11/3 山古志闘牛 羽黒山-庵

第六回:羽黒山(八歳/大久保)-庵(七歳/釜ヶ島)

まずは羽黒山。
この名前についてですが、闘牛場に来る時に、トンネルを抜けます。
穴の2つ開いた、一方通行同士のトンネルです。
このトンネルが開いている山、これが「羽黒山」なのです。
山古志闘牛場がある集落は池谷、その隣が大久保になります。
集落の皆さんにとっては、「母なる山」といったところでしょうか。
中越地震の時にも、大きく崩れそうになりながら耐えた山です。
そして庵。
牛持ちの家族みんなで大事に大事に、一生懸命取り組んでいます。
SNSでは応援団もあります。ちなみに団員です(笑)

さぁ、牛が入ってきました。まずは羽黒山です。
大相撲で言う化粧まわし、面綱(おもづな)を顔にかけています。
牛持ちさんが綱をピーンと伸ばしました。とても美しい光景です。
あとから庵が入りました。いよいよゲートが閉まります。

取組開始 ! 勢子の声も大きく響きます。
まずは羽黒山が先制攻撃。一発もらった庵、中央で向き合います。
庵が右角を、羽黒山の額を掘るように使います。角がぶつかる音。
これをもらうと額が傷んでしまうので、羽黒山は距離を詰めました。
勢子が掛け声で両牛のやる気を誘います。客席からも応援の声が。
庵は右角を使って羽黒山の額を傷めたい。
羽黒山は角を使わせないよう距離を詰め、中に入って角を使いたい。
それぞれの牛の思惑が絡み合う、そんな展開になっているようです。
複数の勢子が大きく、「よしたー」と声を出しています。
時々、これは体でしょうか、ぶつかる音が聞こえます。
拍手の音も大きく、それがリズムを刻んでいるようにも感じます。
庵は羽黒山より一つ年下。胸を借りているわけです。
なんとか攻めたい庵ですが、羽黒山にはその隙がありません。
「いおりがんばれ〜 ! 」勢子の拍手に混じり、応援の声も聞こえます。
この声はきっと、庵にも届いているはずです。
羽黒山は先制攻撃で一発仕掛けました。
今度は逆に、庵が仕掛けてくるのを待っているんですね。
人間でもそうですが、攻撃する時が実は最も隙が生まれやすいです。
ですので、羽黒山は庵が攻めてきた時にできる隙を狙いたい。
ここで場内が「あーっ ! 」と盛り上がりました。
しかし、近くにいた女性は「こわいなー」「こわー」と呟いています。
勢子が離れた両牛を押さえて引き分けにしました。場内は拍手です。

引き回しは、牛持ち同士が闘った相手を連れて歩きます。
ラグビーの「ノーサイド」の精神です。お互いの健闘を讃え合いました。

開始直後、羽黒山が見舞った一発。これはかなり厳しかったですね。
羽黒山の左角が、庵の下顎あたりにヒットしました。
庵は面食らったというか、予期していなかったところを狙われた、
そんな様子です。痛いというより、驚きのほうが大きかったかも。。。
でもここで踏ん張り、闘牛場の中央で羽黒山と向き合いました。
その後は何度か羽黒山の額に角を当て、積極的に攻めています。
双方がいったん頭を離し、何やら考えているシーンもありました。
中盤では双方が組み合って睨み合い、場内も盛り上がります。

庵、とても頑張りました。気迫の入った表情で向かいます。
頭と頭をくっつけて、力比べのような様相です。
どちらも果敢に攻めているように感じました。
終盤、羽黒山がびっくりしているような写真がありました。
判断が難しいのですが、角を当てているようにも見えます。
このあと両牛が離れます。そして、少ししてまたぶつかっていく。
最後は羽黒山がものすごい顔で庵を睨み付けていました。
庵はこれにちょっと気圧されたような感じでした。

当日から数日が経過しているので断定はできませんが、庵が足を
庇うような歩き方をしていたのがちょっと気になりました。
来年の場所までまだ時間はあります。ゆっくり休んでまた頑張れ。
※記事作成にあたり、MC勢子・松田さんの解説を参考にしています。

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↑左:羽黒山、右:庵。庵の表情に力があります。羽黒山は下から鋭い目線です。
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↑開始直後から、このような攻防が展開されました。左の牛が庵です。
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↑堂々とした闘いっぷり。がっぷり組みました。庵に黄色いタグが付いています。
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↑いったん離れて、なにやら考えている両牛です。
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↑庵、ヤルね ! 積極的な攻撃。羽黒山の額に角を当てます。
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↑角を絡めて頭を付けます。ここでは羽黒山のほうがちょっと気持ちが強い?
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↑頑張る庵。羽黒山の額にまた角を当てます。羽黒山も少し表情を変えました。
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↑押し込もうとする ? 庵。羽黒山はこれに耐えている様子です。
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↑接近しての睨み合い。今度は庵が右側になりました。角の先端が鋭いです。
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↑さらにアップで。お互い、気迫の入ったいい表情です。
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↑庵の押しを踏ん張って受ける羽黒山。そろそろ終盤に入ってきます。
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↑ちょっと驚いたような表情の羽黒山。庵に角を入れているようにも見えます。
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↑再びぶつかる両牛。庵の表情も力強く、気合が入っているように見えました。
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↑体勢が入れ替わり、羽黒山が厳しい表情。庵はちょっと気圧された ?
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↑また離れて考え中 ? 庵がちょっとやりにくそうな素振りを見せました。
(7DMarkII/シグマ C 100-400mmF5-6.3 DG OS HSM )
by keiji_takayama | 2019-11-17 11:29 | 山古志闘牛場

いつもは中古カメラ店でカメラやレンズを売ってます。休日になると、望遠レンズを担いで各地の動物園や闘牛場で撮影活動。動物たちの表情を追い続け16年が経過しました。旅行会社で撮影ツアー講師を務めています。


by keiji_takayama