詣より動物園

元旦、旅行から帰ってきて一息ついたあと、「明日はどうするかな」
そんなことを考えた。東武の撮影がけっこう楽しかったこともあり、
そこそこ早く帰ってきたので、余裕があったことも理由だと思う。
久々に正月から動物園に行ってみよう、そんなことを考えていた。
1月2日というのは、上野には絶対行ってはダメな日である。
混雑しすぎて写真撮るどころではなくなるからだ。
候補として選んだのは千葉と金沢。
クルマで手軽に行けるし、スペースが広いので撮影するのに支障が
あまりないだろうというのが理由だ。結局、より近い金沢にする。

さて金沢も久し振りだなぁ、そう思いながらいつ以来かと調べたら、
なんと2年前だった。そして、こういう時に後悔することになる。
時の経過は、年を取ると断然早く感じる。2年前はタイミングが良く、
プロングホーンやガウルも撮ることができた。しかしそれがラスト。
この2年で、金沢を代表する動物たちが亡くなったのだった。
プロングホーンのところにはオオツノヒツジがいた。
ガウルの運動場には「調整中」の札が。でも思い出の風景はそのまま。

何というか、緩い気分で歩いた。
さすがは正月2日。園内はたくさんの親子連れで賑わっていた。
キリンやオリックスは眺める時間のほうが長く、カンガルーは手強い。
これはボツ量産かも、でもまぁいいや。そんなことを考えていたら、
バーラルとオオツノヒツジに救われる。そんな展開だったように思う。
いつの間にかカピバラが導入されていて、早くも人気を集めていた。

小さな女の子が、ある動物の凄いところ、面白いところを両親に
積極的に話そうとしていた。しかし、両親とも全く聞いていない。
女の子はそれに気付き、話すのをやめてしまった。
尻尾の動きについて話していたので、おそらく何か発見したのだろう。
興味深いのでそれとなく聞いていたが、途中で話が終わることに。
あの女の子がどんな気持ちだったのか、ちょっと気になってしまった。

写真はアルビノカンガルー。ルーくんという。あれ、以前何度か載せた
のはルビーじゃなかったかな、と思ったら、去年生まれた子のようだ。
単純にルビーの子供かと思ったら、完全に特定はできていないらしい。
まだ子供だと思うのだけど、けっこう渋い表情だ。目が赤いのが解る。
詣より動物園_b0016600_0854.jpg

(OM-D E-M1/NewFD 500mm F4.5L)
by keiji_takayama | 2020-01-03 00:08 | 金沢動物園 | Comments(0)

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け20年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama
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