多摩動物公園に出掛けた際、いつもの機材に加えてフィルムカメラを
持っていった。レンズは1本、50mmだけ。通常スタイルのほかに、
園内の風景を撮ってみた。望遠ではないし、当然動物の姿は小さい。
でも、撮っていてとても面白く、楽しかった。そして、このブログで
それを記事にした際、今後はこのスタイルでやってみようと書いた。
ところが、その後で大きな変化が起きた。闘牛の撮影だ。
これにハマッた影響で、フィルムどころか動物園に行かなくなった。
10月にちょこっと行く機会を作ったが、フィルムでは撮っていない。
そんなこんなで2019年の最後、東武動物公園でようやく実現した。
そしてまた、とても面白くて楽しかった。
これでなんとなく道筋ができて、それからフィルムカメラもほぼ必ず
持って行くようにしている。レンズはもちろん50mm1本だけ。
そして、フィルムも基本的に使うのは1本のみと決めている。
こうすると、写真を撮るときにいちいち考えるのである。
風景をどこまで入れるか、どのタイミングでシャッターを切るか。
基本的に連写などできないので、すべて一発勝負なのだ。
これが実に楽しい。
カメラもレンズも古いし、あろうことか瑕疵を抱えている。
そういう機材を使うことによって、自分にとっての「価値」を高める。
そうすると、手に入れたときよりも愛着を感じるようになる。
撮ったフィルムを写真店に持っていく、引き取るときはワクワクだ。
何か撮れていればもうそれは成功なので、写真の良し悪しも気にしない。
むしろ、「なかなかよく撮れてるではないか ! 」と笑うことが多い。
いつものスタイルは、動物と対峙している瞬間が最も興奮する。
それとは真逆の、緩いタイミングが好みに合っているのだろうか。
かつては大嫌いだったKodakに良さを感じたり、不思議なものだ。
3年かけてこつこつ集めたので、そこそこ台数も増えてしまった。
次の動物園も、フィルムカメラをぶらさげて歩くつもりだ。
写真はデジタルカメラで撮影。
でもレンズにクモリがあり、雰囲気はちょっとフィルム調なのだ。
(OM-D E-M1/NewFD 150-600mm F5.6L)