての記事があるのは当然だ。
物件ページの前に「Uカー相場ガイド」というページがあった。
Uカーというのは中古車のことである。
そしてこの当時、カーセンサーは関東、東海、関西、九州、北海道の5版。
このうち、関東以外のページを担当していた。
内容は、掲載物件の上限と下限の価格を、3か月前と今月で比べてみる。
クルマは地域によって流通量などからピックアップ、相場の動きに触れて、
その月に動きのあったクルマを取り上げて、総評を書くというものだった。
このような単純な内容だが、毎号連載、そして読者アンケートの支持率も
なかなか良かった。こういうデータものは、もともと人気が高いのである。
因みに関西版は6P。東海、九州、北海道は4Pだった。
当時東海版は週刊。毎週月曜に校了があり、けっこうバタバタしていた。
さて、いよいよ本題。
中古車→Uカーである。Used Carがその語源だ。
クルマとカメラは、その周辺環境が似ていると何度かここで書いた。
だとしたら、中古カメラ→Uカメである。
そして商品の価格が相場に基づくのも、クルマと同じ環境であろう。
そこで、どこかの媒体でも店でもいいのだが、「Uカメ相場ガイド(仮)」
なんていう企画を立てて、情報発信したら面白いのにと考えている。
つい先日まで掲載した、「1万円未満で買える」なんていうことが解る。
こういうのって、「〇〇がついに100万円を切った ! 」というUカーの
記事と同じで、読み手の興味をある程度は惹くと思う。カメラの場合、
それが例えば10万とか3万とか1万なわけで、現実的な側面もある。
媒体がやるのもいいけれど、相場をそれぞれ管理しているのは実店舗。
店の立場で、それぞれに強い分野、集まりやすい種類もあると思う。
それを活かすツール、情報をユーザーにちゃんと伝えられたらいい。
どこかで機材を購入するときの、確認を行ってもらえる意味もある。
1981年頃、月刊カメラマンに「中古カメラ市況」という連載があり、
これを食い入るように読んだ。蛍光ペンでアンダーラインを引いた。
ニコンF3が発売されたばかりなのに、F2の中古のほうが高くなる。
とても不思議に感じつつ、面白いと思っていた。いつしか、そういう
楽しさが消えているように思う。とまぁいろいろ書いているけれど、
もうかなり長いこと、写真雑誌をちゃんと読んでいない。もうすでに
どこかの誌面でこういう情報が簡単に手に入るかもしれないけれど。
どこもやらないならここでやってみるか。なんてことを企んでいる。
写真は千葉市動物公園で撮影。いい表情を見せてくれました。
(OM-D E-M1/NewFD 500mm F4.5L)